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柊君へ ~Another Story~  作者: Taさん
第二章
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鳥谷(妹)さん ~3~

ブラコン妹・・・いらないかな・・・

「鳥谷さんって、お兄さんのどこが好きなの?」


「お兄様のですか?」


私は入河ちゃんと一緒にお昼ご飯を食べている。

私と入河ちゃんは別々のクラスなので、一緒にご飯を食べることはない。


今日は昼までの授業であり、陸上部は昼から練習であるため

今は部室で一緒にご飯を食べているのだ。



「ラブラブだよね。」


入河ちゃんの良い所は、私の愛を否定することがないところ。


周りの人達は私のお兄様に注ぐ愛を気持ち悪いと言うのだけど、

入河ちゃんはそんなことは一切言わない。



「ええ、お兄様からも愛情を受けているわよ。」


それに入河ちゃんは柊先輩のことが好きだから

決して私の敵になることはない。



「みんなが言うようなお兄様がゴリラのような顔立ちをしているというのだけど、

 私にはそんな風には全く見えないのよ。

 むしろ男らしい顔立ちをしていると思っているわ。」


「あぁ~なるほど、確かにワイルド系の顔立ちをしてるね。」


「ええ、まさに男らしさを象徴しているような顔立ちをしていて、

 更には鋼のようなあの体つき。

 いつもお兄様が好まれてきているピチピチなTシャツでは

 いつ破けてしまって、その魅力的な体がみんなに

 さらけ出されるか心配してしまうのよ・・・。」


「確かに!鳥谷先輩って、まさにボディービルダーって感じの体をしてる!」


「ええ、本当に逞しくって・・・。

 なのにどうして、みんながお兄様を好きにならないのかが不思議なのよね・・・。」


「そうだよね~。

 鳥谷先輩ってすごく面倒見がいいよね。」


「そうよね!

 いつも陸上部でのテスト前の勉強会では分からないところを聞かれると

 しっかりと教えていたし、誰にも嫌な顔をせずに教えてるのよね。

 それに、投擲チームではみんなに一つ一つやり方を教えてるのに・・・

 どうして柊先輩みたいに人気が出ないのかが疑問なのよ・・・。」


「柊さんも確かに同じことしてるね。」


「でしょう!

 なのに、片や学校でも結構な人気を誇る柊さんに対して、

 お兄様は男性からの人気は高いけど、女性から人気がって話を聞かないのよ。」


「だけど、そっちの方がいいんじゃない?」


「それはそうだけど・・・。

 でも、やっぱり私の愛するお兄様がみんなから人気を集める方が益々尊敬できるのよ。

 それにこの間のバレンタインデーもお兄様は陸上部の皆様からと

 私からしかチョコを貰えなかったし・・・。」


「あれ?お母さんは?」


「お母さんはお兄様にはあげないの。

 だから、私がその分、数多くお兄様にあげてるの。」


「へぇ~!一個だけじゃないんだ!!」


「ええ、今年はチョコレートケーキと生チョコ、

 日持ちするようにチョコレートクッキーを作って渡したの。」


「鳥谷先輩喜んだでしょう?」


「ええ、喜んでくれたけど、やっぱり他の人からも貰いたかったと言っていたわ・・。」


あの時の悲しい顔をしているお兄様を思い出すと

どうしようもないくらいに悲しくなってしまうのであった



「だけど、想いの籠ったチョコを貰う方が、

 私は嬉しいとおもうんだけどね~。」


「・・・そうかな?」


「うん、私なら数ではなく、想いがこもった一個の方が嬉しいと思うよ。」


「・・・そうだよね。」


「だから、また今度のバレンタインデーは

 思いを込めたチョコを送ってあげたらいいんじゃないかな。」


「うん、そうする。」


入河ちゃんに励まされると本当に心強いな。

近々あるのはお兄様の誕生日!


そこでは私の愛情をしっかり込めた手料理を振舞おう!


それにお兄様が欲しがっていたスパイクやTシャツをプレゼントしなくちゃ!


すでにサイズの確認は終わっていて、

ネットで注文も終わっているわ。


今年の誕生もお兄様にとって最高の誕生日にしなくては!!




もうすぐ俺の誕生日がやってくる。


いつも思うのだが・・・


どうして俺の欲しいものが分かるのだろうか妹は??


毎年同じプレゼントを渡されているのなら当たるのも分かる。


それにどんなものが欲しいのかと聞かれていたりしたらわかるのだけど、

そんなことを一度も聞かれたことがない!


去年はアップシューズで欲しかったものがあったのだが、

近くのスポーツ店ではどこでも売ってなくて、

諦めていたのだが、誕生日には、



「お兄様、こちらのアップシューズ、お兄様に似合います。」


そう言って、俺が欲しがっていたアップシューズをプレゼントしてくれたのであった。

それも俺が欲しかった色のものを!!


雑誌でしか観ていない色にも関わらずだ!!


・・・俺・・・どこかでしゃべったのかな?


その前の年はジーンズだったのだが・・・


そもそも俺の体ではジーンズは太腿が太すぎて入らないのだ!

だけど、俺の読む雑誌にはカッコよく着こなす写真が・・・


それでジーンズが欲しくて、色んな店を周って探しては見たのだが、

結局見つけることはできなかった・・・


そしたら・・・・



「お兄様にぴったりとあうジーンズです!」


そういって、誕生日の日にプレゼントしてくれた。

ただ、今までジーンズは合わなかったので、



「プレゼントは嬉しいけど、俺・・・履けないぞ・・・。」


「大丈夫です!お兄様に合わせてオーダーメイドしたジーンズですから!」


そう言われて履いたのだが、


入りますやん!!


今までつっかえていた太股の部分を見事に通って、

普通に履けるんですけど!!


・・・・ここで喜んだのもつかの間・・・


あることに疑問がわいた


オーダーメイド・・・


ってことは・・・


俺のサイズが分かってるってことだよね?


どうして・・・


俺のサイズを知っているんだ!!!



「ふふふ、それは愛の力ですわ。」


そう言って微笑んでそれ以上のことを何も教えてくれない!!


怖いんですけど!!


まあ、いつも俺の体を見ているのだから

なんとなくわかるんだろうと結論付けて、それ以上聞かなかったけど・・・


今年の誕生日はなんだろうかな・・・・


スパイクかTシャツか・・・


俺の頭の中で欲しいリスト1位と2位なのだが、

きっとこのリストをしっかりと当ててくるんだろうな・・・


ちなみに俺が妹の誕生日に送るプレゼントは、一緒に買い物に出かけることと、

その時に気に入った小物を買うだけである。



「お兄様とこうやってデートが出来るのが一番のプレゼントですから。」


・・・深くは考えないようにしよう・・・


これはデートというけど、デートの練習って言葉が抜けてるだけだから!!


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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