柳川くんと月原くん ~3~
前半が柳川くん、後半が月原くんの構成になってます。
~柳川くん~
また別の日、僕がいつものようにサンドイッチを片手に中庭で食べていると
下級生の女の子達が僕の元に訪れて、
「一緒に食べてもいいですか?」
そんなことを言ってきたので、快く承諾して一緒にご飯を食べる。
彼女達は自分の好きな人のことを話してくれたり、
僕の同級生の子のことを聞いてきたりしていた。
彼女達は僕に嫉妬をしてほしいんだろうな・・・
話を聞きながら、彼女達の意図が分かった。
他の男性のことを聞いて、僕に君達を意識させたいのだろう。
だけど、僕の美的センスにかかっている子は残念ながら
2人しか、その中にはいなかった。
だから、そんな策略は効かないよ・・・
可愛い下級生よ、ごめんね・・・
その2人のうち一人は上田ちゃんと言う子だったのだが、
少々 頭が弱いらしくて、会話にもあまり品性を感じることは出来なかった。
見た目だけ良い何って・・・残酷だね・・・
僕程とは言わないけど、もう少し賢ければ、
本当のレディになってモテていただろうね。
もう一人は赤羽ちゃんと言って、こちらは僕は良く知っている。
僕らの学年でも可愛いと噂になっており、僕も少々注目していたのだ。
赤羽ちゃんは、物静かな女の子のようで、あまり口数が多くはなかった。
これは及第点だろう。
やはり女性は静かな子が一番だ。
更にはこの子の中学生とは思えないスタイルの良さも話題になっているけど
この距離に来るといやでも分かってしまう。
紳士としてあらねばならないけど、どうしてもそっちの目で見てしまうな・・・
だけど・・・
そんな目で見ている自分が・・・
また一段とカッコいい!!
ちょうど僕たちが食べている場所の傍にあったがガラスに反射して
ここの場所が写っていたのだが、そこに写る・・・
僕の姿!
僕の顔!
本当にカッコよかった!!
いかんいかん、意識がそれてしまった!
確か、赤羽ちゃんは同級生の男子も接触しているはずだ。
後れを取るわけにはいかないため僕は、
「赤羽ちゃん、放課後会えるかな?」
「え?・・・いや・・・。」
そこまで言うと周りの子達から、
「赤羽ちゃん!よかったじゃん!柳川先輩に声かけてもらえたよ!!」
そう僕から声をかける何ってなかなかないことだよ?
すると僕の笑顔が届いたのか、
「じゃあ・・・放課後に・・・。」
恥ずかしがり屋の赤羽ちゃんが何とか言葉を絞って話してくれる。
そんなに僕を見て、恥ずかしがらなくてもいいのに・・・
これからずっと一緒にいるんだよ?
放課後、早速僕は、
「赤羽さんのことが好きだから、付き合ってください。」
ハッキリと伝えたのだ。
以前にハッキリと伝えなくて、
歯がゆい時間をすごしたことがあったので
今回はハッキリと伝えた。
このレベルの彼女ならきっと周りからうらやましがられるな・・・。
それに・・・このスタイル・・・。
少しだけ邪な考えが浮かんでしまったが、
すぐに赤羽ちゃんからOKを貰うことが出来た。
次の日が休日ということもあって、
僕は赤羽ちゃんを部屋に向かい入れてもいいように
部屋の備品を買いに行くことにしたのだが・・・
「赤羽さんは他に好きな人がいるので、付き合うのはなかったことにして欲しいんです。」
次の日に柊君から電話があったと思ったら、
なぜか僕の彼女の赤羽ちゃんと共に現れて、
今になってお断りの言葉を伝えてきたのであった。
どうやら彼女は一途にずっと思っている人がいるらしい。
その中で揺れに揺れてしまったと・・・
何年も思い続けていた人と1日しか話したことない僕とで・・・
さすがの僕でも1日では勝てないか・・・
あと1日待つべきだったのか・・・
邪な思いに負けてしまって、告げたことを後悔しながらも
柊君も一緒に来たことが疑問に思えてきた。
柊君は後輩として先輩をよく立ててくれる。
そうか・・・
だから一緒だったのか・・・
僕のことを思って・・・
1日しか話してない赤羽ちゃんと
他にいる僕と付き合いたい女性で、
何年も僕のことを思っている女性がいることを教えてくれたんだな・・・
それなら僕も何年も僕のことを思ってくれている人を選ぶな・・・
そして、その女の子達こそ僕に相応しい!!
柊君、ありがとう!
赤羽ちゃんに嫌われてしまってもいいから真実を伝えてくれたんだね。
本当に出来た後輩を持てて本当にうれしいよ。
~月原くん~
またホレるのは良いのだが、ホレた理由が出るとこが出て、
締まっているところが締まっているスタイルって言うのは・・・
人としては最低だけど・・・
男としては最高だ!!
だけど、その本音はかくしておけ。
絶対にフラれるからな。
そして、付き合ったのは良いのだけど、
それをグループ全員にメッセージをするのはやめてくれ!
これでフラれた時には・・・
あ、次の日にはフラれたの?
いや、そんなメッセージはいらないんだけど・・・
皆が既読スルーするか、なんか曖昧なコメントしかできないだろう?
とりあえず、
「柳田ならすぐに次の相手が見つかるよ!」
って送ったら、数秒後には、
「俺もそう思う!」
・・・自信があることはいいことだ・・・。
そしてすぐに俺に電話をかけてくるのを止めて欲しい。
ここから2時間の愚痴が始まっていくのだが、
また柊が関わっているのか?
たぶん・・・柊は柳川にとっては疫病神でしかないだろうから、
出来るだけ関わらないことを進めるよ・・・。
それと柳川は、一日と二日では大きな差があると言っているのだが、
それは俺も同意する。
悪い方向でだけどな!!
一日で大体、柳川にうんざりして、二日目にはいつもつながってないだろう?
それを僕の魅力で今はいっぱいなんだろうなっていうのだけど、
魅力ではないものがいっぱいだから、みんなが離れていくことを
そろそろ自覚してほしい・・・
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。
修正:全体的に言葉が変なところを修正しました。