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柊君へ ~Another Story~  作者: Taさん
第二章
60/201

後谷さん ~4~

後谷さんの最終話です。

その放課後である。

私は部活の先輩がうちの教室に来たので、

教室から離れた位置で先輩と話していた。



「じゃあ、買い物宜しくね。」


「はい、わかりました。」


明日必要なモノを依頼されて、更には部費が入った袋を渡されたのであった。

なくさないようにしないといけないな・・・


そう思いながら、教室へと戻る時であった。

教室から、


「ねえ、柊君。後谷が私達のこと何か言ってた?」


「何も言ってないよ。」


この声でピンと来る。

教室の中にいるのは柊君と須藤さんである。


その後、無言となり声は聞こえてこなかったのだが、


「しょうもないことするなよ。」


「なぁ!?」


柊君が須藤さんに注意をしていた。

たぶん・・・私のことだろう・・・


その後、どちらかが教室から出ようとする足音が

聞こえたので私は隣のクラスに慌てて隠れた。


最初に出てきたのは須藤さんで、その後を柊君が出ていくのであった。



とりあえず、隠れていた教室から出て、

自分の教室に向かうと1人の女子がそこにいたのであった。


「え?」


思わず私が声を出して驚く。

この1人は須藤さんグループのうちの1人だったからである。


・・・一昨日まで一緒にご飯を食べて、何をするにも一緒にいた子である・・・


「・・・後谷さん・・・ごめんね。」


その子は急に私に謝りだしたのであった。

事情を聞くと、


「須藤さんがね・・・後谷さんのカバンを漁ろうとしていてね・・・

 私は・・・止める勇気がなくて・・・。」


彼女は須藤さんに言われて、廊下で見張りをやっていたらしい。

ただ、罪悪感はあったようで、コッソリと柊君を呼びに行ってくれたようだ。


そして、さっきのようなことになっていたと・・・


結局、この子は許したというか、カバンを守ってくれたことには変わりはない。


「ありがとう。」


そういうと、「ごめんね」とつぶやくのであった。

私とその子は一緒にバス停まで帰り、

本当は私を助けたかったけど、怖くて・・・っと言っていた。

私も同じ立場だったら怖いよねっと言う。


それは本心だ。


同じ立場だったら、たぶん同じような行動をとっていただろうな・・・


結局、この子とはこれをきっかけにずっと仲良く高校三年間一緒にいるようになったのであった。

ずっと3年間同じクラスであり、一緒にご飯を食べるし、一緒に帰宅する。

家に帰っても電話したり、メールしたりするのであった。


私達2人には須藤さんも手を出させずにいたので、

本当に平和の3年間を過ごすことが出来たのであった。


いつか私も柊君と東原君にはこのお礼をしなくちゃいけないな・・・


ただ、高校3年間では何も返せず、そしてその後も今でも何も返せてはいない。

いつか!絶対に返してみせるよ!!


ありがとう!柊君と東原君!




ちなみに、須藤さんが私のカバンを漁った時に、どうして柊君を呼びに行ったのかと言えば、


「・・・私・・・柊君派だから。」


「そうなの!?柳田君じゃなくて!?」


と驚かされた。

ちなみに私は・・・


「じゃあ、今度私を助ける時は東原君にしてね。

 私は東原君派だから。」


お互いの好きになるタイプが違うようで良かった良かった。


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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