竹中さん ~14~
竹中さんの話です!
ここに引っ越してきてからの生活はいよいよ3年を経過する・・・
「明日が卒業式か・・・。」
長いようで短い3年間だった。
あっという間の3年だった・・・
3年生の先輩達と揉めた件・・・
宗教勧誘してくれる先生・・・
そういえば、いじめられてた子も助けたな・・・
茶道部で毎年文化祭の時にはお茶会開いたか・・・
変質者を捕まえて、お手柄中学生として
表彰も受けたこともあったな・・・
他にもいろんな思いでがあるけど、
全部・・・
柊が絡んでる・・・
はぁ~・・・
ふか~いため息が漏れてしまう。
まあ、ホント危ないことも色々あったけど、結局助けてしまう私。
本当に惚れた方が負けなんだよね・・・
痛感してしまうわ。
けど、柊と出会えたから、こんなに充実した中学校生活が送れたと思う。
明日はどうするか・・・
思いを告げても次の日には私は大阪に戻ってしまうんだから・・・
卒業式は順調に進んでいく。
特にハプニングも起きずに・・・
いや、起きたら起きたで問題なんだろうけど・・・。
卒業式も無事に終えて、一旦教室に戻ると・・・
いざ!告白タイム!!
ここぞとばかりにみんなが色んなところで告白をしている。
ふと見ると反対側の校舎内では・・・
「おおぉ!!柊告白されてるじゃん!!」
みんなからの注目が集まっていた。
・・・というか・・・
あれは・・・
私が唖然としているのは、隣の校舎につながる渡り廊下に
数人の女子のグループが4つほど待機していた。
1つは私達の学年だけど・・・
あと3つは1つは1年生のグループ、もう2つは2年生のグループだろう・・・・
もしかして・・・
あれ・・・
告白待ち!?
そんな事ってあるものなのか!?
ちょっと様子を伺いたいのだが、
「ちょっといいかな、竹中さん。」
そこにはちょっとイケメンな男子がそこにいた。
私は呼び出されるがままに廊下に行くのだが・・・
・・・廊下か・・・
当然、教室からは丸見えだし、
廊下なので遮蔽物もなく、告白をうけているところが丸見えである。
あ!?
あそこでも告白してるわ!
・・・もう誰も気にしてないのね・・・
「どうしたの?」
とりあえず白々しく聞いてみるのだが、
「竹中さんのことが好きでした!!だから、俺と付き合ってください!!」
「ごめんなさい!」
言われると同時に断った。
余韻もなく、すっぱりさっぱりと断った。
「じゃあ!」
そういって、立ち去ろうとしたのだが・・・
「どうしてもだめですか?」
・・・何でこの状況で食い下がってくるかな・・・
なので、私はクルっと振り返って、
「そもそもあなたが誰かを知らないの。だったらこれからって言わないでね。
そもそも・・・
あなたに興味がないから知らないんだからね。」
今度は笑顔でたたき切ってあげる。
これだけすれば理解してくれたようで、何も言わなくなっていた。
私はそのまま教室に戻って、さて柊の光景でも見ようかと思ったところで・・・
「竹中、ちょっと話があるんだけど・・・。」
・・・どうやら私も観賞に浸っている余裕はないようだ・・・
お次は・・・
柳田か・・・
あの金持ちでいけ好かない野郎まで来たか・・・
こいつの場合は下手についていくわけにはいかない。
ここで切り捨ててやる!!!
「何?」
「いや、あっちで話そうか。」
そう言って、指定したのは周りから見えないような死角の場所だった。
「別に私はここでも気にならないし。」
「だけど・・・。」
「私さ・・・
あんたみたいな意気地なしの男って嫌いなのよね。」
ニッコリと微笑み毒を吐く。
「・・・え?」
「理解できなかった?
そもそも私、柳田のこと大っ嫌いなんだよ。
だから、あんなところに2人っきりで行く気はないいわよ。
ああ、それと間違っても私が告白してきたとか言うのは止めてね。
迷惑以外の何物でもないから。」
なぜかこの光景を見ていた周りのクラスメイトからは、
「「「おぉ~!!」」」
との歓声が上がるのであった。
さてと、柊はと思って見ると・・・
おおぉ!2組ほどをさばき終えたところだった!
後は2組か~。
そう思っていると・・・おお、やってるやってる!
そこにはボタンの補充をしている柊がいたのであった!
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




