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柊君へ ~Another Story~  作者: Taさん
第一章
46/201

竹中さん ~6~

竹中さんの話です!

「柊、私の帰省の時期がやってきました!」


「そっか・・・。じゃあ、明日買いに行く?」


「宜しく!」


これが昨日のメッセージのやり取りである。



「だいたい、竹中、すでにこっちの地元民なんだから、

 お土産ってよくわかっているだろう?」


「まあね、だけど、やっぱり地元民が選ぶのが一番美味しいものだと思ってるの!」


「・・・いつも通り話してもらえる?」


「・・・せっかく可愛い子ぶってるのに・・・なかなかレアだよ、こんな話方!」


「あ、そんなレアはいりません。」


「よし!今日もいつも通り荷物持ち決定!」


「・・・そのつもりで俺を呼んだんだろう?」


「その代わりに、柊の好きな天むすを買ってあげるんじゃない。」


そう言って、私と柊は百貨店にあるとある御店に行き、

そこで、天むすと巨大稲荷ずしを購入して、店内のイートインスペースで食べる。


「はぁ~、しかし、これはいつ食べても美味しいよね♪」


「・・・俺がお前を連れてきたのは2回目だけど。」


「・・・細かい男だな・・・2回もくれば常連さんだよ。」


「初耳だね。」


「じゃあ、あんたの辞書にしっかりと刻んどいてよ。

 2回も同じところに行けば常連ってね。」


「イヤです。」


そんなことを言い合っている間に天むすは消えていき、いざ稲荷ずしなのだが、


「いつも思うけど・・・何で稲荷ずしが両手でもたないといけないのかね・・・。」


私の両手でやっと持てる大きさの稲荷ずし・・・


私の顔の半分くらいはあるんじゃないか?


そんなことを言っている間に柊はすでに稲荷ずしを食べ終わっていた・・・


ただ・・・


「あんたはリスか?」


思いっきり頬張っていため両頬が膨らんでいる。


「ふごふがふぐ!!」


「ああ、モノを口に含んで話さなくてもいいから!」


一応口を隠して話そうとはしてくれたのだが、

当然そんなに口に含んでいるので喋れるわけではない・・・


ピロリン!


とりあえず写真だけ撮ってやる。


「ちょっと待て!」


やっと食べ終えた柊が私に写メを取ったことを咎めようとしたのだが、


「今日の食費を稼ごうとおもってね。」


「ちょっとまて!売るんかい!!」


「いや~、いい友達を持った私は幸せ者だよ。」


「・・・ホント金をとるぞ。」


「うん?金を払ったら、いい写真撮らせてくれるの?」


「・・・いや、竹中だとシャレにならない写真を要求されそうだな・・・。」


「まあ、かる~く、葉っぱ一枚からいっとく?」


「断固拒否で!!」


「つまらないな・・・見られて恥ずかしい体じゃないだろう?」


「見せるために体を鍛えてるわけじゃないからな。」


「じゃあ、何のために?」


「陸上!それ以外に何があるって言うんだよ。」


「・・・女を抱くため?」


「・・・一度お前の頭の中を覗いてみたいわ。」


「覗いてもいいけど、エロが9割、腹黒さが1割で占められてるだけよ」


「割合おかしくないか?

 ってか、それだけってもおかしいだろう?」


「おかしいと思った方が負けなんだって。」


「いやいや、勝ち負けとかしてないからな!!!」


「さてと、柊をおちょくって、満腹も落ち着いたし、お土産を買いに行こうか。」


「・・・人で軽い運動をするのは止めてもらえるかな?」


「断る!!」


「・・諦めるよ。」


そんな楽しいことを止める何って出来るわけないじゃん!

私のせっかくの楽しみなんだからさ~♪


「ああ、そうそう、通りもんを買ってきてッて言われててね。」


そういって、私はお土産店にいって、


「すいません、この通りもんの12個入りを・・・


 30個ほどお願いします。」


「30個!?」


驚く店員さんに、「はい」と答える。


父が戻る時には大阪本社に戻るため色んな人にお土産を配るらしい。

そのためとりあえず30個を買い・・・


「あと・・・。」


「まだあるんですか!?」


驚く店員をしり目に、


「はい。黒棒をこちらも24個入りを30個ほどお願いします。」


笑顔で伝えると引きつった笑顔で返されるのであった。


「・・・買い過ぎかな?」


「いいんじゃない。お店の売り上げには貢献してるんだし。」


「だよねー。」


私は、ダンボール箱に入れてもらって、出来上がった6箱ほどを

私の大阪の家に送ってもらう手配を整えたのだった。


「あ、あの・・・。」


おずおずと店員さんが私に、


「次回ご入用がありましたら、事前にこちらにご連絡ください。」


そう言って名刺を渡されたのであった。


「・・・迷惑でしたか?」


「いえいえ!全然!こちらとしは大変嬉しいことなんです!

 ですが、数量が多いと対応できないことがありますので・・・。」


「・・・買い過ぎだって。」


柊に笑われて、店員さんには苦笑されるのであった。


ちなみに、父が2、3カ月に一度帰省?大阪に行くので、

そのたびにそこのお店で購入していたところ・・・


「お、そろそろ帰省の時期だね。」


何とそのお店からお中元とお歳暮、更にはなぜか知らないけど

2カ月おきに何かが届くようになっていたのであった・・・


どうやら竹中家は上客となっていたようだ・・・



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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