竹中さん ~5~
竹中さんの話です!
「いや~、協力してもらって悪かったわね。」
「それは別にいいよ。人のためになるのなら喜んで手伝うけど。」
今は、私と柊はお互い水着姿でイスに座って、かき氷を頬張っている。
しかも一つのかき氷をだ!
「もう抵抗はしないの?」
私の笑みを柊は仏頂面で、
「抵抗しても無駄だということを悟ったからね。」
「いいことだ。学習することは。」
私は柊の使っているスプーンを受け取って、かき氷を頬張る。
頭にツーンと痛みが走ってしまい、私は頭を抱えてしまう。
「それで、これからどうする?」
「そうね・・・。」
私達の目の前には私の友達と柊の友達の南君がいた。
私の友達はおしゃべりで有名な人物である森田ちゃん。
そして柊の友達の南君も女好きで有名なはずなのに・・・
今、2人は・・・
無言で並んで立っていた!
「・・・ねえ、なんで?」
「さぁ~、しかも2人とも顔見知りなんだろう?」
「うん。南君に話しかけてるんだけど、普段から・・・。
今が、どうして無言なのかが分かんないんだけど。」
「とりあえず、それぞれ少し話を聞いてみるか。
竹中は森田に話を聞いてよ、俺は南に聞くから。」
「りょーかい!」
私は森田ちゃんの所に行って、一緒にトイレに行こうと言って、
2人でトイレに行くのだが・・・
「どうしよう!!竹中ちゃん!なぜか2人っきりだと意識したら全然話せないんだけど!」
・・・そういうことか・・・
「まずは、あなたたちの傍に私達がいるってことを忘れないかい?
2人っきりにしようとはしているけど、私達もいることをお忘れないように・・・。」
「そうよね!そうだよね!!そうなんだけど・・・
何でか南君と私しかこの場にいないっておもってしまうのよ!!!
私、こんな幸せになっていいのかしら!?」
「はい、どーどーどー。まずは落ち着いてね。
まだ付き合ったりとかはしてなくって、友達同士だからね。
これから付き合うなりなんなりするために今日は企画したんだから、
しっかり告白して付き合いなよ!」
ここで私は失敗してしまう。
「こ、こ、こ、こ、告白!?」
「そうだよ。しないとね。」
「そ、そうよね・・・。しないと・・・。だって・・・。」
急にどもりだした森田ちゃん・・・
そして、親指の爪を噛みだしたのであった・・・
あれ?
プレッシャーをかけちゃった?
その後は私との会話すらまともにできなくなってしまった森田ちゃん。
・・・どうしよう・・・
そんな時に柊が1人、私の傍に歩いてきた!
ナーイスタイミング!
私は柊の傍へと行くと・・・
「・・・南・・・ポンコツだった。」
「は?」
「あいつ・・・告白しようと思ったらしいんだけど・・・
緊張して言葉が出てこないらしい。」
「・・・実はこっちも・・・。」
私と柊は同時に深いため息を吐くのであった。
ムードメーカーで、誰とでも分け隔てなく話す森田ちゃん。
更には南君もすでに何人かの女子に男らしく告白しているらしいのだが・・・
何で、この2人がそんなことになってるんだろうかね?
「・・・何とかならない?」
「う~ん、感触的には無理な感じがするけどね。
実際ここに行くぞって言ったにもかかわらず、行けないって
震えながら言ってたからな・・・。」
「別に森田ちゃんのこと嫌いってわけじゃないんだよね?」
「ああ、だって奴は告白するつもりだったみたいだし。」
「こっちも告白しようとして緊張して動けないんだよね・・・。」
どうしようかな・・・
「まあ、両思いなのが分かってるんなら、あとは自然に2人任せてみるか?」
「・・・むりでしょう。」
「今日は、とりあえず4人で遊んでってことで、
告白は後日にしようか?」
「・・・そうね。両思いが分かったのなら、それより前進しるのは当人たちに任せようか。」
こうして私達はただ遊ぶことだけにしたのだが・・・
「ひゃっほいい!!!」
「サイコー!!!」
森田ちゃんと南君がものすごく楽しそうにはしゃいでいる・・・
「ねえ・・・。」
「何もいうな・・・。俺も疲れたから・・・。」
告白しないと決まった瞬間から、二人の楽しそうな声が響きのであった。
え?そんなにプレッシャーだった?
この2人が結ばれるのって・・・あるのかな?
だいたい、今なんか森田ちゃんなんか、南君のお腹の筋肉を触らせてもらって、
「エロいわ~。」
って、まさにおっさんみたいな顔をしている・・・
さっきまでの乙女な顔はどこに行った?
南君の方も・・・
森田ちゃんに触られて、
「はうぅ!!!」
って、肩で息をしているのだけど・・・
こっちもこんなに変態だったのだろうか?
さっきまでの可愛らしい中学生らしさはどこい行ったんだろうか?
柊はすでに遠い方向を見ている・・・
あれ、絶対にあきらめたよね?
私もこの2人のことは力になれなさそうなので・・・・
今日をもって諦めさせてもらいます!!
この2人の今後は、何とか告白をしようと2人ともがするのだが、
なぜか、どちらもが逃走するっという、よくわからない状態へと陥っていた。
「手紙は?」
これを両方に伝えたのだが、
「「思いは・・・
直接伝えないとだでしょう?」」
2人の意見がピッタリと一致したので、
私は・・・
ほっておくことにしたのであった・・・
私の力では・・・無理ですから・・・
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




