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柊君へ ~Another Story~  作者: Taさん
第一章
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伊達くんと島田さん ~5~

伊達くんと島田さんの話です!

「おい!柳田!高校生と付き合っているってのは本当か?」


島田から最近柳田がガラの悪い高校生と付き合っていると教えてくれたので

俺は幼馴染に尋ねるのだが、


「うん?ただの友達だよ。お互いの都合がいい友達。」


「そうなのか?良く分からんが友達なら少し安心するが、

 何かガラの悪相手だと聞いてるから、気をつけるんだぞ!」


「・・・伊達ちゃんと俺だとどっちが人を見る目があると思う?」


「ううん?」


「伊達ちゃんは誰かと付き合ったことは?」


「ないが・・・。」


「俺はあるよ。なら、経験としては俺の方が多いってことじゃない?」


「そうなるな。」


「その俺が大丈夫って言ってるんだから大丈夫だよ。」


「・・・そうか・・・。」


イマイチ腑に落ちないが、確かに人との付き合いもうまい柳田で、

男女の仲も良く知っているのも柳田だ。

その柳田が大丈夫と行っているのなら大丈夫なのだろう・・・



ただ、やっぱり大丈夫じゃなかったようで・・・


「柳田が狙われてるって!?」


俺にその情報をもたらしたのは島田だった。


「うん、あいつ相当色んな人間に恨みを買ってるから。

 今回は高校生で、今日が実行日らしいよ!!」


「どこだ?何が行われるんだ!!」


「たぶん・・・ここら辺だとあそこのカラオケボックスじゃないかな・・・。」


「分かった!!」


剣道場までわざわざ来た島田の情報だ!

きっと正しいはずだ!

ただ、人手はいる・・・


「柊!!」


俺は迷わず柊のいる陸上部へと向かうのであった。

事情を話すとすぐに来てくれる柊。

その柊は電話を掛けながら、友達に確認を依頼していた。


すぐに件のカラオケボックスにつくと・・・


いた!!!


カラオケボックスだと言うのに、罵声を飛ばしている部屋がある。

というか、店員はこの声を聞いてなぜ動かないのだろうか?と疑問に思ってしまうが、

俺は迷うことなくその部屋へと入っていくのであった。


「ここか!柳田!!」


そこにはすでにおびえて、泣き、漏らしている柳田がいたのであった。

すぐに俺は囲んでいる高校生たちに、


「助けにきたぞ!!お前たちどけ!!」


そういって、竹刀で手前の男子の小手を狙い、道を切り開く。


「どうして邪魔するの!!」


「そいつが何をしたのか知ってるのか!!」


そんな批難の声を俺に上げてくる高校生たちに、


「友達を救うだけだ!」


その声すべてを一蹴するのであった。

その後すぐに警察官も現れて、カラオケボックスが騒然としたのであった。


柊がすでに警察を手配してくれていたようだ。



事情聴取を終えた柳田が警察署から出てきたので声をかけようとすると、


「何で助けにきた?」


「友達を助けるのに理由何っているのか?」


俺の言葉にため息をつきながら、


「助けてとは言ってないのに・・・。」


「どれだけ言われようと俺は何度でも助けに行くぞ!」


俺は幼馴染のためだったら何度でも、どんなところへも突き進むだろう!

ウザそうな空気を出してくる柳田の肩を抱いて俺は共に帰るのであった。




「伊達、あんたどこの高校に行くか決めた?」


3年の夏になると島田が俺に尋ねてきた。


「俺は○○高校に行こうと思っている。」


「・・・矢田さんも?」


「ああ!!!」


そう俺がその高校を選んだのは矢田さんが行くと言っていたからだ!

何だかんだで島田の助言により、前よりもいい関係が矢田さんとは築けていた。


やっぱり、女子のことは女子なんだな・・・


「私も○○高校にするから、勉強教えてよ。」


「え!?」


俺の記憶では、さすがにこの高校に行くほど頭が良かったとは思ってないないのだが・・・

だが、俺のために尽力を尽くしてくれる島田を無下に出来るわけはない!!


「任せておけ!」


そう言って、俺と島田は一緒に勉強をすることになったのだが・・・



「何であんたの部屋は部屋中がセーラームーンなのよ!!」


俺の部屋で勉強したいと言ったので、

我が家に案内したのだが・・・


「馬鹿か!!俺の命だぞ!!」


「それでも、女子が来るなら隠すとかあるでしょう!!」


「それはそうかもしれんが島田!俺は本当にお前が大事なんだ人間なんだ!!

 その人間に俺は嘘はつけない!!」


そういうとさすがに今まで吠えていた島田も黙ってしまう。


「・・・分かったわよ・・・。」


完全に渋々と言ったところだが、納得してくれたようで、

俺の部屋でお互い勉強を始めたのであった。


ちなみに俺の部屋については納得してくれたようなのだが・・・


「お願いだから、ペンケースをセーラームーンにするのは止めて。」


「なぜだ!自分の好きな物なんだから仕方ないだろう?」


「いやいや、歳や性別を考えてよ!」


「いいや、ここは譲れないな。」


「・・・じゃあ・・・矢田さんも嫌だと思うよ。」


「・・・本当か!?」


「少なくとも私の同年代でセーラームーンの筆箱を使われるとちょっと嫌だよ。」


「・・・むむむ・・・。」


「私が用意してあげるから、それを使いなさいよ。」


そう言って、次の日にはどこで買って来たのか分からないが、

おしゃれなメッシュタイプの筆箱をくれたのであった。

それと・・・


「クッキー食べれるよね?」


「ああ・・・もしかして島田が作ったのか!?」


「・・・そうよ・・・。」


俺はすぐにクッキーを一枚取り出して、その場で食べだす。


「ちょ、ちょっと!まずいかもしれないじゃんか!!」


「大丈夫だ!俺のために作ってくれたものがまずい何ってことはないぞ!!」


俺はクッキーを食べる。

これは・・・なかなか美味しいな。


「アーモンドも入れてるのか?」


「だって、伊達が好きっていったから・・・。」


「これはうまいぞ!店で売ってる奴よりうまい!!」


「本当に!?」


「そんなウソをついてどうする!これならいくらでも食べれるぞ!」


「・・・また作って来たら食べてくれる?」


「ああ、喜んでいただくぞ!」


俺はあまりのおいしさのためにすべてのクッキーをその場で食べきってしまったのであった。

するとなぜかテンションが高い島田がおり、今日の勉強はすこぶるはかどったのであった。



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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