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柊君へ ~Another Story~  作者: Taさん
第一章
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伊達くんと島田さん ~1~

ちょっとおもろい伊達君と島田さんの話です!

昇降口で思い人である矢田ちゃんを持っていると

俺の幼馴染の柳田が先輩に呼び出しを食らっていた!!!


柳田を助けに行くか・・・


それとも・・・


矢田ちゃんを待つか・・・


一瞬考えてしまうが、悩む必要はなかった。



幼馴染を助けなくては・・・


男が廃る!!!


急いで現場へと向かいつつ、俺は自分の正体がバレないようにといつも準備していた

あるモノを使えることが嬉しくてたまらなかった。


俺が着いたときには、まだ柳田が先輩から説教を受けている。

・・・幼馴染とはいえ、少し注意を受けた方がいいだろう・・・。


柳田は手癖が悪い性分であるため

少しは良く成ればと思っていたのだが・・・


バキ!!


柳田をついには殴りだしたのである!!

これはちょっと驚いたため、物陰に隠れていた俺は、

こんな日のために用意していたセーラームーンのお面をかぶり、


「ふ、ふ、ふ・・・・。」


不敵な笑いを浮かべながら、


「とう!!」


掛け声と共に物陰から姿を現したのである。


「なんだてめえ!!」


柳田を囲んでいる先輩からの声をかけられたので、


「ひと~つ!人の世の生き血を啜り!!」


「ふた~つ!不埒な悪行三昧!!!」


「みっつ!醜い浮世の鬼を退治してくれよう!!」


俺はセリフを言いながら、先輩達との距離を詰める。

更には柳田の今の状態を確認しながら、

無事であることに安堵を浮かべて近づいてく。


「・・・何だお前?」


不審そうな目でこちらを見てくる先輩達であったが、

この仮面を見てなぜ不審がるのかがわからない。


どうみても正義の味方だろう?


セーラームーンのお面だぞ?


まあ、仕方がない。

分からないのなら教えてやる!!


「誰だ誰だと聞かれたら・・・・


 応えてやるのが武士の情け!!!」


そう言いながら、俺はセーラームーンのアニメを思い出し、

その場でくるくると回転しながら、ポーズをとっていく。


「愛と・・・


 正義の・・・


 学生服美男子戦士!!!


 セーラームーン!!!

 

 月に代わってお仕置きよ!」


そう言って、セーラームーンの決めポーズをバッチリと決める。


決まった・・・


あまりに決まっているためか先輩達は無言になっていた。


「・・・・。」


呆然としている先輩達のスキを見逃すわけがない!!


俺は一足で距離を詰めると同時に一撃をそれぞれに加える。

すると一撃を受けた先輩達はその場に蹲ってしまうのであった。


これで良し!


俺は状況が落ちづいたのを確認してから。


「柳田、無事か?」


手を差しだしながら柳田の心配をする。


「ありがとう伊達ちゃん。」


そう言いながら俺の手を取って立ち上がる。


・・・というか・・・


何でバレてるんだ!?」


俺、仮面を付けてるんだぞ!?


困惑するものの、バレているのなら仕方がない。


「な~に、これくらいお茶のこさいさいだ!」


そう言いながらも俺はそろそろ昇降口へと行かねばならない時間になったことを思い出す。


「おっと!!そろそろ昇降口に行かないといけない時間だ!

 矢田さんが登校する時間だからな!!!

 気をつけて教室に行けよ!」


俺はその言葉を残して昇降口へと向かうのであった。



「おはようございます!矢田さん!!」


「おはよう、伊達君。」


何とか矢田さんが到着する前に昇降口までこれており、

矢田さんと朝の挨拶を交わせて、清々しい一日を迎えたことに喜びを感じる。


一緒に歩いて教室へと向かうのだが、

歩いている矢田さんの姿を見ていると思わず、


「今日も今日とてお美しいです、矢田さん。」


「あ、ありがとう。」


そう言いながらハニカム矢田さんがまた一段と可愛い!!!

はぁ~俺の心臓が早鐘を打っている。


「じゃ、じゃあ、私は向こうの教室だから。」


そういって、手を振って、自分の教室へと向かう矢田さんを

ジッと見つめて見送りをする。

そんな俺に柳田は、


「・・・もっとまともなアタックはしないの?」


「まとも?」


「たぶん・・・今のアタックは矢田さんは困っちゃってるよ。」


「そうなのか!?」


困っている!?初めて知った。

自分の思いを伝えているだけなのに、困らせているとは・・・。


「だが・・・・。」


「だが?」


「俺の愛の伝え方はこれしかない!!!」


男である俺がこれ以上の伝え方など存在しない!!!

自分の気持ちを素直に伝えるのが美徳である!

俺は決意をより一層決めるのであった。



中間試験が終わり、テスト結果が廊下に貼りだされた。

俺は自分の順位を確認しに行く。


「11位!!」


これならばと思い、俺のライバルである柊を探しだしてすぐに見つける。



「ひーいーらーぎーーー!!!」


何でお前は俺よりも上なんだ!!!

俺は声と共にその場で崩れおちるのであった。


しばし、その状態の後で、辺りを見回すのだが柊の姿はどこにもなかった。

あいつ、試験結果を見に来てないのでは!!


気にならないのかよ!!


思わず立ち上がって、柊の元へと走り出したのであった。

教室に着くと柊の姿はそこにあり、のんびりと本を読んでいるのであった。


「柊!なぜここで本など読んでいるんだ!!!」


「・・・読みたいから。」


俺に回答しながらも本から目を離さない柊。


「馬鹿な!!今日はテスト結果が貼りだされる日だぞ!!!

 テスト結果を見に行かないのか!!!」


「別に、気にならないし。」


「な、何と!!!」


「間違えたところはしっかり復習したし、後は別にいいんじゃない。」


衝撃の言葉を口にする柊。その衝撃は俺の中を走り、


「・・・ぐはぁ!?

 俺のライバルは・・・・何って男なんだ!!!」


「ライバルじゃねえだろう・・・。」


「いいや!お前が何と言おうと俺とお前はライバルだ!!!

 そのライバルの順位も気にならないと言うのか??」


「ならない。」


「むむむ!!俺をライバルとも見てないということか!!!

 ・・・いや、ライバルは自分だけとか言う格好いいことを考えてるのか!!!

 さすがだ我がライバル!!それでこそ我がライバルだ!!

 だが、忘れるなよ!お前には永遠のライバルのこの俺、伊達がいることを!!」


さすがは柊、我がライバルだと認識して、俺はその場からたちさるのであった。

今日柊から学んだあおのクールさを俺も学ばせてもらおう!!!



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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