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柊君へ ~Another Story~  作者: Taさん
第一章
27/201

曽田くん ~4~

曽田君の話です!

餅つき大会当日、柊達陸上部によって、

すでにグランドにはもち米を蒸すための

設備が設置されていた。


学年主任の挨拶が終わると同時に、昨日仕掛けていたもち米を蒸していき、

蒸しあがった米を臼に移していく。



「よし!それじゃあ、それぞれ杵でまずは米を潰していけよー!」


先生の指示の元俺や柊は杵を手に取って米を潰していく。

そうしていると・・・


「私もやってみたい!!」


そんなことを門真が言い出したのである。

すると、


「じゃあ、これ。」


そういって、柊がスッと持っていた杵を渡す。

すごく自然な対応なのだが・・・



・・・古谷がその光景を睨んでみてる


隣の臼でコメを潰していた古谷は門真をチェックしていたようで

門真の声に反応はしていたものの、自分から代わるとは言えなかったのだろう。

そして、すぐに代わった柊を忌々しそうに見つめる目・・・



男の嫉妬がこんなに恐ろしいものかと背筋に冷たいものが走った・・・


そんなことを考えていると、


「おっも!?これ一人じゃフラフラするよ。」


門真がそう言って、バランスを崩していた。


?そんなに重いか?と思ったのだが、ここで何事もないように、

柊が門真に手を貸すのであった。


「え!?」


門真が驚くし、面白いくらい顔を赤くしていた。


ああ・・・


この子・・・


柊が好きなんだ。


それがハッキリと分かる。



さすがに背中から支えることはなく、

柊は対面に立って、杵を両手で持っていた。

そして、ゆっくりと門真と一緒に杵を動かして米を潰したり、

杵を少し持ち上げて餅をつくのであった。


さっきまで良くしゃべっていた門真が全く喋らなくなるんって・・・


人って好きな人にはこうなるんだなと思っていたのだが・・・


「曽田君、私も突いていいかな?」


俺に竹林さんが尋ねてきたのであった。


「いいよ!」


ちょっと声が裏返ってしまったが、杵を渡す。

するとやっぱり女性には重いと言うか、バランスを取りにくいのか

あさっての方向へ持ち手が向いてしまう。


慌てて俺もすぐに手を出して、持ち手を支えるのだが・・・



・・・勇気を出せ俺!!!


「補助しようか?」


「あ、ありがとう。」


俺は竹林さんを補助しながら餅つきをする。

これ、きっと柊のおかげだよ!!

あいつが自然に手伝いしたから、俺も出来たんだし!!!


柊に感謝をしつつ、幸せな時間を堪能したのであった・・・


そして、ここからが本番だ!


米をある程度潰し終えたので、今度はしっかりと杵で突いていく。



さてここで俺はあることをするつもりだ・・・


いや、しなければならない!!!


「柊、杵を頼む!俺は水を付ける!!」


このサインで柊は俺の意図を察してくれるだろう。

彼なら、きっと・・・



俺が手を入れている時におろしてくれる!!!


そんな期待を持って、水を餅につけて、柊の杵を待っていると・・・



「アタ!?」


杵の先が俺の手ではなく、頭に軽くコツンと当たったのだ!!


周りは大爆笑に包まれた!


みんなもきっと手に当たるということをわざとすると思ったのだろう。

だって、俺は何せ臼の中に手を入れたままだったのだから・・・


その状態で、


「かもーん!柊!!」


と求めていたのだ。


なのに!!


柊は斜め上の対応を!!!


「間違えた・・・。」


「いやいや!狙ってるだろうに!!」


「スイマセン。」


「なんだ!そのカタコトは!!全然感情がこもってないんだけど!!!」


笑いながら、今度は柊と変わるのだが・・・



柊の手を打つことは出来ず!!


ちゃんと手を引っ込めるし!!!


「いやいや、ここは空気を読んでくれよ!!」


「空気を読んで、手をひっこめた。」


こんなバカな会話をしながら、みんなと笑いながら餅つきをしていた。

やっぱり笑いに包まれるのはイイ!!


快感っすわ!



餅の成形時も定番のようにする、


“おっぱ〇”


で、柊から


「食べ物で遊ぶな!」


と、頭をはたかれた。


心地よい笑いに包まれて餅つき大会を過ごしたのであった。


あ!!

心地よくないことも!!!


柊!途中で門真さんから餅を食べさせて貰っていただろう!!


ちょっと、両手が塞がってたからって、

そんなことしてもらうなよ!!



うらやましすぎるわ!!!


俺も竹林さんに・・・と思っていると、


「なんだお前、食べさせて欲しいのか?」


そう言われて、柔道部顧問のヤ〇ザでは?という先生に

食べさせて貰うことになったのであった・・・


大爆笑!!!


・・・そんな笑いはいらんわ!!!



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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