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柊君へ ~Another Story~  作者: Taさん
第一章
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曽田くん ~2~

曽田君の話です!

ただ・・・まじめなところもある柊・・・


そこはもう少し遊び心・・・

いや、男のロマンを持ってほしいものだ!!



「女子の着替えが覗けるところがある!!」


ある日、古谷が俺にそう告げてくれた。


「マジかよ!!」


「マジで!!」


俺達の中学校には男女の更衣室はなくて、

体育の時間には体育館の一角で女子は着替えている。


その一区画は体育館内でも個室になっている部分で、

覗けないと思っていたのだが・・・



「実はちょっと危険なのだが・・・。」


そういって、古谷が俺に説明してくれた。


一部、手すりみたいなところを渡ってから、

体育館に備え付けられている窓のベランダに渡ると

秘密の花園をコッソリを覗く出来ることが出来るらしい。


こうなると・・・


俺は・・・



覗く!!


いや、男としての本能に従うのであった!


「止めとけ。」


柊からの忠告はもちろんあった・・・


だけど・・・


俺は・・・



「そこにロマンがあるのなら・・・俺は進む!!!」


そう言って、俺は高き頂を目指して歩みを進めたのであった。

同じ志を持った同朋を4人で・・・



その道は命がけであった・・・


道中は足の幅一足分しかないにも関わらず、

命綱なしで進むしかないのだ・・・



「曽田!!!」


一瞬足を滑らせた俺を心配する同朋たち。


「大丈夫だ!!」


俺はそう言って、その歩みを止めることはない。


そして、一歩、また一歩と歩を進めていくのであった。


先に着いていた古谷に手を取ってもらい、

ベランダへと降り立ったのである。

するとそこには中が見えないように曇りガラスが

はめられている窓があったのである!!



「こ、これじゃあ見えないんじゃ!?」」


そんな俺の心配を一蹴するように同朋が、


「大丈夫だ。このために俺は朝、一度体育館に入っている。」


そういって、同朋がゆっくりと窓に手をかける・・・


「「「ゴックリ・・・。」」」


同朋達は息を飲みその行為を見守るのであった。


そして・・・


「「「開いた!!!」」」


気をつけて小声でお互い歓喜の声を上げて、

それぞれ熱い握手を交わしていく。


「じゃあ、覗くぞ。」


その言葉と共に少しずつ窓が開いていく、

そしてその窓の隙間からの眼下を覗くと・・・


禁断の園がそこには広がっていたのである!!!



・・・あれ?


・・・え?


・・・そういうこと!?


興奮しながら見る同朋達をしり目に俺は一歩下がる。

それは・・・



俺の見たかったものと違う!!!


女子ってもっと堂々と着替えているものじゃないのか!!


俺が眼下にした光景は、女子は体操服に着替える時は、

シャツの受けから体操着を着て、中にあるシャツを脱いで

首のあたりから取り出していたり、

体操着の下から取り出したりしていた。


更には短パンはスカートを履いた状態で履いたり、

そもそも履いてきていたりしているのである!


それを興奮気味に見る同朋達、


「おぉ!?キャミが!!」


とか、


「生のお腹がチラ見!!」


そんな風に喜んでいるのだが・・・


俺が見たかったものはもっと生々しいものだ!!!



だってそうだろ?


俺達のみるマンガでは、女子はガッツリとシャツやスカートを脱いで、

下着姿になったり、時にはブラを外したりするじゃないか!!


なのに・・・


全然違う!!!


そんなチラが見たかったわけじゃないのに!!!


俺がショックを受けている中で、

他のメンバーはマジマジとまだ覗いていた。



・・・まあ・・・


俺も・・・


チラ見が出来るのなら見るけどね。


すっかり女子が着替え終わるまで、窓からひたすら覗いていた。


「・・・良い物が見れたな。」


4人の同朋が力強くうなづくのであった。


そして、また危険な道のりを戻っていくのだが・・・・




「お前たち・・・・。」


その先には怒りに震える村西先生が仁王立ちをしていたのであった。


「え!?」


驚いた人間は逃げれないと分かっているのに逃げようとする。

ここで、俺もその気持ちが分かった。


後ろを振り返り、元いたベランダを見るのだが・・・



「お前ら・・・。」


そこには別の先生がこちらもお怒りで窓からこちらを見ていたのであった。

まさに・・・



前門の虎!


後門の狼!!


どっちを選ぶ!!


どっちなら勝てるんだ!!



・・・その日一日中、職員室で正座をすることになりました・・・


ちなみに、


「他の生徒でしてる奴はいるのか?」


そう聞かれて、俺は何も答えなかったのだが、


「います!!」


そう言って、今日は参加しなかった同じクラスのクラスメイトや

その覗けるスポットを教えてくれた男達を売って行く古谷。


どうやら奴の中では仲間を売れば

自分の罪を軽くしているとでも思っているようだ。


もしくは怒られるのなら、みんなでという心理なのだろうか?


ちなみに俺達を売ったのは柊だった・・・


いや、まあ、俺達が悪いので売ったという表現が正しいのかは

何とも言えないのだが・・・


この事で柊は一部男子からは裏切り者のレッテルを貼られるのだが、

そんなことを気にするような奴ではなかった。


それに・・・


俺達に貼られた・・・



“覗き魔”


のレッテルの方が重いだろう・・・


なぜか、全学年に知られてしまい、部活に行った時に、

女子の先輩から白い目で見られることになってしまったのであった・・・



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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