表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
柊君へ ~Another Story~  作者: Taさん
第一章
24/201

曽田くん ~1~

お笑いを目指す曽田君の話です。

俺は一卵性双子の兄であり、容姿が似た弟がいる。

どのくらい似ているかと言えば・・・



「やっぱり!先生気づかなかっただろう!!!」


興奮しながら弟が言う。


小学校6年生の時、弟とはクラスが違ったため

入れ替えて一日授業を受けてみようと

弟からの提案にのったのだが・・・



まったくバレなかった!!!


さすがに良く話す友達はやっぱり話し方が少し違うということで

バレたのだが、先生には全くバレずに過ごすことができた。


この時のドキドキ感がたまらなかったな~!!


それと、クラスメイト達からの歓声が気持ちよかった!!




中学校に入ると同じクラスにバカな奴がいた!


幼稚園から一緒ではあり、一応知り合いではあったのだが、

クラスが一緒になったこともなかったので

そんなに人柄は知らなかったが、一緒に行動すると

相当な逸材であることに気づいたのであった!



バカだろう柊!!


そして、こいつといるとめっちゃ怒られるのだが、

相当楽しい時間を過ごせることに気づいた!



中学校が始まって1週間ほど経過したとことで、


「・・・カップラーメンが食べたい・・・。」


そんなことを昼食の時に柊がつぶやいたのだ。


中学校は基本は弁当で、弁当を忘れたり、その日弁当がない人は、

朝 パンを売店に頼むシステムになっている。


当然、カップラーメンなんて売店で売ってるわけはなく・・・


「カップラーメンって・・・お湯どうするつもりなんだよ?」


「水筒に入れて来たらいいんじゃない?」


「・・・なるほど・・・。」


柊が最大の課題になるお湯の確保をすんなり解決案を出してくれた・・・


これは・・・


やるしかないな!!


次の日、柊と共に昼食をカップラーメンにしたのであった。


結果・・・



1時間の正座をさせられたのであった・・・


柊・・・


さすがに・・・



カップ焼きそばは駄目だろう!!!


臭いが残る!!


「いや、俺だけじゃないだろう!!」


俺の指摘に柊も反論する。


「お前だって普通にとんこつ選んでるじゃん!!!」


「馬鹿かお前は!!俺の血液はとんこつでできてるんだ!!!」


「そんな迷台詞なんかいるか!!」


クラスメイトからこのやり取りを笑われてしまい、


「「「どっちも臭い!!」」」


という結論をつきつけられたのであった。


結局はその残った臭いが原因で先生にバレて、

クラスメイトの裏切りによって

俺達は職員室の前の廊下で一時間の正座を課されるであったが・・・



「どこにも昼休みにカップラーメン食べてはいけませんって書いてないですよ!!」


先生から注意をされた時、さすがは柊と思った。

しっかりと校則をすべて読んできた上での行動だったらしい。


「そんなバカなことを考える生徒のこと何って考えてませんからね!!」


常識論として書いてないと先生から怒られたのであった。


その後、校則にはお弁当やパン等を昼食に取ることと記載が加わり、

臭いのあるもの、刺激臭があるものは禁止、ラーメンなども禁止という

校則が追加されたそうだ・・・




うちの学校のテスト結果は学年集会で

全員の前で発表されるシステムとなっている。


実力考査の試験結果が発表された時のことである、


「総合1位は曽田!」


先生から名前を呼ばれて俺は立ち上がった。


「一位から何かコメントあるか?」


今までそんなことはなかったのに、この日はなぜか

先生が俺にコメントを求めてきたのであった。


ならば・・・


「か・い・か・ん♪」


俺はそう言いながら、自分の両手で自分の体を抱きしめながら、

そう呟くと、周りはみんな呆気に取られている中、


「キモイは!」


すぐに柊からのツッコミが飛んできた。

すると周りからも、


「キモイし!」


「全然成績関係ないだろう!!」


「やめろバカ!!」


との罵詈雑言が飛んできながら、笑いが起きたのであった。

ここで、俺はますます調子に乗ってしまい・・・



「黙れ・・・


 愚民ども!!」


そこまで言うとさすがに先生から激しく頭をはたかれたのであった。

その後は、みんなの間で先生から説教を5分ほど受けてしまい、

その間、みんなからは笑われ続けることになったのであった。


そして、その順位公表が再び始まると・・・



「5位柊!!」


そう言われて、柊が立ち上がったのであった。


・・・こいつ・・・こんなに頭が良かったのか!?


クラスが一緒じゃない分、やっぱり勉強面とかは知らなかったのである。

それにあんな馬鹿な行動をするからてっきり頭が悪いと思いきや・・・


そんなことを思っていると、


「曽田君のようにならないように頑張ります。」


と俺を皮肉ったコメントをして周りから笑われていたのであった。

その後のコメントをする生徒達も俺を皮肉るコメントを次々と残していく。


そして、最後の先生からの統括でも


「みんな・・・


 曽田のようになるなよ!!」


その言葉に周りが笑いに包まれたのであった。


ここで、俺はある思いに包まれていた・・・


柊とコンビ組めるんじゃね?


あいつは意外と頭の回転が速いし、ツッコミもできる。

俺がボケで、組めば百人力だろう!!



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ