表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
柊君へ ~Another Story~  作者: Taさん
第三章
201/201

水野さん ~8~

芸能活動をする水野さんの最終話です!


※本業の都合のためAnotherは一旦停止します。

 また余裕が出てきたら更新させていただきますm(_ _)m

「これで尾行してないっていうのは、無理があるよね?」


苦笑している柊さん。



「た、たまたまです・・・。」


偶然ですと言い張ろうとするのだけど、



「そっか・・・だけど、他にもいくつもあるんだよね。」


そう言って、私に次々と写真と動画を見せてくる。


そこにはことごとく私が写っていた。


私が写っているだけでは、ストーカーと柊さんのことを言えるのだけど、

あきらかに柊さんの後ろをついて行っている動画もあり、

完全に私がストーカーになっていた・・・。


更には、私だけではなく、私に力を貸してくれた友達についても

見事に画像や動画におさめらていた。



「彼らに聞いてもいいよ。

 何で俺に対してこんなことをしているんだってね。

 ただし・・・


 この動画も観てもらうけどね。

 水野さんが俺をストーカーしている動画と写真もね。」


そういって、ニコリと微笑む柊さん。

私は恐怖のあまり自分でも気づかない間に震えていたのである・・・



だって・・・


この動画や画像が出れば・・・


私が芸能界から消されるからだ!!


自分が追っていて狩る側の人間だと思っていたのに、

気がつけば逆に自分が狩られる側の人間にいたことに

この期に及んで悟ったのである!



「・・・ど、どうして・・・。」


何で?いつ?私が逆に撮られていたのだろうか?

全然理解していない中で、



「気づいたのは俺じゃなくて、藤本だよ。」


「・・え?」


「みんなあいつのことを舐めてるけどさ、

 あいつはまあ・・・いい意味でよく気がつくし、頭が回るんだよ。

 ただまあ、それをいい方向では活用できていないのが問題なんだけどさ。

 今回も悪い方向に活かしていたけど、そのおかげで今回俺は助かったんだ。」


苦笑しながらそんなことを言う柊さんの言葉を私は理解できていなかったのだが、

要点だけ言えば、藤本さんが若干私のストーカーであったために

私に気づいたことだということだった・・・


あ・・・


私がストーカーされていたんだ・・・


そこでようやく気づいた。


全然自分がストーカーをされていることに気づいていなかったし、

そもそも藤本さんとは他愛もない会話しかしていない。

そんな他愛もない会話をヒントに私がストーカーされていたとは・・・


そして、ストーカーされることで私が何をしているのかに気づいたと・・・



「まあ、この件はお互い問題があるって事なんだよね。」


苦笑しながらそんなことを告げてくる柊さんに

何と返していいかと困ってしまう。


だけど、それなら、



「この事は・・・。」


「誰にも言わないし、誰にも言えないだろう。」


そう言って笑う柊さん。

まったくその通りで、私がストーカーにされるなら

藤本さんもストーカーになる。


まるでブーメランのような状態になっていた。


だからなのだろうけど、



「まあ、お互い黙っていようか?」


そういう提案がなされるのであった。



「・・・黙っていないと言えば?」


「俺は別に全然ダメージはないよ。

 ただ、まあ、友人が一人捕まるけどね。

 だけど、ちょっと俺の中でもあいつは一度捕まってでも

 猛省をした方が良いんじゃないかと思ってるんだよね~。

 ・・・ダメージとしては水野さんの方が大きいじゃないかな?」


そう言って、笑みを浮かべている柊さん。


・・・いつもの優しい感じはすでになく、

今いる柊さんはどことなく怖い感じがしている。



「まあ、小野のスキャンダルぽい情報を得たいというのもわかるけど

 ここら辺で諦めてくれるとたすかるんだけどね。」


「・・・。」


すでにこちらの考えはバレているようで、

これ以上俺に付きまとうなと言われている。


そうすれば今回の動画は出さないとも・・・・


私は・・・悩むまでもない・・・



「・・・分かりました。」


「良かった、話が通じてさ。」


そう言って、完全に降参して柊さんと一緒に食事をとるのであった。

正直にって全然味がせずに、美味しいかどうかも全く分からない気持ちで・・・



食事を終えて、別れる間際にはそこには私の知っている柊さんがいた。

いつもに爽やかに笑う柊さんであったが、


あんなに怖い一面もあるとは思ってもいなかった・・・


虎の尻尾を踏んでしまった気持ちであった・・・


もう絶対にこの人には関わらない。

そう心に決めた瞬間であった。

気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ