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柊君へ ~Another Story~  作者: Taさん
第一章
20/201

深田くんと宮本さん ~3~

深田くんと宮本さんのほんわかストーリーです。

2年になると何と!!



宮本さんと同じクラスになれたのだ!!!


うぉーーー!!学校に行くのが、こんなに楽しみになる時が来る何って思わなかったよ!!



毎日が楽しみだ。

本当は朝とか一緒に登校したいのだが、

弱小テニス部なのになぜか朝練がある・・・


廃止をしてもいいように思えるのだが・・・


だから、今まではたまに廊下ですれ違うとか、

マンションでたまに会うくらいしかなかったのに

教室が一緒ということは、常時宮本さんが見れるということだ!!


だけど・・・


ここで・・・


人生で一番最悪なことが起きるのであった!!




柊から聞いていたのだが、陸上部には年がら年中発情期の男が居ることを!

だけど、今まで接触がなかったから気にもとめていなかったのだが・・・


「宮本さん、君のことが好きだ!付き合ってくれないか?」


俺の教室に来た南は、宮本さんの傍に真っ直ぐ来て、いきなり告白をするのであった。


その言葉を聞いて、俺は相当な動揺をする!

頭がグワングワンと揺れていく。

今にも俺は崩れ落ちそうになっていくのだが、

周りの生徒は騒ぎ立てる・・・。


「すげえ!!男じゃん!!」


「こんなクラスのど真ん中で告白かよ!!!」


「宮本ちゃん、モテる!!」


「さぁさぁ!宮本ちゃん、返答はいかに!!!」


なかなか、お目にかかれない告白イベントを前にみんなが囃し立てまくるのであった。

ただ、俺はそんな光景を見てられなかった・・・・。


だって、俺は宮本さんが好きなんだよ!


好きな人が今にもとられそうになってるんだぞ!!


そんなの見てられるわけがないじゃないか!!!


困惑している宮本さんだったが、

そんな時に同じクラスの竹中さんが、


「いきなり告白されても困るよねー、宮本ちゃん?」


え?もしかして・・・


竹中さんがもしかして、この場面を救ってくれるんじゃないのか?

そんな淡い期待が湧いてくるのだが、

次の言葉で崩れていく・・・


「南のことを知らないんだから・・・


 まずはデートじゃない?」


その声にみんなが一斉に盛り上がっていくのであった。

大声で歓声があがっていくのであった。


何やら宮本さんに竹中さんが耳打ちをしているようだけど、

俺は何を言っているのかもわからないし、頭にも入ってこなかった。


今もまるで夢の中にいるような感じになっていたのである・・・。




明日が土曜日であり、早速明日デートをすることになったのだが・・・


俺はその日の授業がまったく頭に入ってこなかった。


授業だけではない。

テニス部に出たはずなのに、更にはいつの間にか家にも帰宅しているし・・・


「明日、南と宮本さんがデートか・・・。」


自分でそう声に出すだけで、心が張り裂けそうになっていた。


想像もしたくない。


南の横で笑う宮本さん・・・


どうしてそれが俺じゃないんだろうか?


こうなるんだったら、告白しとけばよかった・・・


だけど・・・フラえるかもしれない・・・


フラれたら、この関係すらなくなってしまう・・・


そんなの耐えられるわけがない!!!


だから、これは仕方がない・・・


この関係がなくなるよりかは、宮本さんが誰かのモノになった方がまだ・・・


まし・・・


そんなわけがないよ!!


後悔に苛まれながら俺は一夜を明かしていた・・・



8時40分


今日の待ち合わせ時間は9時で、

ここから待ち合わせ場所までは徒歩で10分だ。


そろそろ宮本さんは家を出る頃だろう・・・


彼女は時間に正確だし、几帳面な性格だからきっと早めの10分前には到着するだろう。


宮本さん・・・絶対に可愛らしい格好だろうな・・・


それを考えただけで涙が出てくる。


泣くくらいなら・・・


告白しろよ!!!


そう頭の中が叫ぶのだが、体は動くことが出来なった。

こんなに後悔するのにどうして俺は動くことが出来ないんだよ!!


柊みたいにカッコよくない・・・


竹中さんみたいに性格がカッコよくない・・・・


俺みたいなやつなんて・・・


俺みたいなやつなんて・・・


だけど・・・


だけどさ・・・


俺でも宮本さんはカッコいいって言ってくれたんだ!!


あの時の笑顔を俺は・・・俺は・・・


俺に向けて欲しいんだ!!


思い立ったら、行動はすぐにである。

別になにかを考えているわけではない。


今から、宮本さんに会いに行って、自分の気持ちを伝えたい!!


俺は着の身着のままエレベーターへと走っていく。


だけど、こんな時のエレベーターは遅い!遅い!!


このままだと宮本さんが南の所に着いてしまう!!

その前に・・・


いや、着いていようと関係ない!!


俺はエレベーターを待たずに階段を駆け下りていった。

7階にある俺の家から一階まで行くのにこんな早く俺は行った記憶はない。


エレベーターホールを通って、玄関へと向かう!

急いでいかないと!!


「深田ー!!ストップ!!」


そう聞こえたと同時に、腕を掴む何かあった。


「きゃぁ!?」


女の子の声が響き、慌てて、俺は振り返るとそこには竹中さんがいたのだ。


「何で?竹中さん?」


「いたたた・・・。はぁ~痛かった!!」


俺に当たって、転んで思いっきりお尻を打ったらしくて

お尻をさすっていた。


「さてさて、深田、どこに行くの?」


「ど、どこって・・・。」


立ち上がりながら、ニヤリと笑い。


「どうやら覚悟は決まったようだね。」


そう言って竹中さんが物陰から女の子を引っ張り出すのであった。


そこには・・・


「宮本さん・・・。」


「深田君・・・。」


なぜかそこには宮本さんがいたのだ。


どうしてここに?


だって、宮本さんはデートに向かったんじゃ・・・




気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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