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柊君へ ~Another Story~  作者: Taさん
第三章
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水野さん ~2~

芸能活動をする水野さんのお話です!

・・・小野さんって・・・あの小野か!?


私は藤本さんの声に思わず反応してしまう!


それもそうだ!!


小野と言われて、私が思い当たる節があるのは一人で、

今私よりも一歩・・・いや、少しだけ前を言っているタレントがいる・・・


思わず柊さんの方をみると、私と目があうと苦笑する柊さん。

否定しないってことはホントなの!?私はそのまま尋ねる、



「もしかして、小野さんって、あのテレビに出ている人ですか?」


「そうだよ!!あの小野さんがこいつと幼馴染なんだよ!!」


なぜか胸を張って、私は柊さんに尋ねたにも関わらず

返事をする藤本さん・・・



・・・あなたには聞いてないのだけど?


その後もなぜか雄弁に語りだす藤本さんをほっておいて、

私は柊さんんい詰め寄りながら、



「・・・どういうことなんですか?」


「いや・・・そんなものすごく詰め寄られても・・・。」


柊さんの言葉で思わずハッとなる!

気がつけば私は柊さんに思いっきり詰め寄っていたのである。


慌てて、自分の席にまで戻って、一息入れてから、



「どういうことですか?」


「いや、あいつの言う通りで、俺と小野は幼馴染なんだよ。」


「・・・仲がいいんですか?」


その質問に対して、なぜか嬉しそうに藤本さんが応える。



「仲が良いってものじゃないよ!!

 結構な頻度で遊びにくるからね~!

 だって、今は小野さんの方は東京にいるっていうのに

 2カ月に一度?

 それよりも頻度が多いかな?

 結構来てるよな!!」


「・・・何でお前が知ってるんだよ。

 だいたいお前があったのは一度だけじゃないか?」


「何を言ってるんだ!!

 名探偵藤本だ!

 お前の部屋に東京土産がある時は、間違いなく小野さんが

 こっちに来ている証拠じゃないか!!」


「・・・変なところは察しがいいな・・・。

 だけど、藤本、お前は探偵は探偵でも

 “名”ではなく、“迷”の方がまさにぴったりと思うけどね。」


「何で迷子になる方が!?」


「あ、言葉だけなのに伝わるんだ・・・。」


「分かるわ!!俺を侮辱しようとしたことくらい・・・。」


「・・・その察する力を普段から発揮してもらいたいんだけどね・・・。

 そうすればもっと人と上手に付き合えると思えるけど・・・。」


その後も何かを柊さんは藤本さんに伝えようとするのだけど、

そんなのはお構いなしで、



「で、次はいつくるんだ?」


「・・・お前には絶対に教えるつもりはない。」


そんな風にバッサリと切る柊さんに対して、

その柊さんの足元にしがみついてから、



「頼むよぉ~!!もう一度会いたいんだよ!!」


そんな風にこびへつらうのであった・・・



「・・・ええい!うっとおしい!!だいたい会ってどうするんだ?」


「連絡先を交換する!!」


「・・・絶対に教えない・・・。」


「いや、だから頼むからさぁ~!!」


それでも懇願する藤本さんを振り払って、

私の方へと向き直る柊さん。



「・・・まあ、そんなわけです。」


「・・・そうですか・・・。」


そう返事をしながら私の頭の中では、


もしかして・・・小野さんってこの柊さんを狙っているの?


そんな疑問が頭の中に湧いてくる。


だって、そうじゃない?


わざわざ東京からこの関西までくる?


それも一カ月とか二か月とかに一度?


・・・間違いなく、そこには恋心があるわよね・・・


・・・その小野が狙っている柊さんを私が落としたら?


どんな表情をするんだろうか・・・


体がゾクゾクと震えだす・・・


・・・面白い・・・


あの・・・小野に私が勝つっていうことだよね?


もし・・・万が一・・・いや、ないだろうけど、

ダメだった場合には、こいつと小野との写真でも

流してしまえば、小野が終わるのではないだろうか?


・・・そこに私が入る・・・


どっちに転んでも美味しいじゃない!!


そう思うと、こんな男でも落とす価値があるってことになるわよね!


猛烈に心の底から湧き上がってくるやる気を感じながら、

私は柊さんの方を振り向く。


先ほどまでの距離感からはうってかわって、

私と柊さんは肩が触れ合うほどの距離感に変わる。

というか、詰める!!


このえものさんを逃してなるものですか!!


ここで絶対に落として見せるわよ!!



「あ、柊さん、コップ開いてますけど、何か飲まれますか?」


「いいよ、今日は君ら一回生が主役なんだから

 俺のことは気にしなくていいからね。」


「いいえ、そんなわけにはいきませんよ・・・。」


そういいながら、コップに飲み物を次ながら、



『私の踏み台になってもらうのですから』


そう心の中でつぶやきながら、コップを飲み物で満たすのであった。


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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