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柊君へ ~Another Story~  作者: Taさん
第三章
194/201

水野さん ~1~

芸能活動をする水野さんのお話です!

「へぇ~、水野さんってタレントさんなんだ。

 ごめんね、知らなかったよぉ~。」


「そうなんですよ、やっぱり知名度が低いから知らないのもしかたがないですよ~。」


「いやいや、俺が基本的にそういうことに疎いからだと思うよ。

 なあ、藤本。お前は知っているんだろう?」


「当たり前だろうが!!ホント、テレビを観た方がいいぞ柊!

 こんなマジかでタレントさんを観ることなんてないんだからな!!

 それにこんな美人な子を観れるなんて・・・本当に俺は幸せです!!」


私を何か女神のような扱いで対応する藤本さんと

やり取りをし始める柊さん。


今日は天文部の新歓コンパに参加した。


今までいろいろな新歓コンパに参加していて

どこにいっても私はみんなから、



「うわぁ~、本物だぁ~!?」


とか、



「すげええ・・・やっぱり美人なんだなぁ~。」


とか、



「さ、サインしてくれないですか?」


とか、言われてきた。



私は高校生の時から芸能活動をしていて、最近ではとCMに出るようになっており、

そのCMに出たことでいっきに知名度が上がった!


そのためか、今では電車に乗れば声をかけられて、

街を歩いても一緒に写真をとか、サインをして欲しいとか言われる。


そんな私も・・・



「これからも一段と頑張って、柊さんにも知ってもらえるように

 頑張っていきますね!!」


「いやいや、そんないじめないでよ~。」


笑いながら、私の言葉に返事してくれる柊さん。


そんなやり取りをしながら、私は柊さんを値踏みしていた。

結果は・・・



・・・まあ、これくらいだよね。


うちの大学では結構な有名人である柊さんであるが、

正直に言って、まあ所詮は素人レベルでしかないな~・・・


実際に芸能界にいる私から見れば、これ以上の人を多く見てきており、

私の中でキャーと黄色い声を上げるレベルには到達していないし。


だから、そんな人に知られてなくても全然問題ない。


そう思うと、まったく腹もたたないから、

私は柊さんに笑顔で受け答えをする。


私と柊さんがいることで、

女子からの視線を感じて、私自身ちょっと優越感に浸れるけど、

そんなの正直に言ってどうでもいいことなんだけどねぇ~。


まあ、せっかくだし優越感には浸っているけどね♪



・・・ここまでは順調だった・・・


この新歓コンパに参加した理由は、この柊さんと菊池さんと言われる

大学でも有数なイケメン達と仲良くなることなのだから。


仲良くなることで、人よりも過ごしやすい大学生活を

送れるようにすることが今回の目的であったのだから。


すでに・・・メンドクサイ・・・菊池さんとはお話は済ませている。


・・・いつも上げてるブログを教えたから連絡も取れるようになったし・・・


芸能人なんだから、簡単に連絡先は教えないし、

私も知らなくてもいいと思っている。

だからブログ等だけを教えているのだ。


あとは柊さんに連絡先を教えておけば・・・


そう思っていたのだけど・・・全然私に聞いてくるそぶりもない!


どうして聞きもしないのだろうか?


まあ、これだけ人が入る中では教えるのは厳しいのかもしれなけど、

そこはうまくあしらうことが出来ないのかな?

やっぱりそこは素人かぁ~・・・


こちらから優しく手を差し伸べるべきなのかと思い始めた時だった、



「俺にSNSの連絡先を教えてくれないかな?」


藤本さんが私にそんなことを直球で聞いてくるのである。



・・・いや、それはないでしょう・・・


だって、今まで柊さんの傍にいただけの人が

いきなり何を思ったのか、SNSを交換しようと言われて、



喜んで♪


って、なるわけがないですよね?


だって、まともに話してないんですよ?



・・・ここまで空気が読めない人とは・・・


とりあえず、ニッコリ微笑みながら、



「あとにしましょうね。今は、人も多いですし。」」


「そうだね!!」


私の回答に嬉しそうに満面の笑みを浮かべる藤本さん。

どうやら納得してくれたようなのだが、

そこで藤本さんがあることを口にだす、



「ふふふ!これでお前と並んだぞ柊!!」


「・・・え?どういうこと?」


「おまえだけではないということだよ・・・。」


「・・・何が?」


不思議なやりとりを始める2人。


柊さんの方は、藤本さんが何を言っているのか

分からない様子だったのだけど、

それに対して、不敵な笑みを浮かべる藤本さん。


そして・・・



「お前だけじゃなくなるんだよ・・・。」


「だから、何がだよ?」


「芸能人の知り合いがいるのがな!!」


「・・・は?」


間抜けなような返答をする柊さんに藤本さんがさらに、



「お前の幼馴染の・・・


 小野さん!!


 それに匹敵する芸能人の連絡先をゲットすることが出来たんだからな!!」


その言葉に反応してしまう。

ただ・・・


その前に・・・


まだあなたに連絡先を教えてはいませんけどね!!


っと心の中で、ツッコミを入れたのは言うまでもない。


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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