熊谷さん ~1~
痴女の熊谷先輩のお話です。
「じゃあ、軽く汗を流しに行こうか、そこのラブホテルに。」
「・・・行かないって何度言えばわかるんですかね?」
「どうして行かないの?
私はやったところで、誰にも言わないし、
必要な時だけ呼んでくれて、済ませること済ませれば
すぐに追い出してくれていい女のに。」
「・・・マジでそんな人でなしなことを俺がするわけないでしょう、熊谷さん。」
「据え膳食わぬは男の恥って言葉をしらない、柊君?」
「知ってますけど・・・。
いいですよ、男の恥でもなんでも。」
「ふぅ~む・・・あ!?もしかして立たない?」
「立ちますわ!!ってか、なんてことを言わせるんですか!?」
「え?自分で言ったんじゃん。
・・・立つのに私の相手が無理ってどういうこと?
結構顔もスタイルも自信があるんだけどね~。」
「・・・確かにその点は認めますけど・・・。
僕には彼女がいますんで、そんなことはしません。」
「かたい!かたいよ柊君!
そんな堅物だと世の中うまくわたっていけないよ!」
「・・・それならうまく渡れなくてもいいですよ。」
「はぁ~・・・これだけ言ってダメなら、どうしたらいいのよ?」
「諦めたらいいでしょうに。」
「ええ!?いい男がいて、諦めるって選択肢は私の中にはないわよ。」
「・・・何でないんですか?」
「私の一生をかけて探求するテーマがあるのよ。」
「・・・どんな?ろくでもない気がしますけど・・・。」
「頭のいい男は、ベッドの上ではどうなのか?っていうテーマだよ。」
「・・・やっぱりろくでもないテーマですね。」
「そう?私としては崇高なテーマだけどね。」
「っていうか、それだけやる気満々なら、
そこそこすでにデータは集まってるんじゃないですか?」
「まあ、ある程度は。
今のところは、しょぼいという結論に達しているかな。」
「・・・そんな言葉を聞いたら、今までの彼氏さん達が泣きますよ。」
「だって、真実なんだから仕方がないじゃない!」
「そんな残酷な真実は・・・とりあえずオブラートに包んでおいてください。」
「私のオブラートは・・・破れているから無理よ。」
「そんな断言しなくても・・・。」
会うたびにこんな会話を柊君としているのだが、
今だに私の願いが叶うことはなかった。
まあ、こんな話をしても引くこともなく、
普通にご飯を食べてくれることだけでも感謝しないとだめよねぇ。
私は幼いころからエロかった。
・・・エロかったというか、エロいことに興味があった。
それは小学校の時からそうであり、
ある時期、一部の男子と仲良くなって色んなことを見せてもらっていたりした。
「い、いいのかよ、熊谷・・・」
「別に負けなきゃいいんだし、いいわよ。」
小学校の時によくやっていた野球拳。
負ければ服を本当に脱いでいく。
男子も当然そうだし、私も当然脱いでいった。
ただ、私が裸に負けることなんてなく、
逆に男子の方は私に負けて真っ裸になることはしばしばあった。
私が一番負けた時でもタンクトップにパンツの姿までだったのだが、
その姿をみた男子達がソワソワしていたり、
前かがみになったりしていた。
「・・・ねえ、なんで前かがみなの?」
そんな男子に聞くと、その男子は顔を真っ赤にしながら、
モジモジするだけでそれ以上の変人をしてくれなかった。
ただ・・・
どうして前かがみになっているのかは知っていたため、
「うわぁ!?」
男の子が悲鳴を上げる。
私はネットで見ていたものが本物かどうかを確認するために
思いっきりその子のその部分を掴むのである!
「あ・・・う・・・。」
掴んだ後、大きさ何かを理解しようとして触ったり揉んだりしていると
艶めかしい声を上げる男の子。
しばらく経つと呆けたような感じになり、そして幸せそうな顔をしていた。
正直その時の感想は、こんなものか・・・
小学生ということもあって、ネットで観たような大人になりきれてないので
こんなものまでしか育っていないといった結論に至った。
野球拳で真っ裸にした男の子達も
ネットや本で観たような立派な感じではなかったし・・・。
それでも男の中にはまあまあ、ご立派な子もいて
ある程度満足していた野球拳での裸にして観察を
引き続きおこなっていたところ・・・
学級会の議題に上がり!
更には学年集会の議題に上がり!
更には全校生徒の議題にまであがった!?
曰く、
「屋上入り口の薄暗い踊り場で、
上級生の生徒達が野球拳をして、裸になっていた。」
また、
「卑猥な男の子の声が休み時間の度に階段から聞こえてくる。」
そして、それは学校のうちうちでは終わることはなく、
PTAでの議題にまで発展していき、
結局小学校では野球拳は全面禁止となった。
もちろん野球拳に参加していた生徒達にも
ものすごく説教を受けることになったのだが・・・
だけど、私は、
「興味があることを禁止するんですか?」
先生や父兄に対して、頑として立ち向かった。
というか、知的好奇心が勝っており、
知的好奇心を持つことはいいことのはずなのに!!という思いであった。
まあ、結局はうちの親から理不尽に怒られて、
それ以降は出来なくなってしまうのだが・・・
結局この噂は学校中に広まっていき、
中学になる頃にはその噂を聞いて興味を持った女子達と一緒に
なかなか楽しい生活を送ることになるのであった・・・
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




