青木さん ~5~
元ヤンキーの大学事務員青木さんのお話です!
柊君とは、その後も会えば話すし、ご飯も食べに行くこともたびたびあったのだが・・・
その中で本気で減点になることがあった・・・
「僕は・・・
阪大学生ですよ。」
はい消えた!!
ちなみに私が働いている大学は阪大学なのだ・・・
絶対にないわ・・・
「青木さんって、阪大学の事務員さんなんですか!?」
そりゃ~柊君も驚くのは分かるわよ。
私だって驚いてるんだからね。
「まあ、阪大学って大きい総合大学だから、
知り合い同士じゃないと分からないよね。」
普通に出会っていたとしても学生と事務員であれば、
ほとんど話さないし・・・話しかけてくるガキもいるけど・・・記憶に残らない。
だからお互い、この教習所ではじめましても当然だ!
柊君は帰省のために学割を依頼しているとのことだから、
絶対に私とは話しているのは間違いないけど、
お互いが覚えていなかった。
まあ、私は帰省時なんかだと数百人以上の学割発行をするのだから
しかたがないし、柊君も他の事務員さんがいるので他の誰かに当たったのではないかな?
柊君は私の中では良き、弟といった感じになったのだが、
更に私の中で1ポイント下がる出来事があった!
・・・下がるというか、彼氏としてはないなということである!
それはいつものように二輪の教習を終えた時に、
柊君と同じタイミングだったので、
一緒にお昼ご飯を食べに行くことにしたのだが・・・
「今日はどこに食べに行くんですか?」
「今日は近くにある中華屋さんだから、歩いて行こうか。」
「了解です。」
そう言って、2人でご飯を食べようと教習所から歩いて外に出ようとした時だった。
「青木ちゃ~ん。」
猫なで声のような声出して私に話かけてくるヤンキーがいた。
だいたいこの声を聞いて、私はうんざりしていた。
だって、このヤンキーはチャラ男であり、
教習に来ているのも出会いを求めてとのことだ!
・・・目的が一緒なのが憂鬱だけど・・・
すでに3人ほどの教習仲間が食べられているらしくて、
このヤンキーが同じ教習仲間の男子に対して、
その評価結果を嬉々として述べているのを私は聞いたことがある
そんな男に言い寄られて嬉しいか?
正直鬱陶しいと思っているし、話しかけるなと思ってる。
っていうか・・・
「私に話かけるの止めてくれない?」
そうハッキリと断言してやったのにこいつは・・・
気乗りはしないけど、柊君がすぐ傍にいて、
しかも柊君の方が後ろを向いてしまったのなら仕方がない、
私は後ろを向くとそこには想定通りの男がそこにいた。
「青木ちゃ~ん♪ご飯食べに行くんだろう?一緒に行こうぜ。」
そういって、私の肩に手を回そうとしてくるヤンキーに対して、
私はその伸ばしてきた手を払いながら、
「先約があるから無理。」
そう言って、睨んで柊君に行こうかと促すのだが、
「ちょっと待てよ!そんなガキ相手して楽しいか?
なに?年下好き?俺だって青木ちゃんより年下だよ?」
そう言ってニタニタと笑ってくる男・・・
ああ・・・
顔面殴りたい!!
柊君の前でなければ間違いなく殴っている。
イライラがどんどん募っていく中、
「なあなあ~、いいだろう?こんなガキ何か相手せずにさ、
俺としっぽりと楽しもうぜ~。」
そう言われてついに我慢の限界を迎えようとした時だった!!
「な、なんだてめえ!?」
気がつけば柊君が、その男に詰め寄っていて、次の瞬間、
「あいたたたたたぁぁああ!!!」
本当にあっという間で、気がついたら
手を回してヤンキーの腕の間接を決めていていたのだ!
「いい加減にしたら?」
「あいたたたたたぁぁああ!!!」
柊君の言葉は絶対に届いてないだろう。
だって、ずっと叫んでるんだし・・・
思わず私はその光景を見て笑ってしまう。
柊君も私が笑っているのを見て、わらいだして、手を離すのだが、
緩んだ瞬間にヤンキーの方が今度は、
「てめえ!殺すぞ!!」
そう言って、ナイフを取り出して構えるのだ!?
「ひぃ!?」
思わず私もその光景に短い悲鳴を上げてしまうのだが、
そんな私の横にいる柊君は、冷静であり、
「それは脅しの道具じゃないよ?」
そう告げるのであった。
「うるせぇよ!!」
すでに人だかりができていて、私達の周りには多くの人が集まっていて、
ここの教習所の教官が何とか止めようとしているのだが、
ナイフを取り出したものだから止めることもできない状況である!
そんな中、柊君は本当に冷静に・・・
また関節技を決めるのであった!?
どうしてそんな淡々と!?
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




