青木さん ~3~
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。
その女の子は柊君と私の間に立つと、すぐに柊君を引っ張って
近くに開いてあるイスのスペースへと促す。
・・・ああ・・・
こんなに分かりやすい態度をとられると分かるな・・・
どうやら彼女はこの柊君っていう男の子を狙っているようだ。
そして、彼女の中では完全に私を敵としてロックオンしてきたようね・・・
まあ、安心しなさいよ。
別に柊君って子を狙ってるわけじゃないしね。
彼はどう見ても10代だ!
かたや私は28歳・・・
しかももう少しで29歳になろうかとしている・・・
自分で言うのもなんだけど、歳の差がものすごい。
それに私が付き合うとすれば、彼氏で終わりではなくて、
その先も考えなくちゃいけないよな~・・・
まあ、友達が言うには、そろそろちゃんとした人を
狙わなければならないらしいお年頃だということだ・・・
そんな中で、将来どうなるかわからない10代よりも
20代のそこそこ出来る人を選ばなくちゃいけないよね~・・・
そう言いながら、周りを見ると、こちらを見ている男が、
私と目があったと同時に手を振ってくるのである!!
・・・
NG・・・
金髪でジャージの明らかにチンピラ風の男がそこにいた。
・・・はぁ~・・・
私の眼付きの鋭さもと、髪の色や態度からか
昔からヤンキーには同類に見られて、
近寄ってくるのはこんなチャラ男やヤンキーが大半だ!
だけど・・・
全然そんな人は興味ないんだけどね・・・
私の好みで言えば、ハッキリと言って真面目系の男子である!
なので、そんな男に一度たりとも靡いたことがない!!
・・・それが原因なのかもしれないな・・・
自分の理想に対して、実際に寄ってくる者が違うから
いつまで経っても彼氏ができないんだろうか・・・
そんなチャラ男を尻目に私の近くにいた女性に声をかける。
「二輪ってこんなに女子多いんですか?」
その私の話かけに苦笑しながら、その女の人は、
「今、受けている中で2大イケメンがいる日だからよ。」
そういって、指をさして2人を示すのだが・・・
1人は他の女子達に囲まれている男子がチャラ男・・・
そしてもう一人が柊君であった・・・
「たぶん、ここのいる半数くらいの女子にはあなた嫌われたんじゃない?」
そういって苦笑する女の人。
半数ね・・・
確かにそうだろうと思う。
私が1人になった時点で、誰かに話かけようと思ったけど、
すでにこちらに対して敵意をむき出しにしている人もいて、
正直に言って、近くにいて、我関せずのオーラをだしてくれていたのが、
今話しかけた人であり、すでにそこで選んでいるのは自覚していた。
まあ・・・どっちも範囲外なんだけどね・・・
私が思わず苦笑しているとそれを見ていた彼女から、
「どっちも対象外?」
「ええ。チャラ男も年下男子も範囲外よ。
そっちはどうなの?」
「私?私は普通に二輪が好きで、今も大型の二輪の免許を取りに来てるだけだもん。
それに・・・。」
そこまで言って、すっと左手を出してくるとその薬指には指輪があり、
「結婚してるからね。」
どうやら彼女はここにいる人達の中ではずいぶんまともな人だということが分かった。
その後は、彼女と少し話した後、
周りにいた男子達が私達に声をかけてくる。
・・・というか、私に・・・か・・・
デブとヤンキーとガテン系と・・・
全部が私の好み外なんですけどね・・・
まあ、バイクに乗るとなるとこんなところかもしれないけど、
それでも他にも好青年って感じの人もいるけど、
そちらは私以外の女性の所に行っていた。
結局、教習初日の成果としては・・・
ヤンキー3名から連絡先を聞かれ・・・
ガテン系から飲みに誘われて・・・
デブには気持ち悪い感じで話かけられて・・・
正直、まったく実りのない初日を終えるのであった・・・
しかも!!
同性には敵認定されるし!!
・・・まあ、別に同性と仲良くしに来たわけじゃないけどさ、
それでももっと接し方ってあるんじゃないかな?
一人を除いては、まるで私に対して壁を作っている感じで
話しかけることすらできないし・・・
踏んだり蹴ったりだなと思いながら車に戻っていると、
「あ!?」
帰り際の柊君に出会たのであった。
元ヤンキーの大学事務員青木さんのお話です!




