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柊君へ ~Another Story~  作者: Taさん
第三章
180/201

青木さん ~1~

元ヤンキーの大学事務員青木さんのお話です!

「・・・出会いがない・・・。」


大学の事務員をしている私には正直に言って、出会いがない。

職場にいる男性陣はほとんど既婚者だし、

ほかのは・・・結婚していないのがよくわかる・・・


それ以外の男性と知り合うこともない閉鎖的な職場であるため

出会いが本当にないのだ!!



・・・いや、男はいっぱいいる・・・か・・・


しかも将来は有望株になるであろう男達はいっぱいいるのだが、

如何せん、みんな子供過ぎて私は苦手だ。


そもそも、どいつもこいつも育ちが良い!


私みたいに田舎の元ヤンキーとは全く違う!


そんなの私に、ここで出会う子達があうとは全く思っていなかった。




「じゃあ、免許でも取りに行ったら?」


ある飲み会で友達に言われた一言である。



「どういうこと?」


「免許取りに行ったら、男がそこにいるじゃない?

 一緒に教習を受ける男とか。

 だから、そこで声をかけて男を捕まえるってのは

 よくあることみたいよ。」


「・・・マジ?」


「マジ!っていうか・・・


 私も今の彼はそれで捕まえたし♪」


「はぁ~!?どういうことよ!?」


「一年くらい前に私、バイクの免許とりに行ったの覚えてる?」


「行ってたね~。バイクなんか運転しないくせに

 何で免許を取りに行ってるの?って思ってたけど、

 そういう狙いで教習所に行ってたの?」


私はあきれるように友達を見るのだが、そんな私の視線を全く気にもせずに



「そうだよぉー!それ以外で教習所になんて行くわけないじゃん!!」


そう言いながらVサインをする。

それを私は呆れた顔で見ながらも、心の中では、いいかもと思っていた。


そんな所に行けば、出会いがあるのでは?

免許がいる人は幅広い年代、職種があるから

私に似合いそうな男性もそこにいるんじゃないかな?


そんな私の心を見透かすかのように、



「じゃあ、青木もいざ!申し込みをしなよ!」


そう言いながら、私のスマホを勝手に扱ったかと思うと、

彼女が通っていた教習所のホームページを開いていた!!



「ちょ、ちょっと!そんなすぐに申し込まなくても・・・。」


「いいや!ここで申し込まないとあんたの性格だと

 絶対に申し込まないからね!!」


そんな私を見透かしたかのように断言する友達。



「そんなことないかもしれないじゃん!」


そう言いながらも、確かにたぶん、めんどくさいとか色々と理由をつけて

結局申し込まないという自分の姿が想像できる。


だけど・・・


ここで申し込むのもな~・・・


正直に言って、私がバイクを運転すること何って、

今後の人生でほとんどないと断言できる。


そもそも車好きで、実家暮らしをいいことに、

給料のかなりの部分を車につぎ込んでいる。


新車を買って、給料が出るたびに色々といじっている。

正直に言って、どれだけ車につぎ込んだのか全く分からないほどだ・・・


そりゃ~、男にモテないわ・・・


自分でそう自覚しながら、思わず笑ってしまう。


男といるよりも車を運転したり、車をいじったり、眺めているのが至福の時である。

全然男がいなくても自分の幸せな時間を感じているのだ。


・・・とはいっても・・・


実家暮らしのため毎日のように母から、

休みのたびに実家の駐車場で、車をいじっている私に、



「・・・あんたは車と結婚するつもり?」


とため息交じりに言われて、その後は・・・



「男の1人でも作ってきないさいよ。

 あんたが、結婚できないと私は死んでも死にきれないよ!」


そう言って、何とか早く男が出来ないかとはっぱをかけてくる。

・・・というか、はっぱを掛けるよりも実行に移している。



「この人なんかお見合いどう?」


そう言って、何枚ものお見合い写真を持ってくる母・・・


勝手に結婚相談所に登録する母・・・


さらに勝手に街コンに登録する母・・・


さらには親同士の子供のためのお見合い会に参加する母・・・


・・・うぅ~ん・・・覚悟を決める必要があるなぁ~・・・


私は自宅から近くにある大きな教習所に申し込みをするのであった・・・



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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