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柊君へ ~Another Story~  作者: Taさん
第三章
175/201

田中さん ~4~

友達思いの田中さんのお話です!

「はぁ~、どうしたものなのかな~・・・。」


「俺なら、やりたい部活があるのならやってもらいたいし、

 バイトも同じで、やりたいなら進めるけどね。」


「進めるんだ!?」


「そりゃぁ~そうでしょう!

 だって、この時期にしかできないことじゃない?

 まあ、社会人になってからでもって考えもあるかもしれないけど、

 ここで認めてくれない相手に社会人になったからって

 認めてくれるとは思えないけどね。」


「・・・そりゃ~そうだね・・・。」


まさにそうだ!

彼氏は、



「社会人になったら趣味をしてもいいし、やりたいことをやればいいよ!

 だけど、今は2人で・・・2人だけでゆっくりと過ごしたいな。」


そう言ってくれて、社会人になればと言ってくれていたが、

それが保証されるなってどこにもない!!


というか、絶対に何かしら言ってきそうだし!!


っていうか、就職先にまで口を挟んできそうな気がするな・・・


現状でこれだけ言われているのだから、絶対に言ってくる!!


そう確信するには十分だった!

覚悟を決める中で、柊君は私に、



「まあ、一度話し合ってみる方がいいと思うよ。

 その時のお互いの考え方を言えばいいんじゃないかな?」


「・・・うん・・・。」


結局、今日の新歓コンパで一番の成果は柊君に彼氏のことを話せたことだ!


本山ちゃんとは一緒に話せなかったけど、

柊君と話せたのはめっちゃ有意義だったよ!!


そして私はすぐさま行動へと移した!




「・・・バイト、まだ続けるの?」


新歓コンパの次の日に彼氏と久しぶりのデートをしたのだが、

私がバイトの話をすると苦虫を噛み潰したような顔をする彼氏、

そして私にバイトを“まだ”続けるのと言ってくる。



「続けたいと思ってるよ。」


「だって、俺と一緒にいる時間が少なくなるんだよ!!」


「だけど、やりたいの。」


「田中にとっては俺よりもバイトの方が大事だって言いたいのかよ!?」


「そんなの比べることなんてできないよ!」


「いいや!そう言っているんだ!!

 俺はお前のためにバイトもしていないし、サークルも入ってないんだからな!!」


「・・・私はしないで欲しいなんて一言も言ってないよ。」


その言葉に噛みついてくる彼氏!!



「お前のためを思ってやってないし、入ってないんだよ!!

 どうしてこの気持ちが分からないんだよ!!」


肩で息をしながら大声で叫ぶ彼氏。

外にいるため周りの人が何事かとこちらを見てくる。


・・・良かった外で・・・


きっと彼のことだから、怒っていたとしてもどこかで冷静な部分があって、

大声で私を怒鳴るだけでとどまっているけど、

これが家の中や人目に付かないところでは・・・叩いていた可能性もある・・・


高校時代、彼と付き合って初めてのバレンタインデーを迎えた時、

当然彼氏にもあげたのだが、それとは別に私の幼馴染の男子がいて

毎年チョコレートを渡していたので、今回も同じようにチョコレートを渡したのだが、

それを聞いた彼氏が大激怒をしたのである!!


そして・・・



「田中!俺以外にもチョコレートをやったのか!!」


そういって、私のもとにどこからか走ってきたのか分からないけど

肩で息をして現れた!

当然、毎年のことなので、



「うん、彼は幼馴染だk・・・。」


そこまで私が言ったところで、


パーン!!


何と彼氏が私を平手打ちしたのである!!


呆然としている私に対して、



「田中は俺の彼女なんだ!!俺のモノなんだよ!!

 何でほかの男にチョコなんてあげるんだよ!!」


そう言って、怒涛の言葉で私に詰め寄って来るのであった・・・。


事情を説明しようにも彼氏は一切話を聞いてくれない。

周りの友達にも相談はしたのだけど、

彼氏がいるの他の男子にチョコを渡すのはダメだよと言われて、

私は自分が悪いんだと思っていたのだが・・・



『別にそんなの普通じゃない?

 それ言ったら、俺は部活動で女性陣からいつも貰っていたけど、

 特に何か言われることもなかったし、女子達だって彼氏がいても

 彼氏から何かを言われている話は聞いたことがないけどね?』


柊君の言葉を聞いて、私の考えがおかしくないということを理解した!!


だから、私の考えもおかしくない!!


そうだから私は・・・



「私・・・オーケストラ部に入ろうと思うの。」


正直に自分がやりたいことを彼氏に告げる。

だって、やりたいことを言うのはおかしなことじゃないから!!


彼氏も当然大事だと思うけど、

それよりも自分のやりたいことをするのも大事なことだと思の!!


その私の言葉を聞いて、より一層顔を真っ赤にする彼氏!

今にも手が出そうになるものの、

それでも周りのことを気にしてか手は出してこないのだが・・・



「家に帰るぞ!!そこで話すぞ!!」


その言葉に身の危険を感じて、私は、



「ここでいい!ここじゃないと怖いもん!!」


「何だとぉ!!」


私が彼氏のことを怖いといったことに更に怒りを覚えたようでついに・・・


パーン!!


私の頬をたたくのである!!



「なんだよ!!俺が怖いって!!俺はお前の彼氏なんだぞ!!

 こんなにお前に尽くしてやってるのに怖いって何だよ!!」


更に叩こうとする彼氏に対して、ついに周りの人達が動いてくれて、

私達の間に入ってくれて、更には警察を呼ばれるまでに至ったのであった。


警察の方を介して話し合いが行われて、

私達は正式に別れることにしたのだ。


ただ、別れたくない彼氏であるため色々とその後もあって、

ストーカー規制法が適応されることにまでなったのであった。



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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