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柊君へ ~Another Story~  作者: Taさん
第三章
174/201

田中さん ~3~

友達思いの田中さんのお話です!

「彼氏はさ、私と一緒に居たいからって、

 部活やバイトをしないで欲しいって言ってくるんだよね~。」


今、一番の悩みの種である!

私だって一緒にいたいけど、それでも四六時中とは・・・


毎日会うとは・・・・


それも1人暮らしをしているためか、やたらと家に来たがる彼氏。

別に来てもらってもいいけど、それで居座られても困っちゃうんですよね・・・


彼も私も同じ高校出身だから、同じ地域出身で、

私の1人暮らしをしているアパートまで1時間弱程度で行き来できるからと言って、

最終ギリギリまで私のアパートに毎日来るのはどうかと思う・・・。


大学がそれぞれ別々だから授業が終わってからしか会えないから

一緒に居たいという気持ちはわかるけど、

正直に言って・・・


重い・・・


めんどくさい・・・


それに本山ちゃんは通学で、週末は泊まりに来たいと言ってくれていて、

私も全然OKなんだけど、それを許してくれない彼氏って・・・



『俺よりも友達の方がいいのかよ!!』


最近よく聞くようになったセリフだけど・・・


重いなぁ・・・


それに最近いつも言われる言葉が他にもあって、



『俺はお前のために部活もバイトもしてないんだ!!』


・・・別に頼んでないんだけどな~・・・


せっかくお互い大学生になったのだから、

大学生になったことで出来ることをしたらどうだろうかと思う。


そこそこの進学校に行っていた私達は、

バイトは禁止されていたので、バイトは大学になってから初めて始めたのだ!


現在のお弁当屋さんでのバイトは、職場の環境もいいし、

これからも続けていきたいなと思っているけど、



『見分を広げるのにバイトはいいじゃないかな?』


そう最初は言ってくれたのだが、そこから一週間もすれば、



『ほかの男と話すの何て俺には耐えられない!!』


そんなセリフに変わってきて、ついには、



『バイト辞めてよ。』


バイトを辞めて欲しいとまで言われるようにまでなってきた。

そのセリフの理由は、私のバイトしている職場に男性のお客さんが来るかららしい。


・・・正直に言って、私はそこまで美人じゃない。


そりゃ~、本山ちゃんみたいな女子だったら、

声もかけられて、誘われたりもするだろうけど

私ではそんなこともほとんど皆無なんだけどな・・・


・・・自分で言ってて凹むけど・・・


それに、



『職場にだって男性はいるだろう!?』


確かに店のオーナーが男性で毎日厨房に入って料理をしているけど、

その横には奥さんもいるし、何か出来るわけでもない。


っというか、奥さんが大好きオーラを出していて、

奥さんが鬱陶しがっている始末だけど・・・


他のパートの人達はみんなおばちゃん方で男性は他には一人もいない職場だ!


あとは土日のみだけどどこかの学生の女子が入ってくれるとは聞いているけど

それも女子なんだけどな・・・


そんなことを思い出しながら柊君に尋ねてみる、



「ねえ・・・彼女がお弁当屋さんでバイトしてたらどう思う?」


「ラッキー!残り物貰えるかも!!・・・かな?」


「・・・その見方もあったか・・・。

 いや、そうじゃなくて、男性のお客さんとかもいるわけだし、

 声をかけられて心配になったりはしないのかな?ってこと!!」


「ああ、そっちね。

 だけど、彼女がそれをやりたいって思ったのなら、全然気にもしない・・・

 うぅ~ん、ちょっとは思うかもしれないけど、

 それでも彼女がやっているなら反対はしないよ。

 だって、何事も経験でしょう!

 今のうちしか出来ない経験をいっぱいして欲しいなと思うよ。

 俺のことは二の次になったとしてもね。」


「・・・いいの?二の次で?拗ねたりしないの?」


「いいよ。何でそんなことで拗ねなきゃいけないんだよ!!

 それを言い出したら、俺の彼女はバイトでファミレスで働いているけど、

 とくに何かを言ったことなんてないからね。」


「そうなんだ・・・。」


うちの彼氏の技量の狭さを痛感させられてしまう・・・


私がファミレスなんかでバイトをしようものなら

どんな騒ぎになるやら不安だな~・・・。



「まあ、人それぞれだしね。

 今まで高校生だったけど、大学生になると自由な時間ができるし、

 自由な行動もある程度出来るからかもしれないよ。」


「・・・柊君は自由な時間が出来た?」


「・・・全然・・・俺の思っていた大学生活って

 もっと華やかな生活を想像していた・・・。」


そういって、凹みだす柊君。


・・・やっぱりか・・・


私の友達にも柊君と同じ理系に行っている子がいるけど、

朝から夕方までびっしりと授業が入っているって言っていたからね・・・。



「全然今までの学校と変わらないんだけど・・・。

 テレビで観る、毎日合コンしてます!って、夢物語だったみたいだよ。」


「夢物語って・・・。

 だけど、うちのクラスの男子達は結構そんな感じかもしれないよ?

 同じクラスの男女で飲みに行ったりしているしさ!」


「平日に?」


「え?うん、平日に・・・。」


「ふこうへいだぁ~!!俺達は普通に宿題もレポートもあるから、

 平日に飲みに行くなんて出来ないよ!!

 課題をやりながら、家でなら出来るけど、それ以外はむり…時間がない・・・。」


柊君の話を聞いていると理系と文系でかなりの違いを感じてしまう。


・・・良かった、文系で・・・


そう実感したのは言うまでもない。



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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