本山さん ~9~
外見を気にする本山さんの話です!
私は頭がカッとなるのを感じた!
どういうこと!?
すぐに私は部屋の中に入って行き、
リビングの扉を開けるとそこには・・・
「・・・どういうこと!!」
思わず怒気の籠った声が漏れるのであった。
そこには私の知らない女と菊池先輩が裸でまさに事に及んでいたのであった!!
「ど、どうして!?」
そんな菊池先輩の言葉に、
「どうしてって何よ!!これはどういうことかって聞いてるのよ!!」
私は持っていたカバンを菊池先輩に投げつける。
今まで私はこんなことを一度もしたことがない!
怒ったというのも相当久しぶりだし、
間違いなく怒気を込めて発言したことなんて一度もない!
だけど、正直こんな状況を見て冷静でいられるはずがない!
彼氏が浮気をしているんだ!!
「離れなさいよ!!」
そういって、菊池先輩に抱かれている女を引きはがそうとした時であった!
「止めろ!!」
なんとこともあろうに菊池先輩が私を遮るのであった。
「何するのよ!!」
「何するのも何もなんでお前がここにいるんだ?」
そういいながら、私を掴んだ手を離すことはない。
そして、私をその女から距離をとらせようとするのだ!
「ちょっと、どういうことよ!!」
「いや、だからお前こそどういうことだ?どうやって入ってきたんだよ!」
「どうやってって合鍵で・・。」
そう言いながら私は合鍵を見せると、
驚いたような表情をする菊池先輩!!
「どうしてお前が持ってるんだ!?俺はお前に渡してなんていないだろうに!?」
「渡し忘れてたから、駐車場に隠してある合鍵を取ってきたのよ!!」
その言葉にぎょっとした顔をする菊池先輩。
あなたが渡し忘れているから、わざわざ駐車場に隠してあった鍵を
取りに行くハメになったんだから!
顔を青ざめる菊池先輩だったが、
その横にいる女はクスクスと笑い始めて、
「何がおかしいのよ!!」
「だって・・・。」
そういって、裸な状態で立ち上がって、どうやら彼女のカバンの方に向かって歩き出す。
そして何かは分からないがカバンを探し出して、すぐに私の方へと向き直って、
「これよね・・・合鍵って・・・。」
「・・・え?」
私は困惑してしまう。
私は持っていない合鍵を彼女はなぜか持っているのである。
・・・彼女は妹かなにかなのだろうか?
そんなことはないだろう!
だって、事に及ぶ兄妹なんて聞いたこともない!!
困惑している私を尻目に彼女はゆっくりと菊池先輩にしなだれて、
私に対して、完全に勝ち誇ったような目をして、
優しく話しかけてくるのである。
「貴方は・・・菊池君の彼女?」
「そうよ!!」
「そして、私は浮気相手?」
「そうよ!!だから離れなさいよ!!」
「ふふふ。」
そう言って笑いだす彼女に対して、怒気が沸き起こる!
「何で笑うの!?何が面白いのよ!!」
「まだ分からない?」
「何がよ!?」
「私が本命なのよ。」
「・・・え?」
「そしてあなたが遊び相手ってことよ。」
「・・・え?う、うそ・・・。」
私はその言葉を聞いて、思わず一歩後ずさりをしてしまう。
そして菊池先輩の方を見ると、菊池先輩と目があう。
「う、ウソっていって・・・
私が彼女だっていってよ!!」
そう懇願するのだが、
「ウソじゃない・・・。ただの遊び相手だよ本山さんは。」
そう言って私を冷たい目で見てきて、蔑むのであった・・・。
「う、うそ・・・。」
「残念だったわね。」
勝ち誇った顔をする彼女、そして私がいるのにもかかわらず
情熱的なキスを菊池先輩と交わすのであった。
交わした後にまた私の方を見ると、にんまりと笑顔をむけてくるのであった・・・。
「どうして・・・・。」
あれだけ愛を語り合ったのにも関わらずどうして・・・。
「君はしょせん遊び相手だよ。それなのに・・・。」
菊池先輩が怒りの表情をにじませていた。
その表情に私は一歩ひるんでしまう。
「卒業してから結婚だ、子供が欲しいだ、何様だってんいうんだよ!
はっきりと言ってやる!
お前とは遊びであって、それ以上でもそれ以下でもない!
お前と付き合うなんてことはないんだよ!」
その言葉に私はどれほど傷つき、ショックを受けたことか・・・
どうして・・・
何で・・・
「それと・・・。」
さらに何かを言おうとする菊池先輩の方へと視線を向けると、
「君がさ・・・
僕に相応しいと思うかい?
君程度なんて、吐いて捨てるほどいるよ。」
ハッキリとそう伝えられて、私の投げた荷物を今度は私に対して投げつけられる。
それをクスクスと笑いながら見ている彼女の前で・・・
どうして・・・
どうしてこんなことになったの・・・
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




