南くん ~3~
南くんの最終話です!
「・・それで、あの決意は・・・どこへいったんだ?」
高校一年になって俺はある女の子に恋をした。
その子は何と柊の通う高校にその運命の人はいたのだ。
だから、柊に相談に行ったのだが・・・
冷たい目と言葉が返ってきた・・・
だが、
そんなことで折れる俺ではない!!
「まあ、聞いてくれ!!」
「・・・何をだ。」
「俺のこの思いは本物だ!!」
「・・・だからと言って、ヤンキー10名ぐらい引き連れてきていいとでも?」
「こいつらは俺の同級生だ!」
今、俺は柊の高校の文化祭に友達と共に来ている。
あの子に会えるチャンスをミスミス逃すわけにはいかない!
「そうだろうけど、それでうちの先生達はビビッて何もしないし、
お前の好きな相手の松田さんからは俺に依頼が来てるんだよ・・・。」
「え!?俺のこと知ってくれてるの!?」
「お前が、うちの生徒に“松田を出せ”って言ったんだろう?
怯えてるわ!!」
「なら、すぐに俺に紹介してくれ!!」
「無理!」
「何でだよ!いるんだろ!それに俺のことを知っているのなら!!」
「だから、お前のことを知ったのは今なの!
それに何でおびえてる子を差し出さなきゃいけねえんだ!!」
「おい、南、こいつ生意気だな。ちょっと教えてやらねえか?」
俺と柊の会話に急にわりこんできたのは俺の友達なのだが・・・
ドス―ン!!!
一瞬で派手に転がってしまう・・・
「誰に、何を教えるって?」
殺気を込めてた柊の目が怖い怖い・・・
「きょ、今日のところは、一旦で戻るよ!」
そう言って俺達は柊の高校から立ち去っていく。
後日、柊に電話をしたとところ、
「無理!との彼女からのコメントだ。」
「お前!!友達のために頑張ってくれたんじゃないのか!!」
「暴力的な人は嫌いだって・・・。」
「俺は暴力振ってないじゃないか!!」
「あと・・・バカは嫌いだそうだ・・・。」
「馬鹿じゃない!!馬鹿っていうやつが、馬鹿なんだ!!!」
この後も何とか柊に食い下がっていく。
そして諦めきれない俺は、陸上の試合でついに柊の高校がテントを張っている所に行って、
「松田さんにお話が・・・。」
ついに俺の思いを告げる時が!!!
で・・・
何で松田さんと共にお前が出てくるんだ柊!!
松田さん!
そんな柊の後ろに隠れなくても!!!
「俺は試合がもうすぐだから、早めに用件をいえ!」
超機嫌の悪い柊だ!?
こいつは試合前はピリピリしてて、中学の時から近寄りがたかったのに・・・
だが、そんなことでは俺はひるむこと何ってしない!!!
「松田さん!あなたが好きです!!僕と付き合ってください!!!」
「ご、ごめんなさい。」
「な・・・何でですか!!」
松田さんに詰め寄る俺の頭を鷲掴みする柊。
「そんなところが嫌だっていってんだよ!この間もいったろうに!!」
「あいたたた!!!・・・だが、俺はこんな障害には屈しないぞ!!」
俺の決意を、こんな一言で終わらせるわけにはいかない!!
強い気持ちが俺にはあるんだ!!
揺るがない気持ちが!!
そんな時であった。
柊の学校の同じ陸上部仲間なんだろう。
松田さんの御友達が心配してきたみたいなのだが・・・
その中に・・・
女神がいる・・・
松田さんよりも一つも二つも上の女神が・・・
そうなると俺の気持ちが一気に変わっていった。
「貴方の名前は何ですか?」
次の瞬間柊による腹パンで悶絶苦痛で、
地面を這いつくばることになるのだが・・・
「死ね!!」
そんな柊の捨て台詞を吐かれて、捨てられて行った。
柊には頼ることなく、何とか俺が出会った運命の人“城田さん”と会うことが出来て、
告白することが出来たのだが、あえなく撃沈をした。
だけど、俺は諦めることなく、彼女が専門に選んだ幅跳びを
俺は高校に入ってから始めた。
少しでも近づきたいと思ってなのだが・・・
そんな時にまた俺に運命の出会いが訪れるのであった。
その彼女は・・・。
中略!!
高校3年間の通算成績
127戦 0勝 127敗 (学校内64名、学校外63名)
意外と女子の少ない学校に行ってしまったから、
校内での出会いがなかったんだよ!!!
ちなみに高校卒業後は自動車整備の専門学校に通うのだが、
女子何っていないし!!!
2年間は整備に打ち込んだ・・・
専門学校2年間の通算成績
61戦 0勝 61敗 (学校内0名、学校外61名)
・・・学内の出会いがないのが痛かった・・・
社会人となっての中学時代の陸上部の同窓会に参加した。
柊達はまだ学生であり、やっぱり社会人と学生の差を俺は実感する。
そんな時に、俺はある二つの山に釘付けとなったの!!
その山の持ち主は、
「久しぶり!南!」
俺とは幼馴染の山下だった。
・・・灯台下暗し・・・
まさに現状にピッタリの言葉だ。
「久しぶりだな山下!」
お互い、幼いころからの付き合いだ。
何でも話していた仲なのだから、遠慮なく話が出来る。
「山下、胸デカくないか?」
周りからは何言ってんだ!!みたいな声が聞こえるが、
俺達の仲であればなんだ問題ない!!
それに、
「彼氏がいたからね。」
ほら!普通に答えてくれるじゃないか!!
ここから俺は山下へのもうアプローチが始まった。
最初は嫌々といった感じだったが、
一緒にデートに出かけることが出来るようになって、
三カ月ほど経過して、俺は山下と付き合うことが出来た。
同窓会で再会してから1年後には結婚へと結びついたのである!!!
~南談~
「山下の結婚の決め手は?」
「胸だな。」
「他にいい所は?」
「顔と性格は5段階評価の1だろうけど、胸は5段階評価の5だ!!
これ以上は俺は何も望まない!!」
「・・・間違っても山下には言うなよ・・・。」
~山下談~
「何で南を?」
「元々私は小学校のころから南が好きだったの!
それなのに南と来たら・・・あの年中発情期が・・・。」
「結婚の決め手は?」
「まあ、あいつも私の胸に夢中みたいだし、
それに向こうの両親は私が子供の頃から知ってるからね。
前の彼氏は両親が何かしら色々言ってきて、もううんざりしてたの。
婚約まで言ってたけど、それに耐えれなくて婚約解消して
地元に戻ってきたら、南がフリーだったからね。
そんな煩わしいことがない南が一番の決めてよ。」
・・・
・・・
2人ともお幸せに!!!
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




