本山さん ~4~
外見を気にする本山さんの話です!
いよいよ舞台は整った!!
そうなれば私はすぐに行動に移して、
キレイな夕日が見える日に私は柊君に電話を掛ける。
数回のコール後につながると、
「もしもし、柊君お疲れさま!」
「お疲れさま、どうしたの本山さん?」
「え、どうもしてないけど・・。」
「そうなの?普段こんな時間に連絡とかないから、何かあったのかなと思ったんだけど。」
「ねえ・・・今ってどこにいるのかな?」
「今?ちょうど授業を終えて、売店によって買うものだけ買って、
帰ろうかと思ってたところ。」
「買うモノ?」
「レポート用紙。実験のデータをまとめなきゃいけないんだけど、
手書きでの提出なんだよね~。」
「この時代に?」
「そう!他の実験レポートはパソコンでもOKなんだけど、
この実験だけは手書きでさ~。まあ、いいんだけどさ。」
「まだ学校にいるなら少しお茶しない?私もまだ部活まで時間があってね。」
「ああ、そういうことか・・・。いいよ、どこに行けばいい?本山さんどこにいる?」
「私が今いるのは・・・図書館の近くだよ。」
「了解、とりあえず合流して、その近くにあるカフェにでも行こうか。
今からそっちに行くから待っておいてね。」
「うん!」
とりあえず柊君を呼び出すことには成功した!
そして、私の狙い通りに図書館近くにあるカフェに行くことにもなった!
あとは・・・自分の思いを告げるだけである!!
告白と言っても何の心配もいらない!
最近もそうだけど、昔から友達からいつも、
「本山ちゃんに告白されたら誰でもOKするよねぇ~!」
とか、
「本山ちゃんを振る男なんていないでしょう!」
等々をいつも言われている私だ!!
今までだって、私が振ることはあってもフラれたことはない!
だから・・・大丈夫・・・
そう、結論は分かっていると言うのに・・・
心臓がバクバク言っているのを自分でも自覚する・・・
うわぁ~、こんなに緊張したことって今まで一度もないわよ!
はぁ~・・・早く告白して、すぐにでも付き合いたい・・・
どうして私がこんなことで緊張しなきゃいけないのよ・・・
私なら選ばれる!!
それが分かっているというのに・・・・
というか、柊君も柊君なんだよね!!
柊君が私に告白してくれればいいんじゃないかな?
そうすればこんなに悩むことなんてなかったのに・・・
というか、放課後に呼び出されたということは、
だいたい告白されるって気づかないものかな?
・・・あ!?
もしかして気づいたのかもしれない!!
私はいつも放課後に男子から声をかけられたときは、
“ああ・・・告白される”と気づいていた。
そして、案の定告白されるというのがパターンだ。
柊君だって、あの顔なら告白されてきたんじゃないのかな?
それなら私が今日呼び出したことで、告白するというか、
好き・・・ちょっとは好意を持っているということを理解したんじゃないだろうか?
いや絶対に理解した!!
理解したのなら彼から告白してくるんじゃないかな?
そうだよ・・・
きっとそうだよ!!
察しのいい彼なら、私が好き・・・というか、
ちょっと気になっていることに気づいて、
私に自分の気持ちを告白してくるんじゃないかな?
そうだよね!
なら、彼が言いやすいように少し誘導してあげればいいだけか!!
私の緊張はだんだんと解けていき、どんな風に誘導するかを考え始める。
ベタなのは、私に彼氏がいないということを言って、
柊君に立候補させるやり方かな?
そういうに水を撒いてあげると言いやすいだろうしね・・・
「お待たせ!」
「うわぁ!?」
後ろから声をかけられたことに思わず驚いてします!
「なんでそんなに驚いてんだよ・・・。」
柊君が困ったような顔をするが、私が驚くのは当然だろう!!
だって、今、君のことを考えていたのだから!
ビックリした!!
口にだしてなくて良かったよぉ!!
「ちょっと、考え事してたからさ・・・っていうか、
近づいてくる前に声かけてくれてもいいんじゃないかな?」
「え?いや、『よ!』って声をかけても返事が返ってこなかったから、
近づいて声をかけたんだよ。」
「ああ・・・そういうことか・・・。」
とりあえず落ち着きを取り戻しながら、
柊君の方を見て、柊君の次の言葉を待つ。
「じゃあ、カフェの方に行こうか?」
「うん!」
私達は、2人で近くにあるカフェに向かうのであった。
どのタイミングで私に告白してくるのかな・・・
今の私の頭の中は、それでいっぱいになっていたのである。
気づいた点は追加・修正していきます。
拙い文章で申し訳ないです。




