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柊君へ ~Another Story~  作者: Taさん
第三章
160/201

菊池先輩 ~4~

チャラ男の菊池先輩の末路のお話です・・・

「うちの娘がお世話になったらしいな。」


「・・・は、はい?」


思わず疑問で返して、更には声が裏返る。

うちの娘・・・ってことは、彼女の父親か!?


現在、車の後部座席に俺は座っている。


隣は家庭教師先の中学生の父親がおり、

ドアの外には1人のガラの悪い男が立っていおり、

俺が逃げ出すことが出来ないようにしている。


すでに運転手側にもう一人いた男が乗り込んでおり、

ドアのカギをしっかりと閉めている。


・・・にげだすことは出来ない・・・



「お世話になったんだろう?」


先ほどのまでの声とは違って、有無も言わさず俺に返事をさせる声で

俺に話かけてくる父親。



「あ、はい。勉強を・・・教えて・・・います・・・。」


「・・・そっちじゃない。」


今度は明らかに怒気を含めた声で俺に言う。

そっちじゃないってどういうことだ?


俺は頭にクエスチョンマークが浮かんでいたのだが、

すぐにあることを思い出す!


さっきまでしていたことを・・・


つばを飲み込むのだが、これほど頭の中に大きく響いた音はない!


バレた!!


俺が娘さんに手を出したことがバレたのだ!!


それで父親が俺のもとに来て、話をするんだ!!


すべての行動に合点がいった!!


・・・


俺・・・


これからどうなるんだろう・・・


不安がよぎる。

確かに中学生に手を出したことはまずかった。


それは反省すべき点はある・・・けど、誘ってきたのは向こうだ!

そう!俺が悪いんじゃない!!


そう思うと、おどおどする必要もない!

俺はその事を伝えようとした時であった、



「・・・責任はちゃんととるんだろう?」


低く、俺の腹の底に響くような声が聞こえてきて、

今言おうとした言葉が口から出ることはなかった。



「・・・え?」


言おうとした言葉ではなく、驚きの声が出る。



「うちの娘に手を出して・・・責任をとらないと?」


「い、いや・・・そ、そうは言ってませんけど・・・。

 た、ただ、彼女から誘ってきて・・・。」


そこまで言ったところで、父親が、



「うちの娘のせいだと?」


その声は人を1人殺せるのではないかと思えるほどの寒気がする声で

俺に尋ねてくる父親。



「・・・。」


その声を聞いて、俺は言葉を失ってしまう。

そんな俺をジッと見つめてくる父親。


その時間がどのくらい経過した後かは分からないが、

その父親が俺に向かって封筒を俺に向かって投げて来たのである。


俺はその封筒を受けとって、中身を確認しろと言われたので

言われるがままに中身を確認すると・・・



「こ、これって・・・。」


そこには俺が今、関係を持っている女子の詳細情報が書かれた紙が入っていたのである!!



「全員と関係を切れ。今すぐに電話しろ。」


「え!?いや、そ・・・。」


そこまで言ったところで、



「なるほど・・・菊池先生は遊びだったということか。」


そう言って、俺の方を向いたと思うと、ぐぅっと胸ぐらを掴まれた。



「ぐぇ!?」


そのあまりの締め付けの強さに苦しくなり、変な声が出る!

ずっと絞められ続けている。

その締め付けられた状態で、



「遊びだったってことは、うちの娘を傷つけてタダで済むと思ってるのか?」


「く、苦しい・・・。」


「このことを大学にもマスコミにも言っていいんだがな。」


「そ、それだけは・・・。」


中学生と関係を持ったとなると法律に引っかかってしまう!?

それに大学に報告されると・・・下手すれば退学扱いになってしまうのではないか!?


すでに俺は就職先も決まっている!!


このまま後は無事に卒業を迎えればいいだけの状態なのに・・・


俺は父親に必死に懇願する。



「そ、それだけはやめてください。」


「・・・じゃあ、今すぐこの女達との関係を切れ。」


「わ、分かりました。れ、連絡を取りません。」


そう父親に告げるのだが、



「何を言ってるんだ?

 今、ここで電話を掛けて、これから関係は持たないと言え!!」


「こ、ここで!?」


その言葉に思わず目を見開く!!

だって、ここで電話すると言い出したのだ!?


・・・ここは口先だけでと思っていたのを完全に看破されているようだ・・・


気づいた点は追加・修正していきます

拙い文章で申し訳ないです。

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