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柊君へ ~Another Story~  作者: Taさん
第一章
16/201

南くん ~2~

南くんの話です!

「柊!聞いてるのか!!」


「聞いてる。聞いてる。」


そう言いながら、雑誌を見ながらこちらも向かずに柊が応える。

下を向いたまま・・か・・・


「バトン落としたの・・・やっぱりショックか?」


「うん?いや。」


「いいんだぞ・・・。本音で話してくれ!!俺とお前の仲だろ!!」


「いや、本当にショックには思ってないから。」


「そうか、それならいい・・・。バトンは落とすものだからな。」


「・・・なあ、バトンを落としたのお前だからな?

 俺が落としたみたいな体ではなしてるけど。」


「ああ、そうだな。」


「しかも、バトンパスの時なら分かるけど、


 走ってる最中に落としたんだからな?」



「そんな些末なこと忘れたわ!!」


「いや、覚えとけ!!そして、反省しろよ!!」


「男がクヨクヨしてても仕方がないだろう!!」


「いや、反省しろ!反省しないと次の試合では使ってもらえないぞ!!」


「ああ・・・やっぱりお前は良い奴だな・・・。」


「???」


「俺の心配を・・・こんなに心配してくれるなんって!!!感動で涙が・・・。」


「出てない!出てないぞ!!それにその指の隙間から俺を覗うな!!」



柊が俺をジト目で見てくる。

場も温まっただろうから俺は本題に入る。


「まあ、そんなことよりも大事なことがある。」


そう言いながら、俺は柊の手から雑誌を取り上げる。

これから大事な話な話をするのだから・・・


「・・・またホレたか?」


「ああ・・・。天使がいた・・・。」


「それで誰だ?」


「柊、お前の幼馴染の磯野だ。」


「ああ、磯野か・・・。あれ?南、話したことあったっけ?」


「ない。」


「また、見た目か?」


「ああ・・・マジで顔が好みだ・・・。」


「なあ、南・・・。」


「おう!」


「磯野をお前に・・・」


「おう!!」


「紹介はしないぞ。」


「おう!!!・・おう!?な、なんでだよ!!」


「お前に紹介して、磯野が幸せになるイメージがないからだよ!

 もっとまじめな奴なら俺も紹介するのを嫌がらないけど、

 お前、今年に入って何人目だ?好きになった人。

 それに顔って、毎回毎回最低な意見だからな!好きになった理由!!」


「・・・学内だと17名だ。」


「・・・まだ一年経ってないけどな・・・。

 それと・・・


 学内ってなんだ?


 学校外にも好きになった子がいるのか?」


「ああ、だけど、安心してくれ!12名だ!学内より少ないからな!!」


「・・・結構多いじゃんか・・・。

 しかも何が安心してくれなのかが、全然わかんねえし・・・。」


「何と磯野は記念すべき30人目なんだ!

 だから、うまくいくと思うんだきっと!」


「・・・いや、全然うまくいくとは思えないんだけど・・・。」


「最低だぞ!!・・・友人の幸せを願えないなんって・・・最低だぞ!!」


「いや、お前よりも磯野の方が付き合い長いし、

 俺は磯野の幸せを願ってるだけだ。」


「俺は!?」


「知らん!!」


「見損なったぞ柊!これからは、お前と口はきかないからな!!」


俺はそのまま柊の部屋から飛び出して、

自分の家へと走って帰る。


「何で、俺の思いを受け止めてくれないんだーーーーー!!」


見事に磯野にフラれた俺・・・



中学1年生の通算成績

30戦 0勝 30敗 (学校内18名、学校外12名)


「・・・0勝の表記いるか?」


「いる!!敗だけだと勝ちがないみたいじゃないか!!」


「・・・ないだろ?実際。」


「勝ちそうになったことはあった!!」


「いや、だけど勝ってないんだろう?」


「・・・。」




結局、中学3年間の通算成績は、


196戦 0勝 196敗 (学校内124名、学校外72名)



「なあ、うちの学校の女子って全校合わせて320名しかいないんだけど?」


「甘いな柊!先生や事務員さんを入れて338名だ!!」


「・・・そんなことを言いたいんじゃない。

 すでに全校生徒の1/3・・・教職員を加えてもいくか・・・。」


「ああ、意外と生徒の数って少ないのに驚いたよ!」


「・・・そんな目で見る人がいることに驚いたよ。

 良かった、お前と同じ高校じゃなくて・・・・。」


「ああ、次会う時は彼女と一緒に柊の前に現れるよ!!」



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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