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柊君へ ~Another Story~  作者: Taさん
第三章
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秦野君 ~3~

なかなかのクズの秦野君のお話です!

「別れて欲しいんだけど・・・。」


凛とした表情を浮かべて、久しぶりに会ったというのに

その第一声がいきなり別れて欲しいというのである!



「な!?・・・ば、ばかな!?」


「?何か私が難しいことを言った?」


「いや・・・何で、いきなり別れる話になるんだよ!?

 そこが全然理解できないんだけど!?」


俺はただただ驚いている。

それもそのはずである!


昨日の電話では普通に笑って話していたのを記憶している。


昨日は・・・まあ、セフレの3号相手にちょっと頑張り過ぎて

日暮には会うまでの体力が残っていなかったけど・・・


だから、電話をしてやったというにも関わらず、どういうことだ!?


わざわざ時間を割いて、更には疲れているにも関わらず

俺から電話をしてやったというのにも関わらずどういうつもりだ?


そんな俺の疑問に明確な回答を出してくる日暮!



「・・・昨日も忙しかったんじゃないの?」


「・・・何がだ?」


「セフレの相手がに決まってるんじゃん。」


「は!?」


思わず間抜けにも声が漏れてしまう!

な、なんでこいつがそのことを知っているんだ!?


特に昨日は、電車に乗って、セフレの家にこっそりと行って、

そこでひっそりとやっていたんだから、昨日誰かに会うことなんてない!!


それなのに・・・どうして・・・


俺が驚きのあまり言葉を失っていると、

そのまま表情もなく、淡々と話す日暮。



「一昨日は別のセフレの所に行って、

 そのまた前日にはまた別のセフレの所に行ってるよね?」


「・・・。」


俺は今度は本当に言葉を失う。

うめき声すら出てこないほどの衝撃を受けるのであった。


どうして・・・


どうしてそのことを知ってるんだ?


俺が困惑の心、更には表情をしていると

更に話を始める日暮。



「とりあえず、今は3人のセフレにあと1人セフレ候補がいるんでしょう?」


そこまで知っているのか!?


完全に俺は日暮のことを侮っていた!!


ここまで調べてくるやつだとは全く思っていなかったのである。


大人しく俺の後ろをついてくるタイプだとばかり思っていたのに・・・


どうすれば・・・


どうすればいい?


俺は二つの選択を今、頭の中で考えていた。



1つ目は、日暮を選んで、セフレを全員一旦だけ整理する。

誠意を見せればすぐにこいつは許すだろうし、

この案であれば日暮が俺の傍に残る。


2つ目は、日暮を切り捨てる。

セフレ3人を残すことだ。


どうせ、やらせない女である日暮と一緒にいても

俺は満足することがないのだ。

だったら、俺が満足して、楽しい人生を選ぶ方がいいのではないだろうか?


・・・


しばしの選択を熟考した結果、1つ目の選択肢を選ぶ!!


あんなあばずれのセフレどもであれば、

すぐに見つけることが出来るが、

この学校の頭のレベルの女はなかなか探せない。


それに・・・俺はこの学校の女どもには嫌われているからな・・

どうしてか、俺にセフレがいることがみんなにバレていて、

少なくとも同じ学部の連中ではまったく相手をされない。


他の学部でも・・・テニスサークル関係の連中はまったく見もしないのだ。

他に知り合いがいるわけでもないので、それ以上手を広げることもできないし、

俺はこの学校内でのセフレを探すのをあきらめて、外に手を広げている状態である・・・


そんな中でも俺を普通に受け入れてくれた

この女をあきらめるわけにはいかない!!


真面目な女であり、ちょっとめんどくさいが、

きっとこんな女が出世をしていくんだろうな・・・


そんな女が彼女で、ゆくゆくは妻にすれば、

この女の金で遊べて、更には他の女との関係も続けることが出来る・・・


そんな女をわざわざ捨てるわけにはいかない!!


だから、俺の中の選択肢は、この女を選ぶというものである。

そうだから、俺は日暮に自分の選択を伝えてやる。



「他の女どもとは縁を切る・・・。」


「・・・。」


俺の言葉を聞いて何も返事をしてこない日暮。

これは・・・


脈ありではないか?


これなら俺は行けるぞ!!


そう確信をする!そして、まずは謝罪をする!!


「他の女に目を向けてしまってすまなかった・・・。

 だけど・・・やっぱり男だから、どうしてもできないとなると

 したくなるのが心情なんだ!」


「・・・。」


「けど、今回の行動は俺に誠意がなかったと思っている。

 だから、今つながっている関係はすべて断ち切る!

 それで日暮だけを見るよ!!」


日暮にも俺にさせないということでの、

お前にも責任があることを認識させてやる。


そうすれば自分にも非があることを認識させることが出来て、

更には日暮の体を俺に捧げてくれるだろうからな!!


そう考えていた!


そして今、無言で俺の話を聞いていたんだから、

これで俺は許してもらえると思っていたのだが・・・


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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