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柊君へ ~Another Story~  作者: Taさん
第三章
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秦野君 ~1~

なかなかのクズの秦野君のお話です!

「・・・おはよ~、秦野。」


やっと目覚めたのか、ベッドから俺に声をかけてくる女。

俺はすでにベッドから出て、学校に行く準備を整えていた。

女からのうざい声にイラつきを覚えながら、



「ほら、とっとと出ていけよ。俺は朝一から授業なんだからさ。」


「ええ~、まだ寝起きなんですけど・・・。」


「うるさいな!とっとと服着ないとそのまま追い出すぞ!」


「な、なによ!!」


俺に怒声を浴びせられて、やっと目が覚めたのだろう、

急いで服を着だす女。


その服を着だす女の姿を見ていて、俺は昨日の晩のことを思い出す・・・


この女とは昨日の晩、テニスサークルの飲み会の席で初めて会った女であり、



「すごい!?秦野君って阪大学なの!?」


そう言って、目をキラキラとさせて俺に近づいてきた女だ。

俺の通っている大学名を言えば、簡単に女が抱ける。


昨晩もその恩恵をうけていたところである。


そして、その後は、お決まりのように俺の家へと連れて帰り、

っていうか、この女の家に行きたかったが、

実家らしくて仕方がなく俺の家に連れてきたのである。


そして昨晩激しくことに及んでいた。

その事を着替えている女を見て思い出していると、

・・・俺はまたその女に欲情して・・・



「ちょ、ちょっと!!学校に行くんじゃなかったの?」


「いいだろう。お前だって好きだろう?」


そういって、俺は女の背後から抱きしめて、キスを交わすと、



「・・・好きよ。」


唇を俺から話ながらそう告げてきて、ニヤリと笑うと

女とそのまままた一戦をこなすのであった・・・




「ああ・・・一限に完全に遅刻だな。」


「それは私のせいじゃなくてさー、秦野のせいじゃんか~。」


猫なで声で俺の体に体を預けている女が囁く。


昨日の晩には“秦野君”だったはずなのに、

今では“秦野”に呼び方が変わっていた。


・・・ち!一回したくらいで彼女面かよ・・・


まあ、スタイルはいいけど、それしかない女・・・


顔は平均程度


頭は相当なバカだな


そんな相手が彼女だって?

ありえるわけないだろうに!!


あと数回相手をしてやったら、次の女に鞍替えだな。


どうせテニスサークルに来てる女どもなんて、

俺達みたいな将来性のある男を何とか捕まえようとして

俺達に簡単に体を許すんだから、何でもできる!


ああ・・・テニスサークルに入って良かったよ・・・


中学・高校と男子校だった俺に、彼女なんてのは出来なかった。

それは仕方がないと諦めながら、俺は大学では絶対にモテてやると思って

一生懸命勉強して、この大学に入ったんだ。


そのため努力してきたんだからな・・・


その報いがコレだ・・・


今まで、女なんてはいて捨てるほどいた。

早ければ1週間、長くても2カ月ほどで女がドンドン変わっていく生活。


ああ・・・


これだよこれ!


これこそが俺が憧れていた生活だ!!


そう大学生になったんだから、今までの分も合わせて楽しまなくちゃな!!


それに同じ大学にもやっと彼女が出来た!


ガードが固くて、本当に鬱陶しい女だけど、俺と同程度のレベルの女だからな。

俺と付き合うならあのレベルの女じゃないとダメだ!


今はまだ結婚するまでしないとか言っているけど、

どうせ、そのうちこいつらみたいに股を開くんだろう。


それまでは・・・


こんなバカ女どもで我慢しておいてやるよ・・・


まあ、あの女が股を開いたとしても、

この女達の関係を断ち切る気なんてさらさらないけどね。


そんなことを思っていると俺のスマホが鳴りだす。



「スマホ鳴ってるよ~。」


「分かってる。」


そう言いながら、俺はスマホを手に取り、メッセージを見る。



“今晩ご飯食べに行かない?”


そこには、今、次に狙っている女からのメッセージが映しだされていた。


その女は顔は、まあ、この寝ている女よりも一段上の女。

連れていて恥ずかしくない程度のレベルの女だ。



“了解!”


俺はそう返事をして、今、ベッドで寝ている女を見る。


女は俺の視線に気づいていてか、ベッドから半身を起こして、

俺に腕を回して、キスをする。


俺はキスをしながら、


今晩この女をゲットしたら、お前はお払い箱だな・・・


そう思いながら、俺は女の抱き着いてきた腕を払って、

学校へ行く準備をしだすのであった。


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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