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柊君へ ~Another Story~  作者: Taさん
第一章
14/201

保田さんと加賀さんと磯野さん ~2~

幼馴染3人のうちの磯野さんの話です!

~磯野さん談~


私のお母さんは柊の実家の新聞販売店に勤めている。

そこでは毎月一回、社員の慰労を込めて、BBQや鍋を催しており、

そこに私は毎月行っている。


正直に言って、柊が大学で県外にいっても、私は専門学校に通いながら、

バイトで新聞配達をさせてもらっていたので20歳まで参加していた。


その後も母は参加しているため今でも柊の家とは

本当に家族ぐるみで仲良くしてもらっている。


柊とは幼いころから一緒に遊んでいて、本当に兄弟のように思っている。

たぶん、柊もそう思っているのと思っているのだけど・・・


まあ、そこは柊に聞かないと分かりません。



ハッキリと言って、いつも一緒にいたせいか、

柊をカッコいいとは正直思ったことがありません!

なので、


「幼馴染がカッコいい何ってうらやましい~。」


そう言われるのだけど、まったくピンときません。

むしろメンドクサイことばかりで、代わって欲しいと思うくらいだ!!



小学校の時、高学年くらいになるとよく相談をされる。


「柊君って好きな人はいるのかな?」


これは基本として、


「柊君の好きな食べ物って何?」


「柊君の好きなことって何かな?」


「柊君の趣味は何かな?」


・・・そんなの柊に聞いてくれ!!

私がそんなことを知るわけないじゃん!!

・・・いや、知ってはいるのか・・・


毎月一緒にご飯を食べてるのだから、

春菊なんかの香草類が嫌いなのは知っている。


柊の好きなことは運動はバスケ、あとは読書で月に10冊ほど読んでおり、

年間100冊以上は読んでいる。

趣味は・・・読書とあとゲームがうまいな。



・・・答えれる自分が恨めしい・・・


だけど、これは私だけの悩みではなかった。

中学に上がる頃に、


「なあ、磯野、趣味って何?」


「・・・はぁ?」


「映画とか観に行く?」


「・・・何が言いたいの?」


突然の質問に違和感を感じて柊に確認するのだが・・・


「何か磯野ことを気になるってやつから聞かれてさ、一応聞いておこうかと思って。」


どうやら私も柊と同じような立場になっていたらしい。


そのため、


「お互いが聞かれた質問を出し合って、2人とも回答しない?」


「それいいね!!」


私たちは、お互いが友達から聞かれた質問を書きだしていって、

その質問について、私の意見と柊の意見を書きだしていくのであった。

これがアレばどんな質問にも答えられそうだ!!!


だけど、どれだけ準備をしても解決できない問題も発生する。


まずは私が柊に勉強を見てもらおうと学校が終わって、

私と一緒に私の家に行ったのだが、次の日に・・・



「磯野さんって柊君と付き合ってるの?」


女の子4人に囲まれて、尋ねられたのだ。

そのうち一人は泣いており、私は慰めるハメになるのであった。


「柊と付き合ってなんかないよ!安心して!!」


そう慰めながら、昨日、実はうちに来てお昼を

一緒に食べた何って絶対に口が裂けても言えない・・・


柊にも口止めしないといけないな・・・。


何とか誤解を解いた後、すぐにメッセージを送るとすぐに返答が来て、


“今コッチも同じ状況。ただ、暴力がプラスされそう・・・”


そんなとんでもないメッセージが来たのだ!


え!?私のせいでケンカしてるの!!

慌てて電話するのだが、それが火に油を注いだようで、

一発触発から完全にアウトになったようだ。


「・・・状況を伝えたのに、なんで電話をかけてくるんだよ・・・。」


ジト目で見られることになったのは言うまでもない。


これ以降はお互い、学校の帰りに一緒に帰るのは控えるようにした。

まあ、柊の家に何か届ける時は、母に頼めば毎日行っているのは出来るし、

勉強も柊の家に行ってやればいいか。



意外なことと言えば、結構柊は付き合っている人数は多い。

中学でも二桁・・・はいかないか?いや、把握しているだけなので

聞かないと分からないけど・・・怖くて聞けない・・・。


人数が多いとは言ってもホレっぽかったりはしないのだ。

曰く、


「その人となりが、理解できてから気がついたら好きになってるかな。」


これが柊の好きになるいつものパターンらしい。

どうやら柊は今までも一目ぼれはないらしい。

これは大人になっても柊は言っているので、

どうやらそんな性格ではないようだ。


この点は私も共通しているの、意外と気が合うのだ。


ただ、違うのは柊は好きになるまでの期間で

相手が柊のことを好きにな気持ちが冷めて、

他の人を好きになってしまうことがあるらしくて、

いざ、柊が好きになった時には相手が

好きじゃなくなっていて、断れることがあったらしい・・・。


私は同じように自分の気持ちが盛り上がってから交際している。

ここの差は・・・日頃の行いの差かもしれないね。


そんな柊も少し学習したようで、ある程度良い性格だと判断した場合には

付き合うようになったらしい。


「付き合っていくうちにいいところが見えてくるから。」


この点は私も納得する。

だけど、悪い点もみえてくるんだけどな?


そして、柊に近寄ってくるのは中には良い子もいる。

私の知る限りでも何人はいるのだが、ほとんどが性格ブスって感じの子が多い。


当然である。

だって、柊の外見とちょっとワルな感じに惚れてくるのだから、

偏見だけどそんな子にいい子はいないよね~。


だから、付き合っても結局柊から断ることが多くて、

結構険悪な別れ方をしているんだよね。


ざーんねーん!柊!!



良い奴なんだけどね柊って。


マメで、私が子供が3人いるが、生まれてすぐに私に出産祝いをくれたり、

毎年私の子供達にお年玉をくれたりする。

・・・柊家の新年会に毎年参加して催促しているのはご愛敬だけど・・・


私の大好きなおばあちゃんが亡くなった時にずっと慰めてくれたのは柊だった。

夜通し泣く私の傍で、抱きしめて、頭を撫でてずっとそばにいてくれた。


中学校の時、私が陰では“男に媚をうる女”と言って、

陰口をたたく女の子達がいたのだが、

それに柊が激怒したことを私は保田ちゃんから教えてもらった。


妬まれて苦しい学生時代だったが、そんな時にいつも励ましてくれたのは柊だった。

いつも柊に、


「別に私が好きでモテてるんじゃない!!」


「あんたの彼氏が勝手別れて、私に告白してきただけじゃない!!

 しかも断ってるし!!」


う~ん、柊との会話の印象がこんなことを叫んで、

慰められていた思い出が強いって言うのはどうなんだろうか?


だけど、いつもいつもあの女性爪のキレイな手で頭を撫でられて、

慰められてることが好きだった。

だから、いい思い出でもある。


傍から見れば、些細な思い出かもしれないけど

私と幼なじみの柊とは共に歩んできた大切な思い出である。


柊へ


これからも迷惑をきっといっぱいかけるだろうけど

私の家族ともどもよろしくね!



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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