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柊君へ ~Another Story~  作者: Taさん
第三章
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橋口さん ~6~

モテる女性は苦労します・・・。

そんな橋口さんのお話です!

「ちょっと、中西君!彼は、私の中学・高校の同級生だよ!」


そういって、2人の間に入ろうとするのだが、

中西君の方は、私の行動でをおさめることが出来ても

睨まれた男友達の方が黙っているわけがなかった。



「・・・橋口さんの彼氏ってあいつだよな。こいつになったわけじゃないだろう?」


当然、中学・高校の同級生なのだから、私が誰と付き合っているってことは知っている。

というか、彼氏の知り合いでもあるのだ。



「う、うん、その通りだよ。彼は中西君て言って大学のクラスメイトで・・・。」


彼の説明をして何とかその場の喧騒をおさめようとするのだが、

睨むことを止めていない中西君に対して、完全にケンカモードになる男友達・・・



「・・・何、睨んでんだよぉ!!」


そういって、中西君の胸倉をつかみだしたのだが、

次の瞬間・・・



「い、いててて・・。」


簡単に中西君に腕を捻られてねじ伏せられる。


・・・さすがは元柔道部だ・・・


って感心してる場合じゃない!



「ちょ、ちょっと中西君!?」


何とか中西君と彼の間に入って止めようとするのだが、

今度は私の声は全く中西君には届いていない。


どうしよう・・・と思っていると電車が次の駅についており、

次の瞬間・・・



「そこで何をやってるんだ!?」


そういって、駅員さんが電車の中に入ってきたのであった!

どこかの乗客がホームにいる駅員さんに声をかけてくれたのだろう!!

助かったよー!


その後は、乗っている他の乗客の手を借りて、

中西君と同級生を電車から引き下ろして、駅員さんの仲裁によって、

そのまま駅事務室に行くことになったのであった・・・


駅事務室に行って30分ほどで、話し合いは終わる。

私は同級生に平謝りをしながら、見送りつつ残された中西君の方を見るのだが・・・



「・・・ごめん。ちょっとかっとなってしまって・・・。」


「うん、まあ、確かに柄の良い人じゃないからね。」


そう言いながら苦笑してしまう。


中西君からの視点での話を先ほど駅事務室で聞かせてもらった。


いつものように電車に乗り込むと、

私の傍に、お世辞にも柄のいい人ではない男がいたので、

てっきりナンパをしている男か、それに類する男だろうと思って、

私を助けるために睨んで、私達の間に入ろうとしてくれたそうだ。


まあ、睨むのはどうかと思うけど・・・


それでもちょっと睨まれたくらいで、

相手の胸倉をつかむ同級生も同級生だな・・・。


うちの大学には間違いないくいないタイプの人間だから、

中西君のように思ってしまうのは仕方がないかもしれない。

けど・・・・



「あれでも私の友達だからね。今度からは気をつけてね。」


「・・・うん・・・。」


イマイチ納得はしていないような顔をしている中西君。

そしてこれから中西君の行動は少しずつ変わっていくのであった・・・


その日は2人で遅れて、学校に行くと、

みんなから不思議そうな目で見られた。



「おはよう。」


「おはよ・・・。」


そういって、その後何かを言いたそうな顔をする日暮ちゃん。

そんな中、一歩踏み込んでくるのが土井ちゃんだ!!



「ねえ・・・2人で・・・ホテルに行ってきたの?

 しかも・・・朝から・・・どんなに盛ってるの?」


その言葉を聞いて何とも言えない顔をする日暮ちゃん。


ああ・・・この子にはこんな下世話な話は通じないんだった・・・



「盛ってもないからね!しかもホテルなんて行ってもないから!」


「じゃあ、なんで授業の途中で、しかも2人で!?」


興味津々の土井ちゃん・・・


本当にこの子は・・・下世話な話が好きなんだな・・・



「土井ちゃんも知っている、あの同級生のあの男の子と一緒に電車で来たんだよ。」


「ああ・・・あの子か・・・・。何?その男と朝から?

 そんなところを中西君に見られたのか~・・・。

 じゃあ、仕方がないよね。その後に中西君の相手をして・・・こんな時間になったっと・・・。」


「・・・もう、いい加減その発想から離れてくれないかな?

 じゃないと会話が進まないんだけど・・・。」


「だって、男が絡んでるとなるとさぁ~。」


「おっさんかよ!!で!話を戻すけどさ、

 あの同級生と一緒の電車になって、話しながら乗ってたんだけど

 その時にちょうど中西君が乗ってきてね・・・。」


「修羅場か!?」


「もう!ちょっと土井ちゃん!!」


見るに見かねて日暮ちゃんが土井ちゃんに注意をするのだが、

今回の下世話なツッコミは合っているので突っ込めなかった・・・



「・・・実はその通りなんだよね~。」


そういうと、驚いた顔をする日暮ちゃんに対して、

嬉しそうな顔をする土井ちゃん。


・・・下世話な笑みを浮かべるな!土井ちゃん!!



「それでそれで?続きは?」


楽しそうな顔をして私に尋ねてくる土井ちゃんに

事のあらましを説明していくのであった・・・


事のあらましをきいた日暮ちゃんは困ったような顔を

土井ちゃんは・・・言うまでもなく、ニヤニヤが止まらないのであった・・・


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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