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柊君へ ~Another Story~  作者: Taさん
第三章
134/201

橋口さん ~2~

モテる女性は苦労します・・・。

そんな橋口さんのお話です!

大学に入ると同学部の同級生の女子達の中で、

イケメン男子は誰だっという話題が上がっていたのだが、

そこで3本の指に入るのだが柊君であった。


柊君は、出会いの時もそうだったけど、

学校で会うと気さくに話しかけてくれる。


その日も朝、登校していると柊君も同じタイミングで登校していて、



「おはよう、橋口さん。」


「おはよう、柊君!」


挨拶をしながら私に近づいてきてくれたのだが、

確か柊君は大学の寮に住んでいたはず?

なのにどうして、逆方向からきたんだろうか・・・



「何か逆方向じゃない?来るのが?」


「うん?今、食堂で朝ご飯を食べて来たんだよ。」


「へぇ~、朝ご飯が食べれるんだ食堂で。」


「そうだよ。安いから毎日利用してます。」


「そうなんだ。そうだねぇ~、やっぱり1人暮らしだと朝から作るのは大変だよね。」


「そうなんだよねぇ~。しっかりした朝ご飯をって思うと

 結構大変でね。食パンとかご飯だけとだと簡単なんだけどね。」


そんな話をしながら、校舎へと向かい、



「じゃあ、俺はあっちだから。」


「私はこっち~!じゃあね。」


「うん、じゃあ!」


そういって、柊君と別れて、一限目の授業の教室へ向かおうとした時だった!



「「「橋口!!!」」」


って、急に呼ばれたと思ったら、校舎の中から、

3人の女子が一斉に出てきたのである!


3人のうち1人は高校の同級生の土井ちゃん、1人は同じ塾に通っていた子。

そしてもう1人は大学に入って出来た友達の日暮さんである。



「おはようぉ!」


私が3人に朝の挨拶をするのだけど・・・



「いやいや、そんな普通に挨拶されても!!」


「今の柊君でしょう!!」


「どうして柊君と話してるのよ!!」


3人からの質問攻めが返ってきたのであった!



「え、いや、知り合いだから・・・。」


3人からの詰め寄りにタジタジになってしまう私。

というか・・・



「どうしてそんなに食いついてくるのよ?」


そう尋ねると、



「ええだって・・・。」


土井ちゃんはモジモジとしながら何かを言いたげにして、



「だって、橋口さんって彼氏いるよね?」


日暮さんはピシッと言ってくる。

その続きは・・・彼氏がいるのにどうして男と話しているの?って事なのかな?



「だって、イケメンじゃん!!」


・・・うん、これは分かり易い回答だ!

だったら私が言うことは一つだけだ!



「柊君を紹介しようか?」


「「「是非!!!」」」


3人が目を輝かせて私に詰め寄ってくるのであった。


・・・っていうか・・・・



「土井ちゃん・・・彼氏できたよね?」


大学に入学して、一週間ほど経過したところで土井ちゃんは

とある男子から告白されて、付き合い始めたのだ!


そんな彼氏ができたばっかりの土井ちゃんが・・・


どうして?


っと疑問に思ったところで、日暮さんが、



「土井ちゃんダメだよ!彼氏いるじゃん!!」


「だって、柊君の方がカッコいいもん!」


・・・確かに・・・


土井ちゃんの彼氏は・・・まあ、普通だな・・・


そんなことを思っていると、日暮さんが、



「彼氏に不誠実だよ!!土井ちゃん!ちゃんと彼氏に尽くさないとダメだよ!

 わき見をしちゃだめ!」


「ええ!?だって・・・好きになったら、彼氏がいてもいなくても関係なくない?」


・・・え?


思わず私の目が点になる!!


あれ?彼氏のこと好きじゃないの?



「・・・柊君のことが好きなの?」


困惑した顔をしながら尋ねる日暮ちゃん。

私も聞きたかった・・・



「だって、別に私は告白されたから付き合ってるだけで、

 まだ彼がどんな人かもわかんないんだもん。

 それなのに好きって言うのもおかしくない?」


「付き合うんだったら、ちゃんと相手のことを好きにならないとダメだよ!」


「ええぇ~、そんなことないと思うけどね~。

 付き合ってから相手のことを知っていくのもアリだと思うけどね。」


「ダメよ!付き合うってのは大切なことなんだから、

 お互いの気持ちがちゃんと向き合って、好き合ってないと!!」


「かたいよ~、日暮ちゃ~ん!

 だって、付き合う前だとどんな人かわからなくない?」


「そこは時間をかけてお互いを理解していくんだよ!」


「だけど、その間に相手に彼女が出来たらどうするの?」


「そんな向き合って、お互いを理解しようとしている時に、

 他の人を見るような人はダメだよ!!

 お互いが向き合って、知り合っているんだったら、

 ちゃんと誠実に付き合わないとダメ!!」


・・・ちょっと重い子なんだな日暮ちゃんって・・・


その後も土井ちゃんと日暮ちゃんが言い合うのだが、

ずっと平行線だった・・・


それもそうだろうな・・・


だって、お互い考え方が真逆なんだから、交わることなんてないんだよ・・・


それに土井ちゃんの方は、一歩引いてくれて、

日暮ちゃんの考え方も分かるよって言っているのだが、

それにまったく納得しない日暮ちゃん。


・・・どうしたらいいんだろうか・・・


そんな時に、もう一人の子が、



「あ!!時間がないよ!!授業始まっちゃう!!」


その声がナイスタイミングで、2人の言い合いが打ち切られて

4人で走って授業の行われる教室へと向かったのであった。



気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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