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柊君へ ~Another Story~  作者: Taさん
第二章
126/201

矢田さん ~9~

そんな中で、ある事件が私の身に発生するのであった・・・


故意かどうかは・・・分からないけど・・・


・・・今後も続くことであって、故意だということに気づいたこと・・・



バレー部で遅くなった私は、同級生達と別れの挨拶をして

自分の自転車が止められている駐輪場へと向かう。


もう夜も遅いためほとんどの自転車はそこにはなく、

残っているのは数台しかなかった。


歩いている途中に柊の自転車を見つけて、



「やっぱり陸上部は遅いんだね~。」


と独り言を言いながら、柊のチャリの横を私通過していった。


そして自分の自転車の所に行って、荷物をカゴに入れて、

自転車を駐輪場から出そうとした時であった。


・・・何か変な手ごたえがあるんだけど・・・


ハンドルを曲げた時に一方向に引っ張られる感覚があった・・・


更には引っ張り出すのにも抵抗がある・・・


・・・なんだろうか?


ジッと自転車を観るのだが、特に何があるわけでもない。

だけど自転車を押すと、重い抵抗がある。

ギアの確認をしてもいつも通りのギアであった・・・


・・・何で?


不思議に思って、ジッと自転車を観ていて、やっと気づいた!!


パンクしてる!?


完全に後ろのタイヤがパンクしていたのであった・・・


どうしようか・・・


さすがにこんな遅い時間なので、

どこかの自転車屋さんが開いてる何てことはないから、

どこかに持って行くことも出来ないし・・・


どうしようかと途方に暮れていると、



「どうしたのそんなところで自転車を睨んで?」


・・・こいつは狙ったようにやってくるな~・・・


そんな思いもあるけど、

こんなに頼もしいタイミングで現れると

思わずグッとくるのは・・・仕方がないことだよね・・・



「柊、自転車のタイヤがパンクしちゃって・・・。」


「まじで!?」


柊と共に陸上部の子も一緒にいて、私の自転車を観てくれるのだが、



「完全にパンクだな~。」


柊の意見も私と一緒である。



「自転車を置いて帰らないといけないね。」


「そうだな・・・。明日で良かったら、パンク修理の道具一式を家から持って来ようか?」


「・・・え?」


「いや、うち、新聞配達店だから、バイクや自転車のパンク修理の道具は

 一通りそろってるから、明日の昼休みにでも直しちゃうよ。」


「本当に!?」


「まあ、今日は無理だけどね。」


「そうだよね~。・・・今からだとバスも無くなってきてるし、

 うう・・・本当に帰るのがおそくなっちゃうなぁ~・・・。」


私は思わずため息をついてしまう。

ここから家まで帰るのに、2時間近く、この時間帯だとありえるからだ・・・。



「なんだそんなこと・・・


 じゃあ、後ろに乗りなよ。バスが多い所か、家まで送るわ。」


「・・・え!?」


「はいはい、カバンを俺の自転車に入れて。」


そういって、私の自転車に載せていたカバンを受け取って、

カバンを入れてくれて、2人の利用の足場を自分の自転車に付けだす柊。

付け終わるとすぐにこっちをむいて、



「よし!じゃあ、帰ろう。」


「・・・本当にいいの?」


「別にいいよ。20分くらいの我慢だと、あのバスの多い通りまで行けるし、

 30分我慢できるなら家までだよ。どっちにする?」


「・・・家まで。」


「・・・遠慮がないね。」


苦笑しながら、了解と言ってくれて柊の肩に手を当てて、

2人乗りで家へと帰るのであった。


いつもに比べればゆっくりであったが、

歩道も通学・通勤している人もいなくって、安全に帰れるのであった。



「そう言えば、大賀さんってどんな人?」


「ああ、うちのマネージャー?

 ・・・何とも言えないな・・・。」


苦笑して私の質問に答える柊。

どうやら、柊も彼女の本性に気づいているようで、

何と言っていいのか困っているようだ。



「何かあった?」


「ううん、同じクラスで、いつも笑顔だからねぇ~。

 男子に人気があるんだよ。

 だから、陸上部のマネージャーの彼女を見て、

 柊が鼻を伸ばしてるんじゃないかな?って思ってね。」


「そうなの?・・・まあ、そんなもんなのかね。

 全然興味がないから、鼻は伸ばしてませーん!」


その言い方で確信に変わるのであった。

お互いの最近のことを話しながら自転車に乗っていると

あっというまに家の近所にまで到着する。



「あとちょっとだから、もうちょいの我慢だよ。」


「うん・・。」


そう言われるが、私の中では全然我慢ではないし、

むしろもっと長い時間、ここに乗っていたいとさえ思っていたのだが・・・


そこで私はあることを思い出した!


この時間でもやっている回転焼きの店を!



「柊、あそこの回転焼き屋さんに寄ってくれる?」


「いいよ?・・・おごり?」


「まあ、ここまで送ってもらったからね。」


「じゃあ、行こうか。」


そう言って、帰り道から一本だけ離れた道に入って、

目当ての回転焼き屋さんに行くのであった。


気づいた点は追加・修正していきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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