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柊君へ ~Another Story~  作者: Taさん
第一章
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竹林さん

大分さんに出てきた竹林さんについての話です。

少しだけ長いですが、その点ご勘弁ください。

私にから見た柊君は・・・怖いと言うのが本音です。

いい人なんだと言うことは知っているのですが

よくケンカをして、もめている人にいい印象がどうしても強くて

中学校の卒業式で写真を撮った時でも強張ってしまい、

柊君を傷つけいたらごめんなさい。


私も大分さんと同じ時期に転校してきた1人でした。

私の時は先生と共にクラスに行ったので、

大分さんともそんなに話すこともなく、

クラスメイトという関係でした。


ただ、柊君とはここで接点が出来た。


転校してきて1カ月ほど経過した時に山先生から


「放課後、職員室に来るように。」


先生からの呼び出しに緊張して職員室にいったのですが、

そこにはすでに柊君が先生の横で立っていました。

私が職員室に入るのを見た山先生が、


「竹林!こっちだ!」


先生に呼ばれて、職員室の中に入って先生の傍に行くと、


「柊、これが今日のお前への宿題だ。」


そう言って、算数のプリントを柊君に渡していました。


あれ?算数の宿題何かあったかな??


プリントを受け取った柊君が帰ろうとしたところを

先生が止めて、私に、


「竹林は自分の字が好きか?」


「え!?・・・嫌いです・・・・。」


私の悩みは字が汚いことだ。

クラスメイト達かも私の字を見て、


「・・・イメージと違う・・・。」


そんな言葉を投げかけられることが度々あった。

前の学校でも陰で同級生から


「竹林さんって字が汚いよね。」


汚いことを言われて、笑われていたことがあったくらいだ。

正直言って、転校になってホッとした部分もある。


「お母さんからも最初の時にいわれてな・・・。」


どうやら母から字をキレイにして欲しいと言われたらしくて、

特別な宿題を私に課すことにしたらしい。


「それで今、柊と話をしていただんけど・・・。」


?何で柊君?


不思議に思っていると、山先生が、


「柊、竹林に書道を教えてやってくれよ。」


「いやです。」


先生のお願いを間髪入れず断る柊君。

この時に私は柊君のことが怖くなってしまうのだ。

先生からのお願いをそんな簡単に断る何って・・・


「まあ、そんなこと言うなよ・・・。」


先生が苦笑しているのですが、


「俺、両親の手伝いで夕刊を配らないといけないんです。

 だから、放課後に人に教えるとかは難しいんですよ。」


「ああ~、そういうことか。確か新聞販売店だったな柊の家。

 それはすまなかったな。じゃあ、毎日とは言わないけど、

 竹林の字を暇な時に見てやってくれないか?」


「それならいいですけど・・・。」


めんどくさそうな気配を隠しもしない柊君に怯えながら、

この日から柊君と先生に字を見てもらうことになったのだ。


先生は毎日チェックをしてくれて、

柊君は私の書いた毛筆、硬筆をどうやら持ち帰っていて

柊君の通っている書道教室の先生にもみてもらって、

私に修正点を教えてくれた。


嫌そうにしていた柊君であったが、意外とまめな性格で、

柊君がお手本にしている練習用の本を私にコピーして渡してくれたり、

授業の書道の時間には私の持っていた筆をキレイに洗ってくれて、

書きやすくしてくれたりしたこともある。


それに私の毛筆用の大筆と小筆をみた柊君が次の日に、


「こっちの方が書きやすいから。」


そう言って、大筆と小筆をくれたこともあった。

どうやら何かの景品で同じものを持っていて、使わないからというので

余りを持ってくれたようだった。

・・・これは今でも大切に保存してるよ・・・


だけど、練習はしているもののすぐにうまくなることもなく、

少し投げやりになる時期がすぐに来てしまうのだが、

そんな時に、母から言われて書道の展覧会に行くことになる。


「同級生の字を見るときっと刺激を受けて、やる気がでてくるわよ。」


ホントかな?っと思いながら、展覧会に行くのだが、

展覧会場が百貨店内で、母の「天むすを買ってあげるよ」という

甘い誘惑に負けて、展覧会にいってしまう。


そこに並んでいる字を見ると本当に綺麗な字が並んでいた。

同じ4年生なのに、全然私とは違う字が並んでいた。


私もこんなに綺麗な字がかけたらいいのに・・・


そうすればこんなに悩まなくてすんだのにな・・・


ちょっと暗い気持ちになりそうだった時に、

ふと、ある名前があることに気づいたのだ。


“松田”


その名前は同じクラスメイトと一緒の名前だ。

思わず、母に声をかけてしまう。


「すごいわね~。大賞を取ってるわよ。」


驚きの声を上げる母に、あまり話したことがないクラスメイトだったけど

自慢気になってしまう。すると、


「竹林さん?」


その本人である松田さんが母親と一緒に来たのである。

母と松田さんの母親が挨拶する中で私達は、


「すごいね!松田さん!」


私の感嘆にテレながらも


「そんなことないよー。これでも6年やってるからね。」


 え?6年?


今、私達が4年生なのだから、幼稚園のころからやっているってこと?


「そんなに昔からやってたんだね。」


「そうだよ。最初のころ何って本当にひどくて、

 やっと人前に出せるようになったかな?って感じだよ。」


やっぱりうまい人はそれなり練習を重ねてたんだなっと納得する。

私も続けていけばきっとうまくいくようになるのだろう。


根拠もない自信だけど、気持ちがポジティブになって、

私はここからずっと書道を続けていくことになったのだ。


ただ、ここで驚くことがもう一つあって、


「柊君が小学校4年生の市長賞を獲ってるよ。」


松田さんのその言葉に驚きと共に納得もすることもあった。

どうして先生が私の指導に柊君を紹介したのかも。


松田さんから聞いたところ、柊君も6、7年の経験者で


「私のライバルだよ!!打倒柊!」


まさに目から火が出ているような松田さんに思わず苦笑してしまった。



この頃から私は松田さんと仲良くなっていく。

松田さんの通っている書道教室に行くようになり、

何より住んでいるところが同じ公団であったことも相乗していく。


展覧会場では、柊君とも会っていて、表彰されている柊君を囃し立てていると

松田さんと共に係の人に怒られたりもしたのだけど・・・。


そこで柊君に松田さんと一緒の書道教室に通うことを話して、

柊君からの指導を止めてもらうようにしたのだ。



松田さんとは一緒に市が姉妹都市をしている韓国のソウルとの

少年・少女の交流イベントに参加したりするようになり、

一気に距離が縮まっていった。

小学校ではいつも一緒に居るのが当たり前になっていた。


当然中学校になっても関係は変わらずに同じように一緒に居るなのだけど、

私は書道部へ、松田さんはテニス部に入る。


この頃になると松田さんと同じテニス部の大分さんとも仲良くなっていく。


休日は3人で集まって、それぞれの家やマクド、ミスドで

はしゃぎにはしゃいで店員さんから良く注意をされていた。

出入り禁止にされなくて本当に良かった・・・


3人の関係はいつまでも続くものだと思っていたのだが、

2年生に上がる頃に大分さんが別の学校に転校することになったのだ。


悲しみにくれるけど、これが後生の別れではない!

残すところあまりない時間を一緒に過ごして、一緒に笑って、一緒に怒られて・・・。

私の中では後悔のない時間を過ごすことが出来た。


大分さんの引っ越しの日、私も松田さんも大分さんに手紙を書いてきていて、

大分さんも私達に手紙を書いてきていた。


「実は私、手紙だけじゃなくて贈る言葉を別に書いてきたんだ。」


そう言って、賞状のような筒を大分さんに手渡すと


「開けてもいい?」


「うん。」


大分さんが中から取り出したのは、私が毛筆で書いた書が入っていた。


“耐久之朋”


意味は、いつまでも変わらない友情を持った友達という意味の書である。

それを見て2人が大きく驚いた。


「え?え?」


挙動不審の大分さんに、自分のバッグを漁りだして、

持ってきていたプレゼントとプレゼントにそえていたラッピングしたモノを

取り出し始めた松田さん。


「実は・・・。」


そう言って、松田さんはラッピングしたモノを開封して開くと

彼女も書を書いており、


“耐久之朋”


私と全く同じものが書かれていたのであった。


「え!?どうして?」


驚いて、松田さんを見るのだが、この理由はすぐに分かる。

同じ書道教室で、同じ見本を見て練習するのだから、

以前にこの言葉が見本に出てきたことがある。


私も練習で知ったから書いたのだけど、当然松田さんも知っている。

だから、私と松田さんが書いてくる可能性はあるのだけど・・・


「実は・・・。」


そういって、大分さんが自分の家の車に向かって行き、

二つのラッピングされた筒を取り出してきたのである。


・・・まさか・・・


私と松田さんに渡されたそのプレゼントをあけて中身を見てみると、


“耐久之朋”


まさか大分さんが書いた書が入っていたのである。

しかも同じ文字が書かれていた。


唖然とする私達


そして、誰から笑い出したか分からないけどみんなで笑い始めた。


「私達の友情は永久だね!」


「一度目が起これば偶然で、2度目が起これば奇跡って言葉があるけど・・・。

 これって奇跡なんだね・・・。」


こんな奇跡が起きたのだ。

そんな奇跡に包まれている私達は、きっとずっと続く友情なんだね!

3人で笑い、3人で泣いて、3人でまた会う約束をする。


結局は大人になっても3人の友情は続いている。

月に一度か、二月に一度3人で集まって食事をする。

今では家族ぐるみの付き合いをしている。

不思議な縁がもたらした友情だけど、これからもずっとこの友情が続くといいな・・・



~お・ま・け~

中学に上がって、書道部に初めて行った時のことである。

先生が、それぞれの書道の道具をチェックしていくのだが・・・


「え?竹林さん、これって・・・。」


そう言って、私の大筆と小筆をマジマジとチェックする先生。

何かあるのだろうか・・・


「良い物をもってるわね。だけど、学校に持ってきちゃ駄目よ。」


そう言って、私の筆は使うたびに持ってくるか、

新しいのを用意しなさいと言われたのである。


後から聞いたら、これらは一本5万円くらいする筆らしくて、

大筆、小筆で10万円にもなるらしい。


そんな高価なモノを学校に置いといて、何かあったら責任がとれないとのことで

私は先生が用意した別の筆を使うことになったのだが・・・



そんな高価な筆を何気なく私にくれないでよね!柊君!!

気づいた点は修正・追加をしていきます。

拙い文章で申し訳ないです。

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