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それでも英雄になりたい僕のRPG!  作者: 勿忘草アユる
Ⅱ.希望の証
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7.スキル伝承

 「スキル伝承とは固有スキルを1人に伝承するということだ。まあ、そのまんまだな。スキル伝承出来るのは基本1回だけだからよく考える必要があるんだ。」


 「僕に?何故ですか?」


 それはファヌエル様が僕に何かを成し遂げて欲しいからだろう。でも何故昨日あったばかりの僕にそれを託せるのだろうと感じる。


 「それはお前……レイが人を裏切ることをしないと信じているからだ。」


 その言葉は僕を理解させるのに十分なものであった。これが本物の天使の力だと思い知った。


 「ギルドカードを見せてくれないか?」


 僕はファヌエル様にギルドカードを渡す。


 「知力がだけでLv15か。恐らくこの世界全体から見てもレイの知力はかなり上位の方にあるだろう。まあ、ランクの差があるから2、3倍くらい上の奴もいるだろう。けど、レイの知力はランク4くらいのレベルかな。」


 ファヌエル様は悪くないと(つぶや)き、


 「だから、レイにこのスキル、

希望の証(エルピス)』を託そう。」


 するとファヌエル様は、両手を僕に突き出した。やがて黄金の光を放ち出し、僕の体に吸収されてゆく。そして静かに光が消える。


 「何も変わった気がしません。ファヌエル様。」


 「大丈夫だ。戦えば分かる。このスキルは成長速度を上昇させ、自分の力を爆発的に上昇させることが出来る。あとは、運が良くなることかな。だいたいそんなもんだ。」


 「成長速度が半端なくなりそうですね。」


 そう言えばと、ファヌエル様は僕に言う。


 「レイにこのスキルを託したのは、最近大魔王が誕生したからだ。だから頑張れよ。」


 大魔王……強そう……


 「また明日から頑張っていこーぜ!はい、お土産だ。」


 「焼き鳥ですか。ありがとうございます。」


 その日は、焼き鳥を食べ早めに寝ることにした。

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