6.ゴブリン狩り
アンジャル王国は円の形をしている。そして、同心円状になっている。
1番外側が、冒険者や商人が多く住む『ミーヴァトン地域』。その次は、平民が多く住んでいる『ソゥリスヴァトン地域』。そして中心が貴族が多く住んでおり、王城のある『シンクヴァトラヴァトン地域』となっている。
そしてアンジャル王国の壁外には草原が広がっている。
そこには、魔物がいる。ゴブリンやコボルト、アルミラージなどが代表的だ。
今日冒険者となったレイは、今草原で魔物を狩っていた。いや、狩られかけていた。
「うあぁぁぁぁぁ!!攻撃が通用しない。ゴブリンなのに!あの最弱と言われているゴブリンなのにぃ!」
ボゴッ!
棍棒でお尻を殴られる。
「イタッ!こ、このやろっ!!」
僕は負けじと剣を振り回す。するとゴブリンはバランスを崩した。僕は渾身の一撃をお見舞いした。
血が飛び散る。ドサッと、ゴブリンの首が地に落ちる。
「やったー!倒した。普通は皮とかを剥ぎ取るんだったっけ。今はナイフが無いから魔石を持ち帰ろう。」
魔石は魔物の核らしい。稀に魔石が魔玉に進化して強くなる個体もいるらしい。
さらに魔石を破壊されると魔物は死に、魔物により大きさも違うらしい。魔石は高く売れるので取り忘れのないようにとカスピさんに言われた。
「この調子でいくか!」
その後僕は、ゴブリンを合計3体倒した。
「15ミトラです。」
銅貨1枚と小銅貨5枚を渡される。
この世界のお金の単位は『ミトラ』
小銅貨が1ミトラ
銅貨が10ミトラ
小銀貨が100ミトラ
銀貨が1000ミトラ
小金貨が1万ミトラ
金貨が10万ミトラ
白金貨が100万ミトラとなっている。
ゴブリンの魔石は1個5ミトラだと……なんてことだ…….
僕はマッチ売りの少女気分で家に帰った。
「ファヌエル様帰りました〜。」
「随分疲れているな。まあいい、お前に俺のスキルを伝承する。」
どういう状況ですか!?