表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
それでも英雄になりたい僕のRPG!  作者: 勿忘草アユる
Ⅱ.希望の証
4/52

3.ギルド

 「ここが、ギルド……」


 「ああそうさ、ギルドでは色々なことが出来るんだよ!」


 今僕らは、この王国『アンジャル』のギルドの前にいる。アンジャルは海に面しており山もある。一言で言うと、最高な場所だ。


 「さあ、中に入ってみよう。」


 「はい!」


 僕は小学校の遠足気分でギルドの中へと入ってゆく。


 「すごい……」


 僕は思わず声を漏らしてしてしまう。


 「だろ?ここには見ての通りショッピングセンター、ギルドショップなどがある。武器の生産や強化はギルドショップで出来るけど高いから違う所でやってもらった方がいいな。じゃあ、ギルドへ登録しに行こう。」


 ワクワクしながらギルドカード発行所に並ぶ。


 僕はふときずいた。


 「なんで、僕はこの世界の文字を読めるのですか?」


 ファヌエルさんは少し考えて言う。


 「多分知力が高いからだとおもうよ。ギルドカードに数値化されるから見るといいさ。」


 そういうことになっているのかこの世界は、と思いながら話を続ける。


 「ファヌエルさんは、普段何の仕事をしてるんですか?」


 「してないよ。」


 僕は疑問に思った。食料どうしてんの?と。


 「だって俺、天使だって言ったじゃん。」


 「えぇーー!!冗談で言っているのかと思いましたよ!」


 「し、失礼だな!腐っても天使!何も無くても生きていけるよ。」


 どおりで美人だなと思ったら天使だったからか……


 そんな話をしているとついに僕の番がきた。


 「次の方どうぞ!」


 僕は元気よく返事をして前へ出る。


 「どちらのギルドに登録しますか?」


 僕はギルドに種類があることに驚きつつも冒険者ギルドを選ぶ。


 「では、職業(ジョブ)を選んでください。」


 「職業(ジョブ)に就くと何があるんですか?」


 「職業(ジョブ)に就くとステータスという自分の『筋力』『敏捷』『耐久力』『体力』『HP』『魔力』『MP』『知力』が上昇します。もちろん職業(ジョブ)によって上昇するステータスは異なります。例えば、魔法使いだったら魔力、MPなどが上昇し、戦士だったら筋力、耐久力などが、大幅なの上昇します。」


 う〜ん……そうか、これは重要な選択だな……


 「1度決めた職業(ジョブ)は変更出来ませんがランクが上がれば複数就くことが出来ます。ランク1では、レベル20から1st職業(ジョブ)に就くことができます。何か質問はありますか?」


 「なるほど……では、レベルとランクと……とりあえず基本中の基本から教えてくれませんか?」


 「え……皆やりながら覚えていってますよ。……ぷぷっ」


 「イヤイヤイヤイヤ待って下さい!今笑いましたよね!?ホントすぐに魔物なんかに殺されたらシャレになりませんからっ!!」


 「まあまあ、落ち着けレイ。姉さんが困ってるぜ。」


 「えぇっ!?なんですかその僕が1人で盛り上がってるみたいな言い方は!」


 突っ込みどころ満載だよ!!


 「では私がこの『俺は冒険者!!〜入門編〜』と『俺は冒険者!!〜応用編〜』と『俺は冒険者!!〜魔物図鑑〜』の『俺は冒険者!!』シリーズで特別講習を行います!」


 「何っ!?『俺は冒険者!!』シリーズといったらわかりやすく有名でとても高価な代物ではないかっ!!」


 そうなんですよ。

  これらは君の私物かい?

   いいえ、これはギルドの……………


 ……かれこれ話し続けて2時間。


 「あ、そう言えば私の名前教えてませんでしたね。私は『カスピ』です。」


 「俺はファヌエルだ。」


 「僕は、伶。霧神伶です。」


 「キリガミレイ君?変わった名前だね。じゃあ明日からよろしくね。レイ君。ファヌちゃんもね。」


 「うん、また来るよ。」


 どんだけ仲良くなってんだよ……

 

 「帰ろう、レイ。」


 「はい。……でもなんか忘れてるような……」


 レイがギルドカードを作成、職業(ジョブ)を選択していないことに気づいたのはファヌエルの家に帰ってからのことだった。

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ