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それでも英雄になりたい僕のRPG!  作者: 勿忘草アユる
Ⅰ.序章
1/52

1.テレポート

 ────Congratulations────


 同時にエンドロールが流れる。


 裏ボスを倒して、真の英雄になった主人公。その後共に冒険してきた仲間と結婚し幸せな日々を送るであろう主人公。


 そんな英雄に憧れている僕、『霧神伶』中学3年生。だがしかし……

 日本という比較的平和な国。いや地球という惑星には生憎そんな物語の始まりとなるダンジョンはない。


 あるのは学校という名の監獄(クソダンジョン)のみだ。


 それにこの年で英雄って……


 そして今僕はその監獄に向かい家を出発したところだ。


 そんな非現実的な事を考えながら信号機のボタンを押す。


 どうにかならないもんかね〜と思いながら視線を下にやると、ある筈のない光景が飛び込んできた。


 「ま、魔法陣……」


 ────信号機が黄色に変わる。

 ……キィィ……

 突然僕の足下に魔法陣らしきものが現れ始める。非現実的な出来事に「ひっ」と間抜けな声を出してしまう。


 ────信号機が赤色に変わる。

 ……キュィィィン……

 魔法陣が光を放ち始める。足がすくんで動けない。


 ────歩行者用信号機が赤色から青色になる。

 ジュボッ……

 目の前の景色が真っ白になり悲鳴をあげ魔法陣の中へ吸い込まれていった。


 「ああぁぁぁぁあぁ……ぼふっ」


 僕はある部屋の地面に体を叩きつけられた状態でうつ伏せになった。


 未だ痛む頭を無理やり上げるとそこには美少女がいた。いや、ロリロリ美幼女が……

 

 「やあ、よろしく俺がお前を召喚してやったんだ感謝しろ。」


 紅緋色の髪、真紅色の瞳を輝かせた少女が立っていた。


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