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しるし(詩集)

珈琲はブラックである

作者: さゆみ



珈琲はブラックである


私は物心ついた幼き日からずっとブラックである

文句は言わせない



コーヒー牛乳を飲んでいる同級生を軽蔑の眼差しで見ていた

お子ちゃまめ



砂糖を入れたら苦味と甘味が交わって苦痛さえ感じてしまう

もはや珈琲とは言えない



珈琲の中に入れていいのは孤独のみ コクと芳香な香りがプラスされる

褐色の相棒はますます私を虜にする



誰の心配もせず、心配されず

誰にも気を使わず、使われず

誰も必要とせず、必要とされず

私の存在はこの世から抹消される



そんなステキな幻想を混ぜれば最高級の苦味が完成する

私のカラダは苦味が切れると叫びだす

あー苦味がほしい 孤独がほしい



珈琲はブラックである


胃が痛くて気持ち悪くてもずっとブラックである

文句は言わせない




でも最近はカフェラテが美味い









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― 新着の感想 ―
[良い点] 珈琲への確固たるこだわりを綴った後の、カフェラテが美味しい、は可愛らしいなあと思いました。 さゆみさんの詩は柔らかいですね。 感性に素直で、表現力豊かな詩をお送り書かれていらっしゃる。素…
[一言] インスタントのブラックは、不味くて飲めないので、砂糖とフレッシュは必須です。 ブラックで飲むのはサイフォンで煎れたコーヒーオンリーです。 先ずは香りを楽しみ、少しずつ口に運んで、下の上で…
[一言] お邪魔します。 最後の文に、何か心境の変化あったのかな?とちょっとワクワクしました。 孤独の中にもそれを癒すもの、それがカフェラテという表現さすがです。
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