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乙女ゲームの悪役令嬢に転生したので闇の『魅了』スキルで攻略対象の男たちをカップリングしていきます  作者: カタリベかたる


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5/8

暗黒の世を覆う闇の理を知るがよい!

 私は仮説を立てた。


仮説:ジーク王子は、一見『魅了』されていないかのように見えるが、実は既に『魅了』されている。ただ、その『魅了』の向けられる対象が、カトリアーナ(私)ではなく、カストル兄様だった。



 思うに、私とジークの初顔合わせのあのとき、闇の魔力が発動していたことは間違いない。そして『魅了』スキルがジークを捉えていたことも、ほぼ間違いない。なのにジークはカトリアーナ(私)に『魅了』されていない。なぜか?

 もちろん、闇の魔法の効果が見られないからには、『魅了』スキル自体がキャンセルされた可能性もゼロではない。しかしあの時、カトリアーナの闇の魔力がジークを取り込もうとした、あの瞬間に、あの場に割り込んできたカストル兄様の存在を無視することはできない。いやむしろ、カストル兄様があの場にいたからこそ、何らかのイレギュラーが生じたと考えるほうが自然だ。

 さらに、ジークは”なぜか”カストル兄様に恋している。そもそも、ジークは設定上、王位継承者争いの渦中で育ったため他者に心を許すことができず、恋愛についてもガードが固い。ましてや一目惚れなどあり得ない。ジークに心を開かせるためには、それこそ大量な時間と労力を要するし、だからこそ、ジークルートは『没落貴族の令嬢ですが、婚約破棄した第7王子と氷の貴公子と呼ばれる次期公爵がなぜか溺愛してきますっっっTHE GAME』において、最も攻略難度が高いと言われていた。仮に、ジークが自発的にカストル兄様を好きになるなら、ずっと以前から二人が愛を育む深い交わりが無ければならないはず。だけど、2人の間にそんな交流があったという話も聞かないし、そんなサイドストーリーは公式設定にも裏設定にも無かったと思う。では、その極めてガードの固いジークが、なぜカストル兄様に恋してしまったのか?少なくとも私の知る限りのこのゲームの世界観と設定からは、カトリアーナの『魅了』スキルがその原因である、という以外に思いつかない。つまり、あの時、カトリアーナ(私)がジークを『魅了』しようと闇の魔法を発動させたその時、偶然、カストル兄様が割り込んできた(部屋に入ってきただけなんだけど)ために、カトリアーナ(私)に向くはずだったジークの心が、カストル兄様に向いてしまった、と考えるのが一番しっくりくる。ジークが長い時間をかけてカストル兄様に対する慕情を心の裡に育ててきた、とするよりも、闇の魔力によって『魅了』されて一気に恋に落ちた、と考えるほうが納得はいくし、逆に、こうでも考えないと、ジークがカストル兄様に恋する理由を説明できない。

 以上を総合すると、本来は『魅了』スキルによって


ジーク→LOVE❤️→カトリアーナ


となるはずだったところが、ここにカストル兄様が入ってきたことによって


ジーク→Out of 眼中→カトリアーナ(私)

 ↓

LOVE❤️

 ↓

カストル兄様


となってしまった……という仮説が成立する。

 さらに言えば、『魅了』スキルの効果が見られなかったことについても、ジーク王子が、カトリアーナ(私)に対しては『魅了』されていないからこそ、あたかも、『魅了』スキルの効果が生じていないかのように見えた、と説明付けることができるわけだ。以上、論証終わり。

 こう考えると、全ての辻褄が合う。まぁ、辻褄が合うように仮定の上にさらに仮定を積み重ねてるから、辻褄が合っちゃうのは当たり前なんだけどね。なんにせよ、他にも色々可能性はあるんだろうけど、私の中では、今のところこれが一番もっともらしい仮説。


 しかし、この仮説にはいくつかの問題点があるの。え?聞きたくない?

 ……あ、そう。じゃあ聞かせてあげるわ。

 まず第一に、「いくらなんでもそれはご都合主義すぎないか?」ということ。だってねぇ……たまたま、そこに別の人がいたくらいで、スキルをかける対象がピンポイントでその人に変わっちゃうって、ちょっと都合良すぎじゃない?どのくらい都合がいいかっていうと、アニメのキャラのホクロの位置くらい都合がいい。そんなちょうどいい位置にホクロはねーよ!あって欲しくないところにあるから困ってんだよ!って私はいつも思ってたんだけど、まぁ、今回の件は、そのくらい都合が良すぎると思うの。なんと言うか、その魔法が「誰に」対してかかるかって、一番大事なところじゃない?「魔法が用いられている世界」なら、その魔法を「狙った標的に高い精度で命中させる」ことは一番重視しなきゃいけないはずだし、その部分について実践的で再現性のある理論が確立してないと、魔法なんて危険すぎて使えないと思うのよ。たまたま人が入ってきたくらいで、魔法のかかる相手が変わるって、それはちょっとふわっとし過ぎというか、設定練れてなさすぎというか……いやそりゃあね、ファンタジー世界の”魔法”はなんでもアリでいいし、SFでもないわけだから、「ふわっと感」でなんとなく理解させるのも全然アリ、というか、それをできるのがファンタジーのいいところだっていうのはわかるのよ。そもそも魔法って人智を超えたものであるはずだから、言葉や理論で説明づけられるものではないし、それを「ふわっと」とか「ガバガバ」とか言って揶揄するのって、ホントにイケズで意地悪で性根が腐ってると思うわ。まぁ、私も言葉のアヤで「ふわっと」とか「ガバガバ」とか言うことはあるけど、創作物のちょっとしたアラを目を皿にして見つけだして論うのって、他人の創作に1ミリも貢献してないし、敬意と愛情のかけらもない、他人の創作物にぶら下がるだけの寄生虫の所業だっていうくらいのことは弁えちゃいるのよ。だけど、その場に居合わせただけで、都合よく『魅了』の対象が変わる、というのは、いくら異世界転生ものとは言え安直すぎるでしょ。そこはやはり、整合的に因果を結びつける論理的な裏付けが欲しい。そして何よりこの世界には、異世界ものでそういう「ふわっと感」を醸し出しがちな「制作スタッフの安直な意図」を、完全に打ち消して超越した何らかの因果律のようなものの存在を感じるの。思い違いかもしれないけど。


 そこで私は、闇の魔力が発動したあの時のことを思い出しながら、よくよく考えてみた。

 まず、そもそもの設定として、カトリアーナは闇の魔力をその瞳に宿しており、その瞳で見た者が『魅了』スキルをかける対象となる。なら、カトリアーナの視線の方向が、『魅了』スキルの効果の対象を決定づける重要な要素であるはず。そしてあの時、ジークを闇に取り込もうとしたその瞬間に、カトリアーナ(私)は、ジークからカストル兄様に視線を移してしまった。ジークもそれにつられてカストル兄様の方を見た。これらの一連の動作が、結果に影響を及ぼしたと考えることはできないだろうか?つまり、視線の方向が変わったせいで、魔力のベクトルの方向が変わってしまった。それにより、ジークの心の取り込まれる方向が、カトリアーナ(私)の方ではなく、カストル兄様の方へと変わってしまい、結果として、ジークの心はカストル兄様に取り込まれ、ジークはカストル兄様に『魅了』された。


 ——なかなかに説得力のある説明じゃない?「魔力のベクトル」ってなんだよ!って気もするけど、その”ふわっと感”がいかにも異世界転生モノって感じで(←また言ってる)、世界観にフィットしててポイント高いわ。まぁ、見たまんまって感じも否定できないけどね。でも歴史上重要な発見って、割と直感的かつ直観的で素朴な着想が端緒になってるものじゃない?それを笑うおバカさんがいるのも歴史の常。自分で思いついた理論を自分で笑って一人でおバカさんやる必要はないわ。そんなわけで私は、この理論が現状で一番説得力のある説明として、一旦は受け入れることにした。

 ……そう、”一旦は”。実はこの理論には重大な穴があるの。そもそも、私がこの理論を思いついた切っ掛け、それは——


 1977年、アメリカフロリダ州の空軍基地から一機のロケットが発射された。タイタンⅢEセントールと呼ばれるそのロケットが搭載するのは、アメリカ航空宇宙局が開発した宇宙探査機「ボイジャー」である。第1段ロケットであるタイタンIIIEによって打ち上げられた後、第3段ロケットであるセントールによって軌道投入されたボイジャーは、その目的とする外惑星の探索のため、一路木星へと進路をとった。ボイジャーには外惑星探査以外にも、もう一つの目的があった。それは太陽系外の探索である。外惑星を調査した後、ボイジャーは航行を継続し、そのまま太陽系外へと探索を行うことを想定されており、そのために宇宙の何処かに存在するかもしれない知的生命体へのメッセージを記録したゴールデンレコードを携えていたことは有名である。しかし、太陽系外へ探査を継続するためには一つの問題があった。太陽系内では常に太陽からの引力の影響を受ける。ボイジャーが太陽系外へ出るためには、その太陽の重力圏から離脱するための十分な速度が必要なのだが、打ち上げを行うタイタンIIIEセントールの推力だけではその速度を実現できないのだ。そこで、この不足した速度を補うために、「スイングバイ航法」という軌道力学的技術が用いられた。

 スイングバイ航法とは、惑星の公転運動と重力を利用して、探査機の速度を変化させようというものである。ボイジャーは、木星に公転方向の反対側の面から接近し、重力を利用して木星に近づきつつ、衛星軌道を外側からなぞるようにして運動方向を変える。その際、木星の公転エネルギーが伝達され、ボイジャー自身の運動エネルギーの増加分となる。そのエネルギーは木星の持つ巨大な公転エネルギーに比すれば微々たるものだが、ボイジャーを加速させ、太陽系から離脱するために必要な速度を与えるには十分なものである。このようにして、ボイジャーは十分な速度を獲得しつつ木星から離れ、さらに太陽の重力圏をも離脱し、太陽系外へと出ることが可能となった——


 ……「はぁ?なに言ってんだオマエ???」って顔してるわね。とりあえず、話は最後まで聞きなさいな。ボイジャー計画の話はまぁ、前世で見た某国営放送の教育番組の受け売りなんだけど、私は『魅了』スキルの効果が発生する”方向”を決定する仕組みについて検討していたとき、このボイジャーのスイングバイ航法のことを思い出したの。そしてキュピーン⭐️と閃いた。スイングバイの理屈を、私とジークとカストル兄様の間に起きた現象の説明に適用できないかと思ったワケ。

 スイングバイはかなり乱暴な言い方をしてしまえば、


「引力でグゥ〜〜〜〜っと引っ張って、十分に加速がついたところで、ヒョイッと向きを変える」


ような、そんなイメージ。つまりね、


①カトリアーナが闇の魔力で、標的の”心”を引き寄せる

②標的の”心”が、闇の魔力の「引力」によって、カトリアーナへと向けて加速する

③引き寄せられた”心”が十分に加速したところで、カトリアーナが視線の方向を変える

④標的の”心”は、カトリアーナの視線の方向へと進路を変え、そちらへと運動する


と、いう仕組みがあるんじゃないかと考えたの。

 私はこれを「魔力スイングバイ理論」と名付けた。この理論を用いれば、私とジークとの初顔合わせのときにおきたあの現象は、次のように説明付けることができる。


(1)ジークの心はカトリアーナの闇の魔力に引き寄せられた

(2)ジークの心はカトリアーナの方に向かって加速した。

(3)突然のカストル兄様の登場でカトリアーナの視線の方向が代わり、スイングバイ的な作用が発生した

(4)スイングバイ的な作用によって、ジークの心の慣性運動の方向が変更され、カストル兄様の方へ向かった


(1)~(4)の結果、ジークの心はカストル兄様に取り込まれ、「ジークはカトリアーナではなくカストル兄様に魅了された」。そのため、外観上は、「カトリアーナの魅了スキルは、効果を生じなかったように”見えた”」。


 なんだか、割とスムーズに説明できると思わない?自分の中にある慣性力のイメージともなんとなく重なるから、説得力も感じなくはない。だから私は、この理論で一応説明づけることができるかな、と一旦は思ったの。さっきも言ったけど”一旦は”ね。


 実はこの「魔力スイングバイ理論」、ちょっと無理があるの。完全撤回とまではいかないけど、修正すべき点がいくつかある。この理論の前提は、「カトリアーナの『魅了』スキルは、『魅了』する対象の心をとらえて、自身(カトリアーナ)の方へ引き寄せる」、つまり、「相手の心を引き寄せる”引力”としてはたらく」というところにあるんだけど、『魅了』スキルが”引力”だとしたら、私が視線の方向をどう変えようと、引力のベクトルは常に私の方を向いてるはずなの。たとえば、地球がどっちの方向を向いていても、地球の引力の方向は地球に向かってるでしょ?それと同じ。ならば、私が何を見ようが、どっちを向こうが、引力は私の方に向かって働くから、『魅了』スキルで引き寄せた対象(つまりジークの”心”)は、常に私の方に向かって移動することになる。つまり、私が視線を変えることによって、ジークの心がカストル兄様に取り込まれた、という因果を結びつけるものではなく、むしろ矛盾してしまう。

 そこで、その”引力”は私の視線に対して平行な向きを持つ”場”のようなものとして仮定して考えてもみたんだけど、それだと、カストル兄様とは反対の方向に行っちゃうのよね。よってこれも結果との整合性を欠く。

 あと、あのとき、私だけじゃなく、ジークもカストル兄様を見てたっぽいから、「魔力のベクトルは、ジークの視線と一致する」という線もあって、こちらも完全に否定はできないんだけど、それだと「カトリアーナの『魅了』スキルは、”引力”としてはたらく」という前提と齟齬をきたすし、『魅了』スキルによって心を移動させる”力”の発生源が、カトリアーナじゃなくてスキルをかけた対象(この場合はジーク)ということになってしまう。それだと別理論を構築しなきゃいけなくなり、そのための材料は現状ではあまりにも不足していると言わざるを得ない。

 とまぁ、そんな感じで、せっかく打ち立てた「魔力スイングバイ理論」だけど、この理論もよくよく検討すると理論上無理のある点が見られ、これを前提とした仮説の信憑性は下がる、というのが第一の問題点。


 そして、さらに第二の問題点がある。え?もういい?

 あ、そう……。この仮説の第二の問題点は(スルー)、「ジークのカストル兄様に対する恋心が『魅了』スキルによるものであることを、立証する手段がない」ということ。先に述べたように状況証拠はあるけど、直接的な証拠がないの。『魅了』スキルのキモは、『魅了』した者を闇の魔力の虜にして操るところにある。つまり、ジークが『魅了』されているなら、闇の魔力によって、カトリアーナ(私)は思うがままにジークを操ることができるはず……なんだけど、残念ながら私、闇の魔法使えないのよね。重要イベントのときだけ、「私」自身の意識とは無関係に、この「カトリアーナ=ヴィトン」としての身体が勝手に闇の魔法を使うんだけど、普段の「私」ときたら闇の魔力の片鱗すら伺うこともできない。何というか、自分の身体から魔法が使えるような雰囲気というかパワーというかオーラというか、そんなの一切感じないもの。自信をもって「魔法なんて使えマセン!」って言えるわ。

 まぁ要するに、「よっしゃ!いっちょ試しにジークを操ってみるか」ということができないので、結局のところジークが闇の魔力に『魅了』されていることを帰納的に証明することはできない、ということ。

 ならば、演繹的な証明はどうだろう。つまり、先ほどの「魔力スイングバイ理論(これが正しいとして)」にしたがって、だれかに『魅了』スキルを使う瞬間にベクトルを変えて、別の誰かを『魅了』する。それができれば、ジークも『魅了』されていたことが証明される。……だけどそれも結局、私自身が魔法を使えないからムリ。つまり、こちらの方向からも証明は不可能、という結論になる。


 という感じで、カトリアーナの魅了スキルの効果がなぜ発生してないのか(または、なぜ発生していないように見えるのか)?について仮説を立ててみたんだけど、色々考えても「コレで間違いない!」って言えるような決め手を欠くのよね。この間の晩餐会イベントからこっち、ずっとそればっかり考えてる。でも、堂々巡りで結論が出ない。私自身が闇の魔法を自由自在に使えれば、話は簡単なんだけど……。

 しかしホント、どうして私、カトリアーナに転生してるのに闇の魔法を使えないのかしら?設定ガバガバでユルユルのクセに(←また言ってる)、そんなところだけキビしくしないでもらいたいわ。大体、異世界に転生したら、チートで無双してざまぁするもんじゃないの?それか前世の知識でもふもふとスローライフでしょ。今の私がブチ込まれてるみたいな、逆境ハンデマッチで不満並べて理屈こねるストーリーなんて、読者は読んでもキモチよくならないから!


 ……って、だれに文句を言ってるんだかよくわかんないけど、とにかく、私としては、今のうちに何とかしたいのよ。正直言えば、かなり焦ってる。なぜなら、カトリアーナによる闇の魔力の発動イベントは、その多くが攻略対象キャラの回想シーンで発生する。ゲームの本編がスタートするより以前の、過去の段階で、カトリアーナは攻略対象キャラを、闇の魔力で『魅了』する。それを真の主人公が解き放ち、そして——というのがシナリオの基本的なパターン。だから時系列的には、『没落貴族の令嬢ですが、婚約破棄した第7王子と氷の貴公子と呼ばれる次期公爵がなぜか溺愛してきますっっっTHE GAME』の真の主人公が登場して本編が始まる前、つまり前日譚にあたる”今のこの時期”に集中して、カトリアーナの闇の魔力発動イベントが起きることになる。要するに、ゲーム中のカトリアーナは、”今のこの時期”に集中して悪事のお膳立てを整えることがストーリー上予定されているということであり、だからこそ、その”予定された悪事のお膳立て”を私が全てぶち壊せば、カトリアーナ(私)の悲惨な結末の多くは回避される、ということになるはずなの。逆に、その”予定された悪事のお膳立て”をぶちこわすことができなければ……そこはもう説明する必要ないわね。そんなわけで、最近の私はずっとそのための方策、カトリアーナの悪事のお膳立てを叩き潰す方法をあれやこれやと思案しているのだが、どれだけ考えても「闇の魔法の発動時に、私の意思は一切干渉できない」ということがネックになってしまう。



 ——と、そんなことを考えているうちに、私とカストル兄様を乗せた馬車は、ついに王家の別荘の前まで辿り着いてしまった。

 そういえば、ジークの招きに応じて、イベント発生ポイントである「王家の別荘」に向かってたんだっけ。すっかり忘れてたわ。



(続く)

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