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「う、動けん……コレはなんの術だ?だが術者の気配が無い…妖具の類か?皆は大丈夫なのか?」



「ここに居たか、では殺すとしよう!」


「お、お前は誰だ?」


「お前が知る必要は無い」



 ヤバい、仁が危ない!?シソナ早く届け!!



「くっ!?」


 間に合った!


「うわっ!?う、腕がぁぁぁ!!?な、何だこれは!?」


「そ、その球体はまさか死空亡!?見たことは無いが間違いない…という事は貴様まさか爺さんを!?」


「しまった、術まで解けたか?クソッ…こうなったらコレを使うしかない!八戒石」


「ま、待て!!?クソッ!どこ行った!?それより皆は?皆は大丈夫か?」



 このボクをして見抜けなかったけど…アイツは何処に行ったんだ?



「仁!良かった、生きてた!それより何があったの?身体が全然動かせなくて」


「瑚乃葉、そっちも大丈夫そうで良かった。今し方敵が居たのだが…瑚乃葉は死空亡を知ってるか?」


「知ってるわよ……え?まさか」


「行こう!爺さんたちの所に」






 廊下で見つかった両当主の死体を筆頭に各所で皆の死体と色んな妖具。

 シソナは概念を扱う術で今回の場合は脅威を出来る限り滅したと思われる。

 色んな所から出て来た妖具の残骸を見るに、かなり用意周到だったんだと思われる。

 ただ…時既に遅し、殆どの忍び達もやられてしまった。

 生き残ったのは篠原家は仁と片腕切り落とされてた佳祐、生死をさまよう重傷の妹が1人、白川家は瑚乃葉と柚葉と春奈だけだった












 あれから1週間が過ぎた



「私達に協力的な忍びの家の人達が殆どやられちゃったのは痛いわね」


「それでも保険として残ってる所もあるしちょっと遠い親戚の人が成人の役割を担ってくれるよう手筈は済んでるからまだマシさ。これだけの事があったからまだある程度は仕事は無視出来る今のうちに…アイツを見つけ出して仇討ちをしたい所だが」


「規模が分からないけど…迂闊な事は出来ないって言いたいんでしょ?それでも…早く当主の儀式やって正式に当主になろうよ。多分私達ならもうお互いで出来るし」



 当主交代の際にやる儀式だね!確かにこの2人なら互いに元当主とこれからなる当主になった感じてやれば大丈夫だと思う。

 だって…あの儀式って格式張ってるけどある程度強かったら大丈夫ないい加減なやつだからね。

 血筋こそ必要ではあるけどそれだけなんだよってのは秘密だよ。

 それより大事なのが



「そうだな、もし駄目だった時が不安だけどそうも言ってられない。当主になれば多分秘伝の術の力を追えると思うんだよ。十中八九ヤツにも死空亡は触れてた筈だから」



 そう、ボクは当主になった事無いから分かるけどあの力は追えると思う。何せ概念を操る技だから彼等がそう思ってる以上、その力も有した上で雅代と誠治のシソナは放たれてる筈だよ



「それよりそっちの2人はどうなの?妹ちゃんは相変わらず意識不明だって?」


「ああ…妹は忍になるような素質は無かった。そんな妹まで傷付けるなんて…絶対に許さない!」


「そうね、佳祐君は腕切られちゃぅたって話だけど…ミュージシャンの夢は絶たれちゃったのかな?」


「佳祐は芯の強いヤツだ。今は塞ぎ込んでるけどきっと大丈夫な筈さ!そっちの2人はどうだ?」


「こっちは2人とも思ったより元気だよ。忍びの家の者だけあってこういうのには強いのかな…私よりタフかもね」


「瑚乃葉…お前も辛かったら無理しないでいいんだぞ?こうなったら俺達は本気で助け合わないとなんだからな」


「馬鹿ね、私より弱いクセに」


「お、俺だっていつまでもやられっぱなしじゃないぞ!」



 順当に行けば許嫁という話はそのまま成就されると思うんだよね。

 だからどっちの名になるかは分からないけど名家は遂に一つだけになっちゃうのかな




 夜ご飯を食べた後、仁は弟の部屋に行った



「佳祐…まだ元気に、って訳にはいかないのは分かってる。だから全然無理しないでいいからな。ただ明日、天の間には顔出してくれ。俺は明日そこで当主になる、こればかりは家族で見るべきだと思うんだ、妹は無理だが…頼めるか?」


「……うん、分かったよ」


「それでこそだ。当主にさえなればな、多分憎きヤツを追うことが出来るんだ、秘伝の術の残穢を追う事は出来るはずなんだ!追えたところですぐに仇討ち出来るかは分からんが一歩前進はするだろう。佳祐も応援してくれ!身内の応援が一番の力になるんだ、頼んだぞ!」



 佳祐はやっぱり元気無いなぁ、多感な年頃だから仕方ないとは言え…やめとこう。

 佳祐というか彼等視点だと両親も含め立て続けに家族を殺されてるんだ、性格が変わっても不思議じゃない。

 瑚乃葉達はどうかな?




「お姉ちゃん…やっぱり仁と結婚…するの?」



「な、なにさ、いきなり!?当主になるってだけの話だよ!!」


「でもウチもあっちももうこれしか生き残って無いじゃん。ネタとは言え許嫁だし」


「そ、そういうのはまだ先の話でしょ!?まさかあんた…本当に仁の事好きなの?」


「…………お姉ちゃんデリカシーなさ過ぎ!」



 瑚乃葉は相変わらずだな、ボクから見ても柚葉が仁を好きだったってバレバレだし。

 この2人は美人だから他で男作ると思ったけど



「うわぁ~マジか〜…んじゃ半分こする?」


「えっ…ええぇ!?お、お姉ちゃん…正気??」



 予想の斜め上を行ったよ!瑚乃葉はここまでおかしい子だったのか?



「まあ、柚葉ならいいかなって。もう私達しか居ないからちょっと変な関係だとしても、そもそも私達って世間様に知られる様な人じゃないんだからアリじゃない?」


「そ、それにしたってだよぉぉ!!」


「問題はアイツにそれ程の魅力があるかだね!私たち美人を両手に花する程アイツ凄くないでしょ?」


「わ、私はそんな事ないと思うけど。優しいし強いし誠実だし…」


「でもあんま面白味無いわよ?」


「それはお姉ちゃんが面白味ありすぎなだけだから!!」


「とりあえずそうね、まずはその話は置いといて…明日儀式やるから頼むわよ。春奈もちゃんとさせといてね」


「分かったよ、それじゃおやすみ」





「柚葉め…余計な事言って…」


 まあ仁と瑚乃葉が両想いなのも見てれば分かるんだけどね。

 何にしても明日になれば色々見えて来ると思うんだよ、ボクも早く寝よ






 翌日、ボクが色々見る前に事件は起きた



「私見たよ!佳祐が柚葉を連れ去ってたの」



 春奈がたまたま見掛けたらしいけど、佳祐…どういうつもりなんだろう?




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