【章間補足】第1章 登場人物と舞台設定
物語の導入となる第1章『月、囚われの祈りより解き放たる』に登場した主要人物と舞台について、簡単にご紹介します。
読者の方へ向けた、簡易的な設定ガイドです。
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【登場人物紹介】
■ 月
女/身長155cm/銀髪・白金の瞳/属性:光
物腰が柔らかく丁寧な聖女。だがその内面は常識から逸脱した“異質”な存在。
祈ることしか許されずに育った少女は、笑顔のまま過剰な自己犠牲を行い、それを他人にも自然に求めてしまう。
魔力量は測定不能。結界と浄化は瞬時に発動できるが、それ以外の魔術は極端に雑。
非常に運が悪く、過去には「カラスのフン」「ロシアン辛子」「発火する聖典」など伝説多数。
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■ カノン
男/身長170cm/属性:風(結界特化)/髪色は頻繁に変わる(本来は茶)
月の実弟。超シスコン。可愛い顔立ちに女装趣味を持つファッション特化型。
視力1000km、心を読む力を持ち、超幸運体質。歩くだけで宝くじが当たる。
魔力のコントロールは非常に優秀。
双子の帝とは喧嘩ばかりだが、なぜか常に一緒にいる。
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■ 帝
男/身長170cm/属性:雷/語尾「〜のだ」/一人称「オレ」
カノンの双子で月の弟。冷静沈着な頭脳派で判断力に優れるが、魔力の制御が極端に下手。
魔術を使う際は慎重すぎるほど慎重だが、最終的には開き直って強行するタイプ。
カノンに振り回されていることが多く、たびたび「ふざけるなーーー!!!」と叫んでいる。
料理はしたがるが、月のNGが出ており実現できない。
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【舞台紹介】
■ エルノアの街
かつては“最果ての楽園”と呼ばれた西方の辺境都市。多種族が交わり、賑わいを見せていた。
だが現在は、街の随所に焦げ跡や火花が残り、ギルドを含む中心部は特にひどく焼け落ちている。
それにもかかわらず、人々は日常を続けており、誰も異常を異常と感じていない。
──月たちは、まだ知らない。この街が“新たな始まり”の地となることを。