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終焉の茶会は、今日も平和に大惨事  作者: ポン吉
第3章『終焉の茶会、日々是再建のこと』

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02.たんこぶと談笑

扉を開けてギルドの中へ足を踏み入れた瞬間、三人は思わず息をのんだ。

仮設とはいえ、内部は見違えるほど整っている。

掃き清められた床。角の取れたテーブル。手製と思われる椅子が並ぶ食卓。


そして、その中央では――五人が談笑していた。



「誰だ、あれ……」

ゴローが低くつぶやく。


「見知らない顔……三人」

ラミリスがそっと目を細める。



「……帰ってきた組?」



見知らぬ少年――カノンがこちらに気づき、素直に声をかけてくる。



「ええ。私たちはこのギルドの……まあ、仕事帰りです」

万里が応じた。互いにまだ名乗りはない。


ふと、ゴローが視線を動かす。



「あいつら……なんかやらかしたのか?」



クロマとマスターの頭には、それぞれ見事なたんこぶができていた。



「ちょっと怒られただけ〜」

マスターが笑顔で言うと、無言で万里が睨む。



「ほんっと、あの人怒ると怖いよね〜」

クロマが溜息混じりに続ける。



「お姉ちゃん、超怖かったのだ!」

帝が無邪気に言い添えた。



「……えっと、誰に怒られたの?」



ラミリスの問いかけに、クロマは肩をすくめた。



「内緒〜。そのうちわかるよ、たぶん♪」



その場に軽い笑いが起きた。



「……まあ、帰ってきたって感じね」

万里が微笑む。



「あっ、おかえり〜」

マスターの声に、



「……ただいま」

万里が穏やかに応じた。

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