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終焉の茶会は、今日も平和に大惨事  作者: ポン吉
第17章 『終焉の茶会、繰り返す夏休み』

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10.勝利の翌日に待つもの

「おはようございま〜す!」

「おはようございます!」


夏休みが明け、校門には元気な声が響き渡った。

笑顔で登校してくる生徒たちを、先生たちが「おはよう」と穏やかに迎える。

緊張と期待が入り混じった、久しぶりの学校生活の始まりだ。



「さて、学校生活スタートですね」

放送室に立つ月は、軽やかな声でマイクに向かった。


「皆さん、夏休みは楽しく過ごしましたか? 宿題もちゃんとできましたか?

さて、今日から授業スタートします。――と、言うわけで。夏休み明け一発目の授業ですが……今からテストをします」


ピンポンパンポーン。

軽快なチャイムが校内に流れる。


「……………………え???」

生徒たちが凍り付いた。


「毎年やってるだろ」

先生たちは淡々と返す。


「うわあああああああ!!!! 鬼ーーー!!! 悪魔ーーー!!! 蛮族ーーー!!!」

廊下や教室に、絶叫がこだました。



「あーーーん(泣) 帝、カンニングさせて!」

「させないのだ!」


机に突っ伏すカノンの悲鳴に、帝が冷たく突っぱねる。


「終わった……」

ゴローが天を仰いでぼやいた。


「何年学生してるんだよ」

クロマが呆れたように突っ込む。


「分かってたでしょ」

万里が肩をすくめる。


「バカだ」

ラミリスが冷静に切り捨てた。


悲鳴と嘆き、そして諦めと皮肉が入り乱れる中、夏休み明け恒例の“試練”が、今年も幕を開けた。

次章

第18章 『終焉の茶会、魂に刻まれた力』は、

11月17日(月) 20時より投稿を開始します。


どうぞ、お楽しみに。

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