表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終焉の茶会は、今日も平和に大惨事  作者: ポン吉
第17章 『終焉の茶会、繰り返す夏休み』

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

159/162

06.先生たちの武器事情

「あと一週間で夏休み終わりか」

柊がぽつりとつぶやいた。


「長いような短いような……今年も怒涛の夏休みだったにゃ」

ミミが机に突っ伏しながら返す。


「我輩としては、もう少しゆったり過ごしたい」

ラットンが肩を落とす。


「うふふ。夏休み明けの魔力石武器の授業、楽しみですね〜」

セレナは穏やかに微笑む。


「どうせどの生徒もろくに扱えないだろうからな」

夜行が腕を組み、冷静に言い放った。


「ま、最初はそんなもんじゃない?」

鬼影が軽口をたたく。


「最初から問題なく扱えるやつがいたら、そいつは天才だな」

樹も頷く。


「生徒たちには、私たちの武器を教えるって約束もしてますね」

月が穏やかに告げると、橘が首をかしげた。


「そういえば……皆さんの武器ってなんですか?」


「見たことないな」

柊も興味深そうに続ける。


「月先生は鞭じゃろ?」

神崎が当然のように言った。


「あーー………はい。まあ、一応」

月は曖昧に笑う。


「違うのか?」

夜行が目を細める。


「月の武器って…………確か……」

樹が言いかけた瞬間。


「樹さん?? 何を言うつもりですか?」

月がにっこりと笑顔を向けた。


「………まあ、月は可愛いってこったな」

樹は苦笑いで誤魔化す。


「まったく………」

月は呆れたように小さくため息をついた。


「????」

先生たちの頭には疑問符が浮かぶばかりだった。


(……気に食わない)

夜行は黙ったまま、内心でだけ不満を抱え込んでいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ