表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終焉の茶会は、今日も平和に大惨事  作者: ポン吉
第16章『終焉の茶会、三十通りの挑戦状』

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

153/162

10.いつも通りの職員室

──エルミナ学園・職員室。


教員たちは静かに席に着き、名簿を囲むように集まっていた。


「今年も無事、全員帰還しましたね。」


月が名簿を見ながら、穏やかに呟く。

その声に、教員たちはひとり、またひとりとうなずいた。


「いやぁ………まさか最後、ドラゴンの肉って叫びながら扉から出てくるなんて……」


柊が苦笑する。

セレナは口元に手を添えて、やさしく笑った。


「初めての経験でしたねぇ……うふふふ」


「眷属たちに様子を見に行かせたら……。母親のドラゴンカレーをしこたま食って、風呂入ってそのまま爆睡してるって聞いた時にはびっくりしたけどな。」


シルフが呆れたように肩をすくめる。


「まぁ、食べ物の力は偉大ってことで」


月が名簿を閉じながら、微笑んだ。


「その生徒の石の回収は……明日だな」


夜行の確認に、月が頷き返す。


「はい。終わってから鍛冶職人に魔力石武器の製作依頼ですね」


ヒサメがカップを手に、ふと思いついたように言った。


「今、どこにいるんだろうね??」


「……………ん〜………わかりませんけど………。私は他の魔術師と違ってすぐ見つけられるんで問題ないです」


エルフが笑いながら、どこか羨ましそうに呟く。


「言ってみたいなそのセリフ」


月はにこやかに笑ったまま、静かに答える。


夜行がふと表情を引き締め、月へと目を向ける。


「月…………無理はするな」


「はぁ〜い」


気の抜けたような返事が返る。


「…………ちゃんと聞いているのか??」


「聞いてますよ??」


夜行は小さくため息をついた。

次章

第17章 『終焉の茶会、繰り返す夏休み』は、

10月20日 20時より投稿を開始します。


どうぞ、お楽しみに。


【更新について】

17章からは更新スケジュールを【月・水・金 20時】に変更します。(ただし、新章の始まりは月曜から)

長く続けていくための調整ですので、これからもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ