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7 罠の確認と森の奥

さて、池が熊によって濁ってしまった為、釣りは中止にした


「やる事も無くなったから、罠の確認に行くか···。あの熊が何を狙ったのか見に行かないとね」


釣具をしまって罠の確認に向かうと、狼親子がついてきた


「一緒に行くの?罠には気をつけてね?」


狼親子と一緒に罠を確認すると、そこには逆さに吊るされた男が血だらけで死んでいた


特に腕が無いので熊に(おいしく?)モグモグされたのだろう


そしてそのまま失血死かショック死か?


足元の落とし穴を覗くと、中にも数名いたが、全員が竹槍に刺さって絶命している


防御の薄い下半身には竹槍でも凶器になる


ムトウは死んでいる彼らの装備等を観察すると、1つの答えを出した


「見た感じ冒険者じゃないね···。この装備は豪華すぎる」


それに、冒険者なら『くくり罠』にかかった仲間に簡単には近づかない


つまりは素人だ


しかもこいつの装備が他より豪華だから、例の貴族(バカ)の関係者かな?


吊るされた男を見ると、いかにも貴族っぽい装飾のされた装備をしていた


穴に落ちてる奴らは軽鎧だが、武器には紋章がある剣だ


どうやらコイツらは例の『クズーノとか言う貴族の関係者』だろう


あれ?カスーダだっけ?ゴミーノだっけ?


まぁいいや···


放置しておくと疫病の原因になったりするから、とりあえず人を呼ぶか···




『召喚魔法』で伝書鳩を召喚し、メッセージを書いて鳩の伝書筒に入れて飛ばす



『何か貴族っぽいやつが罠にかかって、熊さんにおいしく食べられてた。場所はここ(地図)だから、確認よろしく』




「よし、これで後はギルマスが何とかするだろう。俺らは池に戻ろう」


一仕事終えた感を出したムトウは狼親子に声をかけ、池へと向かうのであった




再び池に到着する1人と2頭


ムトウは途中で兎を数羽狩ったので、手早く解体して肉を子狼にあげる


肉をもらった子狼は尻尾を振りながら食べ始めた


うんうん。しっかり食べて、大きく強く育つんだぞ


暫く子狼を愛でていたが、そろそろ就寝準備を始める時間になった


『格納庫』からテントを出して組み立てる



慣れた手つきでテントを組み終わり、次は夕飯の準備にかかる


適当な大きさの石を組み、鍋を置く


そして燃料となる小枝と薪を探しに辺りを散策、数分でそれなりの数を集めて戻って来た


「さて、肝心の熊肉だけど···。まだ引き上げるには早いよな···」


池に沈めてまだ時間がそんなに経っていないので、まだ引き上げるには早い


仕方がないので、森の奥を少し探索する事にする


安全策としてテント周辺に『魔物避け』を仕掛けて探索に出た


そして狼親子は、何故かテントの周辺で待つらしい


(いや、いいけどね···。でも、そのうち野生を忘れそうだな)


「まぁ、なるようになるか」と思い、森の奥へ向かうのだった




奥深くまで行くわけではないが、まだ見ぬ場所を探索してゆく


「人の手が入らないから、森の恵みは多いが···よっと!」


頭上から落ちてくる蛇の頭を切り落とす


これも食えるのだろうか?


『鑑定』すると『頭を切り落とせば一応食べられるが、骨が多く可食部は少ない。毒袋と内臓は丁寧に処理すれば薬になる』と、出たので格納庫にしまう


可食部が少なくても薬になるなら、錬金術師や薬師に売れるだろう


他にも怪しい木の実や薬草らしき草を鑑定しては採取をしていき、森を探索するムトウであった


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