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ムトウのケンシの旅路 保護した幼女と旅をする  作者: のんびり作者


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56/62

56 迅速に帰宅?

「当家の『紋章』のメダルです。お受け取りください」


出されたメダルには、剣と翼が描かれていて、領主の紋章と同じだとわかる


「···これをアリスにか?」


ムトウはメダルを指差し、クリスに問う


「はい。彼女は『特級冒険者の弟子』ですので、色々な面倒事に巻き込まれると思います。ですので、我が家が『後ろ楯』となります。もちろん無茶な要求等は一切致しません」


現領主のクリスは真剣な眼差しでムトウ達に話をする


「·········。わかった。その言葉信じよう。あとはアリスが決める事だな」


ムトウもクリスの言葉を信じる事にした様で、メダルを『受けとるかどうか』はアリスに決めさせる様だ


「···これがあると何かあるの?」


アリスはこのメダルの意味を知らないので、素直に聞いただけだが、

来賓室は微妙な空気に支配される




「お兄様···説明をしていないのですか?」


「忘れてた。てか、お兄様やめろ」


2人の間に沈黙が···


「···では、私から説明しますね。このメダルですが···」


小さく咳をして、クリスが『メダルの意味』を説明し始めた




数分後···


「と、いう事です。受け取ってもらえますか?」


一通りの説明を終えたクリスは、アリスに受け取りの有無を問う


「ありがとう。喜んで受けとります」


アリスはメダルを受け取り、魔法袋(肩掛けポーチ)にしまう


「よかった。では、お話はここまでですね。お二人はこの後の予定はありますか?よろしければお食事でもいかがですか?」


「アリスはどうする?疲れているなら帰るよ?」


ムトウがアリスの答えを待つ


これは『クリスを待っている間にクッキーを食べていたので、そんなにお腹は空いてないのでは?』と思ったからだ


「お腹いっぱいだから、帰りたい」


アリスの言葉にムトウはすぐに行動する


アリスを抱えて席を立ち、クリスに「じゃ、そゆことで!」と来賓室を出て行く


呆気にとられる館の使用人達と、「お兄様らしいですね」と笑うクリス


ムトウは領主邸を出て停留所まで行くと、アリスをおろそうとするが反応がない


よく見るとアリスは寝てしまっていた


「少なからず緊張していた様だね。このまま宿に帰ろうか···。ところで、ライちやんは何を持っているのかな?」


アリスにくっついているライちゃんを見ると、テーブルの上にあったクッキー皿が···


プルプル♪


「気に入ったから『クッキーの皿ごと持って来た』のね?」


クッキーを敷き紙で包み、ライちゃんにあげ、皿は格納庫に一旦入れておく


(後で総合ギルド経由で皿を返そう。ついでにクリスティアが好きな菓子でも添えておくか···)


帰りの菓子店に寄り、皿と一緒に包んでもらった後、店員に「領主邸へ送ってくれ」と配達料を払って宿へと戻るのであった



ちなみにムトウが領主のクリスティアを良く思っていない理由は『お兄様』と呼んで来るからで、他は割りと好印象である



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