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ムトウのケンシの旅路 保護した幼女と旅をする  作者: のんびり作者


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53 領主からの手紙と討伐依頼

街に滞在して10日ほど経った頃、ムトウのもとに一人の使者が訪れた


「特級冒険者のムトウ様ですね?領主様からのお手紙をお届けに参りました」


見た目騎士っぽい格好の男が一通の手紙をムトウに渡すと


「では、失礼します」


男は一礼して去っていき、ムトウはめんどくさそうに手紙の封を切った


「何々···相変わらず堅苦しい文だな~。えっと~···」


眉間にシワを作りながら手紙を読む


「···めんどくさ···でも、これは利用できるかも?」


手紙を読み終えたムトウはアリス

に問う


「アリスは強くなって、権力者と繋がりを持ちたい?」


何を言っているのか理解が追いつかないアリスは、しばし固まってしまった


「まぁ、いきなり聞いても答えられないよね?ん〜···これからゴブリン討伐に行くんだけど、アリスも一緒に行く?それとも回復薬の方をやる?」


その問いに対してアリスは「ついて行っていいの?」と聞いて来た


「ライちゃんがいる事が必須だけど、今回の依頼はアリスにもいい経験になると思うんだよね。無理に参加しなくてもいいよ?」


「行く。私も一緒に行く」


しっかりとした眼差しでムトウに答える


「じゃあ一緒に行こうか?準備が出来たら出発するよ?」


ムトウの言葉にアリスは急いで部屋に戻り、荷物を持って来る


『備えよ常に』


と教えた通り、アリスは常に準備をしていた


「それじゃあ、行きますか~」


宿の主人に声をかけて、鍵を返却する


これで宿も引き払ったので、すぐに目的地へ出発する




「今回の目的は『ゴブリンの全滅』だよ。アリスは遠距離からの援護をお願い。ライちゃんはアリスの護衛ね?」


「わかった」


プルプル!!


移動中に目的·作戦·注意等を話す



今回の依頼内容


『街の南の岩場の近くで、ゴブリンの集団を発見。全て討伐せよ』


規模的にそう大きくないが、安全を加味してムトウに依頼した様だ


(一応強い個体の警戒もしているんだね···)


集団になるという事は『統率者』がいるのだ


統率者は強い個体である為、実力者が討伐に向かうのだが、今回は手の空いている人がいなかった様だ




今回の功績にはアリスも含めて、権力者との顔合わせにしよう


そうすれば、アリスにちょっかいかける奴も減るだろうからね


『これから先、アリスは必ず目立つ存在になる。今のうちに後ろ楯を少しでも作る方がいい』


とムトウは考え


『今回のお仕事で役に立ってみせる』


とアリスは考えているのであった



街から南へ移動する事半日···


目的地の近くに到着する


『遠見』で規模を確認すると、一体だけ大きな個体がいるのが確認できた


「お~···ナイト級かぁ···これは他の冒険者には大変だねぇ~」


確認を済ませたムトウはアリスの待つ場所まで戻り、作戦の最終確認をする


「周りに罠を仕掛け終えたから、俺が突っ込んで撹乱と討伐するから、漏れた奴をアリスとライちゃんが仕留めてね?」


「わかった」


「それじゃあ、よろしくね?」


ムトウは再び移動し、隠密で集団の中に入って行く




(隙あり~)


隠密でゴブリンの統率者の背後に回り、後頭部にナイフを突き立てて討伐する


そして二刀流で次々とゴブリンを討伐して行く


異変に気がついたゴブリンが逃げ出すが、罠にかかり次々と命を落とす


そしてアリスの待つ場所に向かうゴブリンはアリスとライちゃんによって次々と討伐され···


数十分後にはゴブリンの集団は全て討伐された



「お疲れさま。怪我はない?」


アリスは黙々と討伐証明部位を回収していると、全身返り血に濡れたムトウが合流して来る···が、アリスは距離を取る


ゴブリンの血で臭くて近くにいられないのだ


「あ~···ちょっと待ってね~」


ムトウは格納庫から大量の水を頭上から出して、全身を洗い流す


数秒後


「お待たせ~。ごめんね~?」


綺麗になったムトウはアリスと合流し、一緒に討伐証明を回収を始めた



全ての回収が終わる頃には夜になりかけていたので、少し離れた場所で一晩過ごす事になった


「改めてお疲れさま。アリスもライちゃんもありがとうね~。今夜のご飯は豪華に魚料理だよ~」


新鮮な魚を捌いて皿に盛り、醤油と山葵(わさび)を出す


そして白米も格納庫から出して準備完了


『いただきます』


新鮮な刺身と白米で幸せな気分で夕食を終えたムトウ達は、簡易風呂に入り就寝する



「明日は街に戻って領主に報告だな。アリスの為にしっかりと『お願い』しよう」


隣で眠るアリスを優しく撫でるムトウ


その表情はとても優しかった


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