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ムトウのケンシの旅路 保護した幼女と旅をする  作者: のんびり作者


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43/62

43 お掃除完了

闇夜に溶け込み目的地へと走るムトウ


(盗賊のアジトは大体目星がついてる。あの辺で活動するのに最適な場所は、廃坑になった坑道だな···)


後ろめたい連中が隠れるには最適な場所で、付近に魔物がよく出る為に人が寄り付かないのだ


ムトウは修行の山籠り中にその坑道を発見していて、野営に何度か利用していたが、師匠から旅に出された時から近寄る事も無くなった


そして今回の訪問で「あ~···あの坑道は今じゃ盗賊達のアジトになっているらしいよ~?」と聞いていた


何度か討伐隊が組まれていたが、罠と魔物で返り討ちにされていたらしい


(師匠の話によると、盗賊達は魔物を利用するみたいだな···。でも、今回は魔物がいなかったのは何故だ?)


ムトウは疑問に思うが、実際は魔物は勝手に行動するだけで、盗賊達はそれを利用しているだけだった


そしてその魔物もライちゃんによって粗方討伐されてしまい、今回は人間だけでの襲撃だったのだ


(まぁ、余計な手間がないのはいい事だ。っと、着いたな···見張りはいない?無用心な奴等だ)


坑道の出入口が視界に入ったが、見張りはおらず、探知してみると奥に数十名の気配があるだけだ


さて、どう掃除しようかな?出入口はここ1つ···火でも焚いて出入口を岩で塞ぐか?


出入口の大きさは然程大きくないので、少し離れた場所にある岩で塞げるだろう


火を焚いて塞げば後は放置で酸欠と熱気で駆除出来る


でも人質とかいたらどうする?


助ける助けないはムトウの自由だが、なるべくなら助けた方がいいだろう


(仕方ない···『隠密』)


気配や足音を消して坑道内へと入る···


坑道の奥では男達が酒盛りをしていて、周りに人質らしき人間も見当たらない···


(どうやら奥にいるのは盗賊だけの様だな···。それじゃあ出入口を塞いでしまおう)


隠密状態で坑道を脱出したムトウは、早速焚き火の用意を始めた



「まずは匂いが眠り薬になる薬草を燃やして坑道内へと煙を送りま~す」


出入口前で焚き火をして薬草を放り込み、団扇で扇いで煙を内部へと送り出す


数分後には坑道内は薬の匂いで満たされ、酒盛りをしていた連中は皆眠った様だ


「次は『麻痺草』で動けなくしま~す」


焚き火に新たな草をくべて煽る


「これで盗賊達は動けませ~ん。後は焚き火を中に入れて大きくして、岩で塞いで隙間を埋めれば終了で~す」


岩の隙間は雑草等を詰めて置けば、より早く中の酸素は無くなるだろう


後は朝まで放置しても大丈夫だろう


「やる事が終わったから帰りますか···。アリスが心配していたら申し訳ないからね~」


やる事が終わったムトウはかけ足でアリスの所へと戻って行くのであった



そして翌日···アリスを連れて坑道入口近くへ行き、アリスとライちゃんには待機してもらう


坑道出入口を塞ぐ岩を退かして中を調べると、盗賊達は全滅していたので、全員の首をハネて魔法袋(盗賊用)に入れておく


格納庫に入れておくのは気分的に嫌なので、小容量の魔法袋を盗賊等の『首入れ』に使っているのだ


次は装備や盗品を回収しておく


この装備や盗品は『盗賊を討伐した者の所有物になる』ので、盗賊退治等は結構いい稼ぎになったりするのだ


全て回収し終えたので外に出てアリスと合流する


「お待たせ~。今回の盗賊は昨日の奴等だったよ」


アリス(主力はライちゃん)も魔物討伐を終わらせ、魔法袋にしまっていく


「こちらも終わった」


「賞金首あるかなぁ〜?あったら何か美味しい物でも食べようか?」


「楽しみ。ね?ライちゃん」


ぷるぷる♪


やる事はやったので廃坑を後にする2人であった


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