表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ムトウのケンシの旅路 保護した幼女と旅をする  作者: のんびり作者


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/61

15 出会い

次は鍛治ギルドだね


冒険者ギルドを出て、次の目的地『鍛治ギルド』に向かうが、冒険者ギルドで予想外に時間がかかったので小腹が空いた


(途中の屋台で何か買い食いするかな)


途中で串焼きの屋台に寄り、肉串と海鮮串を購入して歩きながら食べる


「海鮮串は塩とハーブか。少しハーブが強いけど、あの値段ならいいかな···」


海鮮串は日替わりで、今日は白身魚と貝だった


「次の肉串はどうかな?···うぇ···辛すぎて素材の味がわからん」


『香辛料たっぷりの肉串』と看板にはあったが、香辛料が多すぎだ


しかも筋張っていて肉串としては最悪だ


「これは後でなんとかしよう」


残りの肉串は『格納庫』に入れておく


途中で果物のジュースを購入して口の中をリセットし、口直しに『自家製干しイカ』を軽く炙っておいた物を口に放り込む


「噛めば噛むほど味が出る。我ながらいい出来だな」


干しイカを噛りながら歩いていると、小さな子供が路地裏からこちらを見ている事に気がついた


どうやらお腹を空かせている様だ


「あの子供は孤児院の子供じゃない?路地裏の子か?」


この街に孤児院は有るが、人が多すぎて入れない子供もいる


そんな子供達は路地裏でいつ死ぬかも知れない生活をしている




「(見ちゃったからには放置はできないよね···)そこの子、これを食べな~」


『格納庫』から『お粥』を出して子供に差し出す


子供は最初は警戒していたが、空腹には耐えられず『お粥』を食べ始める


「よしよし、急がずに食べるのはいい事だ。ゆっくり食べな~」


子供の横に座り、子供を『鑑定』する


アスカ

女(人間)5才

状態:空腹·栄養不足

ジョブ:未解放(聖魔ケンシ)

???:???


両親は冒険者だったが、数日前に帰らずの人となった為に孤児院に行くが、満員で入れずに路地裏で生活を始めたばかりの女の子




「(孤児院に入れずにいた子か···俺の寄付でも足りないとは···どれだけ孤児が多いんだよ)」


少し怒りの感情が漏れた様で、アスカの動きが止まる


「(俺の感情を察知した?)ゴメンね。ちょっと考え事してたら、感情が漏れたっぽい。おかわりいる?よしよし。た~んとお食べ?」


お代わりを出してあげてアスカの今後をどうするか考える


「(1度手を差し伸べたからには最後まで面倒見ないとね···。それに···この子はいいジョブを持っているし···)とりあえずそれを食べ終えたら、俺の『師匠』のところに行かない?小さな牧場みたいな所だから、衣食住には困らないよ?」


アスカに聞くと小さく「行く」と返事をしてきた


「それなら今から寝床の整理をしようか?···えっ?『何もない』?なら、今日は宿に泊まって明日の朝から向かおう。···そういや名前言ってなかったね」


アスカに手を差し出してムトウは笑顔で告げる


「俺の名は『ムトウ』だよ。ジョブは一応『剣士』をやってる」


「アスカ。5才···ジョブはまだ···」


ジョブの解放は人によって様々で、早ければ2·3才で解放する


遅くても12才には『教会』で確認して、自分にあった仕事を探すのだ


「アスカか。よろしくね」


「···よろしく」


ムトウはアスカは手をつなぎ、宿へと向かう


宿へ着いたムトウは『当初の目的地の鍛治ギルドに行く』事を忘れていた事に気がつくが


「急ぎの用事でもないからいいか」


と、そのまま宿でアスカの世話をするのであった



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ